最近の記事

2020年02月25日

2020年J1第1節 ヴィッセル神戸-横浜FC「戻ってきた」

神戸・大崎がボールを持つたびに横浜のゴール裏からは大きなブーイングが飛んだ。個人的には、ルヴァンカップの第1節で対戦した広島・野上には組織だったブーイングはなかったので、こうするのは愛情の裏返しであると同時に、横浜在籍時からあったポカミスを誘発させようとしているのだと感じている。
そして、彼がミスをすればさらに煽るようにブーイングをするのは一種のプロレス的要素でもあると自分は感じているのだが、はた目からにはそう理解してもらえないようだ。
こういう理解度のミスマッチがあるのは、J1に個人昇格した選手の後を追って、横浜はクラブとして戻ってきたのだと実感した。



大崎のミスを誘発させたいのは、神戸のビルドアップが彼から生まれていたからだろう。彼からサンペール、そしてイニエスタにボールが渡った時は驚異だった。
イニエスタと古橋のコンビネーションがまた素晴らしい。針の穴を通す様にパスが出てくるには、小さなスペースを見つけて飛び込めるスピードとセンスがないといけない。横浜の右サイド、神戸の左サイドは序盤から戦い続けていた。
ただ、酒井のオーバーラップを前半殆ど許さず、守備でも奔走し続けた中山はまた素晴らしい。前半横浜が神戸を戦術イニエスタに封じ込めていたのは、中山、瀬古の献身的な守備があったからに他ならない。
マギーニョは先週のゲームよりもフィットしたが、戦術理解がまだ遅くポジティブトランジッションのところで上手くボールを預けられずにいた。ただ、オープンなスペースになった時は彼の強みが生きる。

中村俊輔も走っていた。彼が起用されるのは、齋藤のケガという情報もあるが、大きな相手にアクセントになれる。多くの時間神戸がボールを支配することになるであろうゲームで、飛び道具を持ってる強みを買われていたのだと思う。

横浜は全体として、下がろうというよりも、ボールを保持したいけど現実的に下がって対応しないと失点する危機感を選手が感じていたのだと思う。また、昨年行っていたボランチが下がって3バックにする戦術をこのゲームでは採用しなかった。下がっても結局J1では前からプレスにすると引っかかってしまう事を懸念しているのか。はたまたこのゲームの為の布陣なのか。
それでも4-4-2の布陣は大きく機能し、神戸をイニエスタ以外の選手の連動を許さなかった。



前半24分ゲームは動く。左の志知が縦に突破を仕掛けると神戸・郷家は2回に渡り振り払われ、志知はフリーでクロスを上げた。中で待っていた一美とは合わなかったが、こぼれ球を押し込んだのは瀬古。神戸GK前川が倒れかけたのを見て瞬時に逆のスペースにボールを流し込んだ。先週のルヴァンカップでボールを悉く宙にシュートしていた瀬古と同じ人物とは思えなかった。Jリーグデビュー戦にしてゴールを決めた。

そして志知も先週の試合で対面する相手に勝負を挑まず下げてばかりのシーンを見て失望したが、今節は強引なドリブルで郷家を翻弄。郷家を下げざるを得なくなった神戸はこの局面で後手を踏んでいた。



続きを読む
posted by おかき at 21:35| Comment(0) | 横浜FC2020観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月25日

2019年J2第42節 横浜FC-愛媛FC「あと一つの先へ」

2019年のJ2リーグ最終節までに積み上げた勝ち点は76。それは奇しくも昨年の勝ち点と同じだった。この試合は、昨年を上回れるのか、あるいは昨年と同じなのかそれが試された試合でもあった。昇格まであと一つ。私たちには自分達の手で上回り、昇格する権利があった。
しかし今週は妙に自分は落ち着いていた。前回の昇格争いの時の様なドキドキ感もあまりなく、昨年のJ1参入プレーオフでの敗戦を目の当たりにしている身としては、余分なものがどんどん削ぎ落されていく感覚だった。負けても大宮の結果次第では昇格も可能ではあるが、そういう勝ち点計算の戦いではなく、勝って昇格を決めたい。ゴールなど誰でも良い。何点差でも良い。とにかく相手より1点でも多くゴールをして勝利する事。欲望を何度もフィルターで濾すと、純粋な部分だけが残る。それは勝利だった。

ゲームの立ち上がりは、落ち着いていた。落ち着いていたというよりもやや硬さがあって、リスクをもって攻撃する事は少なかった。もうワンテンポ全体的に速くなることもできただろうけど、前半最初からそのリスクや力のかけ方ではないという判断もあったと感じる。
愛媛はボールを奪っても速攻を仕掛ける事はなく、ポゼッションを保ちながら攻撃してくるチームだがチェンジオブペースに乏しく、愛媛の兎と神谷、山瀬が絡んだ時だけ慌ただしくなったが、特に北爪が最高の守備を見せて対面する相手のボールを何度も奪い封殺。前半横浜は愛媛のシュートをゼロに抑える最高の状態だった。



攻撃陣は中々目が覚めない状態が続いたが、サイドで自分達のリズムを掴むと、コーナーキックの際に皆川が倒されてPKを得る。後で見直さないとわからないのだが、皆川は相手にユニフォームを引っ張られ、さらに蹴り倒されるという結構悪質なものだった。そのPKを皆川自身が決めて横浜が前半32分に先制。勝利すれば自力で昇格出来る試合でこの先制点は大きかった。
ゲームはここから横浜に流れていく。愛媛にスペースが生まれる様になり、中盤でボールを受ける事が出来る様になった。もう1点。昨年のJ1参入プレーオフでは引き分けでも良かったゲームを終盤の失点で失い敗退。そんな記憶がまだ頭の片隅にあった。同点にされたらダメなんだ、と。

そういう中で生まれた後半7分の齋藤の追加点はゲームを決めるものだった。左サイドを皆川が粘ってキープして、追い越した松尾へ。それを飛び出してきた齋藤が1トラップして左足で放ったシュートは愛媛のゴールネットを揺らして追加点。2点差は危ない点差と言われているが、浮足立つ事はなかった。運動量が落ちてきているのは、長いリーグ戦での勤続疲労だろう。



続きを読む
posted by おかき at 18:48| Comment(4) | 横浜FC2019観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月18日

2019年J2第41節 ファジアーノ岡山-横浜FC「巡り合わせは、自分達で起こすもの」

きっと失点していたら批判は免れなかっただろう。それでもそのリスクを見越して、後半アディショナルタイムに田所を投入。田所自身が「本来だったら僕が入り込む余地はない」という状況の中でベンチメンバーとして下平監督は彼を連れてきた。サポーターもメンバー発表を見て、岡山に長年所属し今シーズン限りで引退を発表田所をこの試合だから連れてきたのだろうと感じ取った。彼に出番のある余裕のある展開になればいいと。そう願っていた。

ただ、ゲームはそんなに甘くはなかった。前半良い形で横浜はボールを持てるが、相手ゴールに迫るまでには至らない。長崎戦からコンビを組む佐藤と中村のコンビでポゼッションは支配し、大きく崩れることもないが、サイドの選手を落としながら構える岡山の守備に手を焼き、良い形で相手ゴールに迫る事ができないでいた。



前半24分、図らずもチャンスがやってきた。佐藤の大きなサイドチェンジは、岡山・廣木の足元にそのまま入ってしまったがトラップが大きくボールがこぼれてしまう。北爪はすかさず奪い取り敵陣深く侵入し、左で待ち構えていた松尾にパス。松尾は相手の逆を取り、右側に巻くようにしてボールを流し込んで横浜が先制。



自動昇格争いで大宮と同じ勝ち点で得失点差1差になった今節、横浜は是が非でも勝たないといけない。勝ち点6は至上命題。それは昇格プレーオフ圏内を目指す岡山も同じ。そこから先制点を許した岡山の反撃が始まる。横浜は後半岡山の攻勢に晒される。横浜は運動量が下がり、ボランチの両脇を使われ始める。これは前節の徳島戦と同じ傾向。ただ、その先の鋭さは徳島程感じない。
岡山の2枚の交代を見て、横浜も斉藤と田代を投入。ポゼッションを少し捨ててカウンター傾向を強くして、岡山を揺さぶろうとする。直前の中山のカウンターからのシュートを見て、この方向への移行を考えたか。それでも横浜の守勢は中々変わらず、ボールを懸命にはじき返す時間が続く。前線に中々ボールが収まらず、岡山の攻撃が続く。


続きを読む
posted by おかき at 18:57| Comment(4) | 横浜FC2019観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月14日

2019年J2第40節 徳島ヴォルティス-横浜FC「ウ○ウ○」

徳島遠征は木曜の夜から東京を発って、金沢から福井、福井から大阪、大阪から淡路島という普通の人がしない様な旅程で私は徳島に赴いた。夜行バスがセールでかなり安く出ていたので、そんなルートを通ったのであるが、それを誰かに話すとかなり驚かれる。自分は城が好きなので福井では、福井城、一乗谷、越前大野城と回っていた。城にも行けるのにウキウキしていた。

そのウキウキは徳島にもあった。淡路島の洲本から早朝のバスに乗って鳴門に。朝8時過ぎに到着したら、鳴門駅前に何もないということもありスタジアムに足が勝手に進む。残り3試合となった2019年のJ2リーグ。考えてみると、後半戦はアウェイ京都戦以外負けなし。楽しい以外の言葉が見つからないのは当たり前だろう。さらにこの日は終盤のビッグマッチ。勝ち点3差で昇格争いの渦中にいる徳島が相手なのだから、心躍るのを止められない。



試合は予想通り、徳島の強度の高いサッカーに横浜は苦戦。攻撃時に3バックにする横浜の戦術ではゲームを組み立てるのに苦労してしまう。1トップ2シャドーの徳島は、横浜のボランチからのボールを遮断していく。中央の中村俊輔のサイドのスペースを徳島に狙われて良い形でボールを繋げない。序盤こそ横浜はサイドの中山、松尾の突破があったが、時間が経つにつれてゲームの流れは徳島に。ただ、このゲームは流れがどれだけあろうが、良い内容だろうがそれらは極論どうでもよく、勝つ事に意味がある。横浜はこの苦しい状況をどう修正出来るかが鍵だった。



後半横浜は4-2-2の形で、佐藤が後ろに落ちずに2枚のセンターバックと、2枚のボランチでボールを回していく。横パスが増えていくが、ゲームを落ち着かせてポゼッションに切り替えていく。その分、松尾がボールに絡む回数が減っていったが、仕方ない。

続きを読む
posted by おかき at 18:07| Comment(4) | 横浜FC2019観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする