岡田主審の両手が上がり、試合終了の
ホイッスルが鳴り響いた時、
横浜の
ゴール裏はまるで勝利したかの様な歓喜に襲われた。昇格を争う相手に
常に先手を許す苦しい試合展開を引き分けで凌ぎ、勝ち点を詰めさせなかった。
だが、そこに辿り着くまでは幾多の困難を乗り切らなければならなかった。
柏は前節愛媛に3-1と破れ、横浜は勝利し勝ち点差が「4」と開いての
直接対決。残り6試合で勝ち点差4は非常に厳しい点差ではある。
しかしながら、この直接対決に勝利すると勝ち点差が「1」に
縮まるだけでなく、自力優勝の可能性も出てくるという大きな試合。
出場停止から山根が復帰し、ディエゴも怪我を押しての強行先発。
もっと深刻な怪我のフランサもベンチに入る等、スクランブル体勢を敷く。
この試合にかける強い意気込みはメンバーを見ただけで、ヒシヒシと
伝わってくる。
しかし、南の欠場は予想外だったか。

このゲームの演出家、野口ピント。不安定なセービングとキックばかりだった

柏は"本当の"ホーム・日立台での試合に命運を託す
横浜はチームの根幹の部分は代えずにこの試合に臨んだ。「1/48」と
語る高木監督らしく、冷静にチームをなるべく触らない方向でもってきた。
出場停止が明けた早川がCBに戻り、ヨンデもボランチに戻った。
前線の2TOPは守備面を考えてのカズ・城の2TOP。
横浜の守備の仕方は変わらない。縦へのボールへの対処、サイドのケアも
前節と殆ど同じだ。

横浜の試合前の円陣。
試合前のイメージからすると、横浜が守ってカウンターというシーンを
想定している人間が多かったと思うが、試合が始まってから
ロングボールが
多かったのは柏で、ディフェンスラインがボールを持つと、サイドの平山、
前線の鈴木・山下らに一気に放り込む。横浜のサッカーを散々「カウンター」
「引きこもり」と罵倒してきた自分達がそのサッカーを実践している。
もうなりふり構っていられないというある意味焦りが感じられる。

中島はコンディショニングが優れていなかったのか、攻撃は消極的だった。

ディエゴは柏の全ての得点に絡む貢献度もプレーも素晴らしい選手
前半27分、左サイド。柏・ディエゴのFKは美しい弧を描いて岡山の頭に。
ロングボールが多くなりつつあった柏の中盤で、味方のボールを上手く
引き出していたディエゴの綺麗なFK。岡山には山口・ヨンデが付いていたが
落下点に簡単に入られてしまった。岡山の先制点で、このゲームが動き出す。
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