第4Qで6-10と鹿島にリードを許す展開に、オービックはQB#15龍村から
この日唯一の生命線となっていたWR#19水口へのTDパスが、
エンドゾーン寸前で鹿島DB#24
佐野にインターセプトされた時、
オービックファンはこの
ゲームが終わったと考えた事だろう。
そのボールを鹿島は得意とするランオフェンスで時間を経過させ
ながら前進させていく。何とかパントに追い込んだと思えば、QB龍村が
痛恨のサックを受けて自陣でボールをファンブル。残り2分1秒を残して
決定的ともいえるFGを決めて6-13と1TD差を付けた。

鹿島のキックで再開。オービックのリターナーはキックオフリターンで
平均15ヤード近く走る日本代表#83清水。試合開始から鹿島は彼を
徹底的に警戒して、彼にボールを易々とキャッチさせなかった。
滞空時間を長くしてDFが走る時間を稼ぐ事もせず、直接ラインを割る
キックを蹴って彼に走る
チャンスを与えなかった。

ところがこの最後のキックだけは中途半端だった。時間が残り2分を
切って甘くなったのだろうか、伸びてエンドゾーンを割るでもなく、
上がってDFが詰める時間を稼ぐでもなく、
ドライブのかかったボールは
清水の正面に飛んで彼がこれを簡単にキャッチすると、一気に加速。
みるみる内に鹿島ディフェンスを縫うようにすり抜けていく。そして、
相手陣内20ヤードを過ぎると待っているのはエンドゾーンだけだった。
キックオフリターンTDを清水が決めて12-13。この時残り1分47秒。

鹿島から奪った
タッチダウンで息を吹き返すオービックだったが、まだ
不安は残っていた。TD後のTAPのキックは第3QでKの金親が負傷して
離脱しており、正Kがいない。その代役はQB#17村上。Xリーグでは
一度も蹴っていない選手。過去に経験はあっただろうが、決めなければ
敗戦が決まる重要な場面で蹴るのは相当のプレッシャーがかかる。
両チームの全く対極にある「決めろ」「外せ」という観衆全員の祈りを
込めたその村上のキックは、バーのど真ん中を鋭く射抜き同点に。
そしてタイブレイク
システムの延長戦に突入。
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