「いかにバルセロナが優勝するか」。その1点だけに多くの観客は
注目していたに違いない。バルセロナの選手が出てくる度に焚かれる
無数の
フラッシュが、それを示していた。
試合前から「世界最高の司令塔ロナウジーニョ擁するバルセロナ」と
「現役ブラジル代表もいない無名集団インテルナシオナル」といった
構図がヘビーローテションで流され続けたからだろうか。

ロナウジーニョ見たさに満員になった
横浜国際競技場
しかし、試合が始まるとそのフラッシュはため息に変貌した。
何せ
インテルの堅い守備を破れない。ロナウジーニョを徹底した
マンマークで押さえ込まれてしまい、ゲームを作れないバルセロナ。

試合開始すぐのロナウジーニョ。まだ笑っていられる余裕があった。
インテルのCBの2人が裏のスペースをしっかり消し、バルセロナの
選手を自由にさせない。ファウルを与えても、バルセロナのFKは外れ、
厳しく当たりに行く事が怖くなくっていたインテル。ロナウジーニョも
最初はFKを外しても笑みが零れていたのに、次第に余裕がなくなってくる。
サイドを変えれば、追いつけない。縦へのボールはグジョンセンが捌けない。

グジョンセンはいつものグジョンセンだった
あのアイスランド代表を序盤で1トップ状態で起用している事自体、
効果的ではないのだが、ロナウジーニョの魔法だけを信じている
アナウンサーも相当狂信的なバルセロナサポーターなのだろう。

期待されたアレッシャンドレ・パトだったが、何もできずに退いた
逆にカウンターに徹したインテルは徐々にペースを掴み、
バルセロナゴールに徐々に進出。決定的なシーンは少ないが、足の遅い
プジョルに対して正攻法で戦わず往なそうと意識してボールを回している。
どちらかというとインテルの方がバルセロナをしっかりと
ブロックして、
縦を取られない様にしている。

バルセロナ新星イニエスタも試合から消えていた
前半30分を過ぎてからは、静寂がスタジアムを包んだ。バルセロナが
攻め手を失って、日本人が退屈になってしまったからだ。
陽気なブラジリアン達のまるで空気を読まないかの様な応援の声だけが
スタジアムに響いていた。

プジョル個人は悪くないが、年々足が遅くなってきている。

オフサイドに不平を口にするデコ。いつもの黒子役は的確だったが。。。
スコアレスで前半終了。その笛と共に、大きなため息が聞こえる。
それは、予想以上に退屈な試合内容だったのか、1点を争う緊張感漂う
試合展開に息が詰まっていたのか。
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