あの有馬がピッチに戻ってきた。
「Dear friends. So long 忘れない くり返す出会いの中
小さな傷跡を 両手に抱えてる僕等 彷徨うばかり
この果てしない世界を見つめる 旅人よ」99年のチーム創設から見ている私にとって、いや同じ境遇のサポーターに
とって有馬は特別な存在だった。「利き足は頭」という選手はヘッドが
強い選手に付けられる事の多い愛称。
しかし、有馬はそれだけではなかった。柏の入団時に受けた
メディカル
チェックで首の骨に異常がある事が判明し、手術。首にワイヤーを
入れて復帰したが、プロの世界は厳しく柏は外国人を立て続けに補強。
彼の居場所は柏にはなくなってしまった。98年から移籍した
札幌でも結果を出せず、札幌の降格と同時に彼も解雇。
99年この年に出来た横浜FCに自身のサッカー人生をかけて移籍。
そこから彼の「横浜FCのエース」としての活躍が始まった。
1999年24試合19ゴール、2000年22試合24ゴール。

有馬の利き足はやはり「頭」だった
苦しい時でも身体を放り投げても得点を狙うプレー。
どんな低空なクロスでも頭で狙う「利き足は頭」の真骨頂。
それは、サポーターと一緒に生み出す期待感と、彼の才能の賜物だった。
確かに顔立ちはエースなのに泥臭く、技術的にフェイントも上手い訳ではないが、
彼のプレーに直向な姿とサポーターへの真摯な対応は
誰しもが応援したくなる存在だった。サポーターが首の手術への不安を
口にしてもそれを「大丈夫ですよ。ゴールします。」と一笑に付す姿。
僕らの冒険はずっとずっと続くと思っていた。
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