2008年05月07日

2008年J2第12節 ヴァンフォーレ甲府-横浜FC 「心大らかに」

前半38分長谷川が投入される。第4の審判の掲げた選手交代ボードに
光るのは背番号「7」。吉本だ。交代の意図している事はよくわかる。
ただ私はこうした懲罰的な交代は最も嫌いだ。
結局この交代は全く意味を成さなかった。

都並監督を私が最も評価しない点はここにある。何でも繊細すぎる点。
交代にしても、戦術にしても常に繊細だ。攻められればその穴に蓋を
する様に、選手やシステムを変えて対処する。聞こえはいいが、
実際は指導力の問題だろう。選手の交代も、システムの変更にしろ
言うだけなら誰でも出来る。選手に交代の用紙を書かせればいい、
テクニカルエリアで「4-3-2-1にしろ」と叫べばいい。



前節中盤の選手が自由にポジションチェンジを繰り返し、流動的に
動き続けた事で"一体感的"なサッカーが展開されたが、結局のところ
「これ」という筋の通った考え方や戦い方がないから、選手は
"アドリブ"で動くしかなかったのが本当のところである。

自由に動くとはいいつつも一定のルールを決めているのが甲府。
大木前監督は甲府をJ2に降格させたにも関わらず、日本代表コーチ
今年就任。選手層が薄い中で人もボールも動くサッカーを表現し、
勝っても負けても「良いサッカー」を披露した。選手に入れ替わりは
あったが安間監督も大木前監督の遺産を継承している。
ベースになるコンセプトができているから、多少選手が入れ替わった
だけでは、チームの軸がブレない。



前半の開始10分まではアンデルソンの個人の力で押し込む事が
出来たが、それ以降の時間帯は甲府の運動量豊富なプレーに
ゲームを作れなかった。付け焼刃の一体感と、遺産ではあっても
それでここ数年間作り上げられてきたサッカーとの差だろう。
ディフェンスラインどころか、チーム全体が押し込まれクリアするのが
やっとの展開が続く。

どこで誰がプレッシャーをかけにいくのか決まっていない。どこで
跳ね返すのを約束事として決めていないから、選手は混乱する。
「ライン設定を意識付けた」と都並監督は話したが、ラインの設定で
この攻撃を乗り切れる筈がない。選手達はあまりに無策だった。



そして、形こそ「不運」と呼べるものかも知れないが、CKの混戦から
甲府・前田の放ったシュートは小山が弾くがそれがポストに当たり
最後は甲府・久野が押し込んだ。甲府が先制。
続きを読む
posted by おかき at 07:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜FC2008観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする