最近の記事

2013年11月25日

2013年J2第42節 横浜FC-水戸ホーリーホック 「卒業」

2013シーズンの横浜の卒業式には4発の花火が上がった。前半20分過ぎまでは思い出に浸る時間が続いたが、武岡が卒業生に向けて送る惜別弾を決めたのを皮切りに、怒濤の4得点でゲームを決めた。

この試合を迎えるまでのウィークデイは、横浜サポーターにとっては寝耳に水とでも言うべき戦力外通告の発表があった。田原、永井、そしてシュナイダー潤之介。11月30日が戦力外の通告期限なのは知っているが、このタイミングでというのには驚かされた。



またメンバーも横浜にとっては印象深い選手ばかりで、それはサポーターだけではなく選手も同じだった。先制点を決めた武岡は、ゴールを決めると一目散にベンチのシュナイダー潤之介の元に駆け寄り熱い抱擁を交わした。そのシーンが選手をこの試合は、感傷に浸るものではなく、盛大に送り出す卒業式の場所、今シーズン最後のホームゲームであると思い出させた。

シュナイダー潤之介は2013シーズンの横浜のキャプテンなのである。そのキャプテンが戦力外になってしまう。悲しいがそれがサッカーの世界。技術や能力だけではなく、その時々のクラブの財政や環境、チーム内の成長度、本人の成長の伸びしろなど様々に絡んでくる。クラブはスタッフへの就任を要請したが、現役続行を本人は選び退団となった。誰が悪いとも言えない。本当に厳しい世界なのである。





ゲームは先制点を挙げた横浜が水戸を圧倒し始め、前半終了間際に内田が追加点を挙げた。後半開始早々には大久保がクロスにヘディングで飛び込み3点目。ほぼゲームが決まった。

続きを読む
posted by おかき at 04:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜FC2013観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月15日

七尾城に登ってきた

七尾城と言ってもピンと来ない人がほとんどだろうなぁ。行くと言っても「どこ?」「へ〜(知らんけど)」みたいな事を何度も言われる。戦国時代においてこの城は地味だ。一般的には上杉謙信が能登に攻め込みこの城で畠山氏と戦った位しか知られていないだろうし、それすら知らない人の方が多いかも。またこの畠山氏がマニアック。信長の野望でもやってないと知らないほどマイナー。歴史を遡ると名家であるが、悲しいかな戦国時代では勝者しか認知されない。

DSC03189_20131109.jpg

そんな畠山氏の居城が七尾城。当主は地味な存在ではあるが、城は日本五大山城に数えられるほどの城で、無数の尾根に砦が築かれた大規模な山城は、侵攻した上杉謙信ですら美しさ、壮大さに詩吟を読んだと言われている。七尾というのは七つの尾根という意味であり、城自体はその中の松尾に築かれた。

DSC03187_20131109.jpg

また当時は山麓に千門万戸が広がり、単純な城というよりも居住区兼城郭だったと思われる。八王子城なども山城で武家屋敷などは麓にあるが、七尾城では上級武将の屋敷は二の丸、本丸付近にあるという部分で城郭都市に近いものだったのかも知れない。

DSC03197_20131109.jpg

DSC03222_20131109.jpg

この城も上杉謙信が接収した後は、織田信長の手に渡ったが、山城の時代は過ぎており前田利家は七尾城の麓に小丸山城を築いてそこで執政をした。利家の嫡男・利政が入るも江戸時代を前に廃城に。逆にそうなったから、今でも非常に保存状態が良いまま残っている。城が現代までどういう姿で生き残るかも紆余曲折がある。

続きを読む
posted by おかき at 20:31| Comment(2) | TrackBack(0) | 国内旅行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月11日

2013年J2第40節 横浜FC-カターレ富山 「見えない翼」

なぜだろう。彼を後ろから見ていたら、そのゴールへの道筋がくっきり見えたのだ。後半25分、高地がスローインからボールを受けるとスルリスルリとまるで背中に翼が生えたように自由自在のフェイントで居並ぶ富山守備陣を無力化し、ゴールを奪ったのだった。



富山・安間監督によれば当時暴風雨警報が出ていたという。雨は一時弱くなったが、ほとんどの時間で強いままザーザーと降り続く。時折吹く強い風が体感温度をどんどん下げていく。ピッチのあるところはぬかるみ、あるところははげてボコボコでボール回しすらままならない。瞼を開くのも辛い雨の中で、前半から両チームともボールは相手ゴール近くまで運べるが、ゴールまでには至らない。もっとも、富山はGK渋谷が弾いたミドルシュートを始め何度も際どいチャンスを迎えていたのに対し、横浜は前半11分のフリーキックのこぼれ球を押し込んだ時くらいしかチャンスはなかった。

今までの横浜は、耐えながらも自分達のサッカーを表現しようとしすぎて、何でもかんでもつなぐサッカーをしようとしていたが、この日はグラウンドの芝の状況が悪い事もありシンプルに裏を狙うか、前を向いたらグイグイ仕掛ける姿勢が目立った。状況に応じて戦い方を変えるのは当たり前なのだ。



特に小野瀬は左右から積極的に仕掛けていた。昨年大活躍した雨の町田戦を彷彿とさせるような鋭い動きで、富山守備陣を徐々に疲弊させていく。おかげで富山は後ろでのボール回しが増えて攻撃に厚みがない。降り止まない雨の中で、彼の背中にも小さな翼が見えていた。



続きを読む
posted by おかき at 23:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜FC2013観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年11月04日

2013年J2第39節 横浜FC-松本山雅FC 「イタダキ」

この試合はどうか知らないが、松本の試合では「雷鳥は頂を目指す」という段幕が出ている。当初は「頂」の「丁」の部分を「J」と見立てて、Jリーグ昇格への団結の象徴を表していると私は感じた。初めて見たのは、天皇杯の湘南戦。PKで湘南を倒した時の事。時は流れ、松本はJリーグ昇格を果たし「J」という意味合いにもズレが出てきて、Jというくくりだけではなく常に上を目指す姿勢として、本格的に「頂」となった。



そういう意味で、手を伸ばせば届くところに目標があるチームとそうではないチームとの差が顕著に出てしまった戦いになった。前半から積極的にボールホルダーにプレッシャーをかける松本。横浜はかいくぐり前を向こうとするが、シュートシーンまで持ち込めない。
逆に松本は前線の塩沢の高さをいかして、セカンドボールを収めてチャンスを演出する。そして前半15分、コーナーキックを何度も堪えたが我慢しきれずに失点。一度触られてファーに流れたのを松本の「頂」塩沢に弧を描くようなヘディングシュートを決められた。デザインされていたとは思うが、それよりも何度もコーナーになるまでシュートを打つという部分に、松本の勝利への重みを感じる。

数字上可能性がある中で横浜は攻撃陣が停滞しがちだったが、一人だけその空気とは違うところにいたのがカズ。左の中島のクロスに後ろから入りこみヘディングシュートを決めて同点に。ゴールを挙げて横浜を鼓舞したが、それ以外の場面では埋没。日本サッカー界の「頂」にいた男も、この試合牽引するまでには至らない。



後半になって横浜がややゲームを支配する部分も出てきたが、カウンターから失点しゲームは松本に傾いた。コンディションの良くない野上は簡単に振り切られ、ゲーム勘のない森本はハイボールでも勝てず横浜はアクセルを踏もうとするが、後ろにプレッシャーを掛けられて思うように進めない。

続きを読む
posted by おかき at 04:53| Comment(2) | TrackBack(0) | 横浜FC2013観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする