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2012年11月27日

「聖者の行進」 堀之内聖

中学校、高校とカトリックの学校だったからだろうか「聖」という字には、特殊な尊さを感じている。それを名前に持つ選手が横浜に来た時は、言葉に出来ない喜びを感じていた。堀之内聖が一年で横浜を去る事になった。
明確な理由を当てるのは難しいが、終盤戦の捻りあいでゲームを落ち着かせられなかった事、守備でもスピードかフィジカルの強力な相手には苦戦していた事、そしてビルドアップが殆どできなかった事が理由だろうか。



逆に言えばそれだけ彼に求められていたものは高かった。ハワイの国際招待の決勝戦の前半、キャプテンマークを巻いていたのは日本サッカー界のレジェンドではなく、彼だった。長年J1で戦ってきた的確な読みとカバーリング、そしてキャプテンシーはまだ戦えると判断して横浜は2012年1月に彼にオファーをしたのだった。



しかし、彼がポジションをつかむまでは苦しい戦いだった。なによりまずリーグ戦に出場したと思えば、その試合限りで岸野監督(当時)が解任になり、そこからはベンチに座る日が続いた。それでもクローザーとして結果を出し、杉山の欠場でチャンスをつかむと徐々に結果を残し、リーグ戦後半最初の町田戦からはペの負傷欠場もありスタメンを勝ち取るとそこから8試合連続スタメンに定着。この堀之内の出場とも相まって横浜は見事に右肩上がりの成績を出し、序盤最下位を経験したチームが夏場にはプレーオフ圏内を伺うまでになっていた。



と、同時にチーム内の競争も激化。ペを軸に森本、渡邉と熾烈なポジション争いが起きた。ただ、これは良い循環で、他の選手が結果を出して切磋琢磨してまたチーム力が上がる。またカバーリングに長けたプレースタイルは誰と組んでも相性がよく、使い勝手の良い選手でケガなどなければ手元に置いておきたい選手だった。

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posted by おかき at 04:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 横浜FC選手列伝 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月19日

2012年J1昇格プレーオフ 横浜FC-ジェフユナイテッド市原・千葉「千葉に始まり千葉で終わる」

また超えられなかった。ロスタイム4分は、後悔と絶望を感じさせられるためだけの時間だった。0-4という大差の結果をもって、2012年の横浜はシーズンが終わった。



前半から激しいボールの奪い合いでゲームは進んだ。まるで後半残り10分近くの戦いをキックオフからしているようだ。横浜はリーグ終盤の戦いとメンバーを変更して千葉戦に臨んだがこれが中々機能しなかった。シーズン中もこの大久保、野崎という2トップを試しているが、思った効果は上げられていない。
千葉は藤田が前線でポイントになりディフェンスラインを下げる事に成功する。兵働、谷澤がイニシアチブを取ろうとするが、そこは横浜が自由にさせず粘る。また、ボランチへのチェックも速く、横浜は前線と中盤で距離があった。山口監督は強がったが、ゲームは一進一退ではあったが千葉がやや優勢だった。



そこで生まれたのがミスからの失点。ロングボールで裏を取られ、中途半端な連携でGKシュナイダーが交わされてボールを無人のゴールに流し込まれた。前半35分だった。藤田が試合後語った様に、前半その前にも裏に抜けるプレーで危ないシーンがあり、そこを狙われていた。



後半4-1-4-1の布陣で立て直したかったが、佐藤の1ボランチでは八角の様に上手くいかず後半8分、さらに失点。1点差ならば同点にすれば横浜の勝利だったが、後半で2点を奪うのは今の千葉相手には至難の業で苦しくなった。たった5分後には藤田の豪快なミドルシュートがネットを揺らして万事休す。

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posted by おかき at 08:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 横浜FC2012観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月18日

楽しく笑っていつもらしく



また笑顔で終われますように。

三ツ沢行ってきます。
posted by おかき at 05:43| Comment(4) | TrackBack(0) | 横浜FC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月12日

2012年J2第42節 横浜FC-FC岐阜「2012年はまだ終わらない」

後半39分。左からのクロスに田原が岐阜DF、GKと競り合い、フワリと浮いたボールを途中出場の永井がヘディングで流し込んで横浜は3-2と逆転。降格争いの中でもがく岐阜を振り切り4連勝で4位と、3月には考えられないような素晴らしい結果で2012年のJ2シーズンは幕を閉じた。



それにしても試合は今シーズンの横浜を象徴するようなゲームだった。積極的にボールを奪いに来る相手に何も出来ないまま時間だけが過ぎていく。岐阜は懸命だった。湘南町田の結果次第では岐阜が最下位になる。横浜の攻撃の生命線である寺田、高地にプレッシャーをかけてボールを奪いにかかる。DFは時に5バックのような状態になりつつ、ボランチの服部、李が上手くスペースを潰して横浜の攻撃を自由にさせない。シーズン序盤の停滞した横浜そのままだった。

緊張なのか、あるいはプレーオフ圏内にあるという余裕なのか選手の動きは重く、勝って逆転で自動昇格したい横浜だったがそんな目標を背負ったチームとは全く思えないほど、良い意味での緊張感や集中力が欠けていた。前半18分の岐阜の佐藤に決められたゴールは当然の報いだった。



必死に戦う者の一撃で目を覚ましたい横浜だったが、引き分けでも残留が決まる岐阜は守備的になりより横浜はゲームを組み立てる事が出来ない。そのまま、ハーフタイムで修正される事を予想しはじめた前半43分だった。左サイドで岐阜のプレッシャーを粘って交わした阿部から、裏に走り込んだカイオにクロスが入り、これをヘディングで決めて同点となった。個人能力の高さでゴールを突き破った。

これでややこしくなったのは岐阜。後半45分守れという指示は難しく、かといって無理に勝ちにいって失点する方が降格へリスクがある。そういう状況できっちり整理して後半に望んだ分だけ横浜がゲームを支配した。
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posted by おかき at 08:21| Comment(2) | TrackBack(0) | 横浜FC2012観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月05日

2012年J2第41節 東京ヴェルディ-横浜FC「羅生門」

戦いとは残酷だ。引き分けはともかく、シーズンが終わる頃になれば勝者と敗者しかいなくなるのだ。別途ツイートしたが、帰路電車に乗っていると隣の女子大生位の女の子がポロポロ泣いていた。持ち物からヴェルディのサポーターだとわかった。可能性は低いとわかっていても、現実を眼前にすればこんな悔しい事はないはずだ。
試合が終わってセンターラインを境に生死が決まった。緑は死に、青は生き残った。もう昇格への門は閉じられた。横浜は生き抜くために勝利した。



試合はずっと緊張感のある面白い試合だった。ややヴェルディが攻勢でいたが、横浜も前半20分過ぎから前線からのプレスがかかりはじめ、寺田、高地、野崎がヴェルディ守備陣を切り崩しにかかるが、ゴールまでが遠い。
ヴェルディは柴崎、西ら中盤で高地と寺田のボランチが引き出されたスペースを上手く使ってゴールに迫るが、横浜守備陣も粘り強く守りヴェルディ・阿部を自由にさせない。この試合は井手口が中々良い。



ヴェルディの高橋監督が「お互いに我慢比べのような感じで、どっちが主導権をとるかという感じ」というように、小気味のよいパスでサイドから攻め込むヴェルディ、前線からプレスを仕掛けてボールを奪って裏を狙う横浜というきっとお互いの持ち味が発揮された前半だった。

後半頭から横浜は永井を入れたが、やや横浜が前線でボールを持てるようにはなったが、それでも前半と同じようにヴェルディはサイドから突破を仕掛けて横浜ゴールに迫る構図は変わらない。

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posted by おかき at 04:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜FC2012観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする