久しぶりに気分が高揚する
サポーター達の姿。
それは春だから?オシム監督の2年目だから?満員の観客の一体感?
それはどれも違う。
一斉に炊かれる
カメラの
フラッシュが作り出す真っ白な幕。
その先には、オシム監督になって初めて日本代表に
招集される2人がいたからだ。

一人は中村俊輔。日本が生んだ類稀なる才能を持つレフティは
一歩一歩その階段を登り、その足で
ヨーロッパチャンピオンズ
リーグを勝ち抜き、「セルティックに中村あり」を欧州に
印象付けた。
06年W杯では予選リーグ敗退と失意のどん底を味わったが、
そこから見事に折れる事なく這い上がってきた。

もう一人は高原直泰。ドイツブンデスリーガのフランクフルトに
所属。昨年不遇を囲ったハンブルクから移籍し、加えて
過去最高の成績を上げる等調子の良さ。移籍が決まってから
行われたドイツ代表との親善試合では2得点を上げ、ドイツ国内の
新聞からも「フランクフルトはいい
買い物をした」と言われたが、
それが本当になってきている。

課題は彼らを初めとする海外組を如何に国内組と融合させるか。
この親善試合はその為だけに開催されたと言っても過言ではない。
しかし、対戦相手のペルーは主力の何人かが代表を辞退する等、
最初から気迫がぶつかるという試合でない事は大方予想の範囲内。
親善試合でそんな内容になる事も少ないのだが。
試合展開は終始日本が押し込んでいく展開。ペルーの緩い
ディフェンスの影響もあるが、日本が圧倒的に支配する。
中村俊輔が
引き出した駒野との連携はスムーズで、
駒野は何度も突破するがクロスまでの判断が悪く、得点にならない。
前半19分に迎えた
チャンスはそのサイドから。ペルーの選手と
競り合いになり抜け出そうとした高原が倒されて得たFK。
中村俊輔が蹴ったボールは、低空のまま流れる様に巻の頭に。
巻はクロスにドンピシャのタイミングで飛び込んで日本先制。
この直前に見た横河-刈谷の試合のハイライトの様だった。
前半の見所はこれでおしまい。形は作れるが、崩せない日本と
カウンターで攻撃を仕掛けるがPAに入り込めないペルーという、
お粗末な展開で前半を終える。
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