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2019年07月28日

2019年J2第24節 ジェフ千葉-横浜FC「逆らう。転がす」

現在J2の中で最も調子が良いチームの一つとなった横浜FC。順位表でも上位3チームはどこも平行線であるが、横浜はグングン順位表の位置が上がってきている。下した相手も調子が悪いチームではなく、横浜との敗戦の後も立て直して勝利している。そういう相手でも横浜は勝てることが出来る様になってきた。リーグ戦4連勝で千葉に乗り込む。

ゲームは前半8分に動く、ハイボールに競った千葉・クレーべがボールを前に落とすと走りこんでいたのは千葉・為田。これを田代、北爪が追いかけるが、中にボールを入れるフェイントを何度もかけて不用意に飛び込ませないようにしたままスルスルとペナルティエリア侵入。結局折り返しのパスを出すことはなく、シュートモーションに入った時に田代がタックルに飛び込むもほぼフリーで放たれたシュートはGK南の手を掠め、ポストを叩いてゴールに転がってしまう。千葉に先制を許す。先制点を献上したのは何度目だろうか。
北爪を批判する声もあるが、3バックで右でロングボールを競った後に誰が抜けた選手に行くのかという部分が少し曖昧だったのと、為田の目線の使い方で間合いを小さくできなかったのは相手のプレーの質の高さというべきだと思う。問題はここから崩れないこと。



松井自身が語っている様に、前半横浜の良い形は殆ど生まれなかった。相手を剥がせないからどうしてもブロックの外での戦いになってしまう。それと皆川にも殆どボールが入らない。意図して蹴っていない感じもあるが、横浜のボールの供給役である松井にプレッシャーが来ると包まれてしまう。唯一、千葉・ゲリアのサイドはスペースが豊富にあり、袴田が抜け出して千葉ゴールに迫るが、斉藤光毅は前を向けず、レアンドロ・ドミンゲスには常にマークがついている状態でコンパクトな千葉の中盤の網にかかって決定機を作ることは難しかった。

その苦しい展開の中でも、ゴールが生まれるのがサッカーであり、今の好調の要因でもある。相手に包まれたので相手に当てて得たコーナーキック。そのボールに飛び込んだのは袴田。これを千葉GK鈴木がファンブルし、松井が詰めてゴールネットを揺らした。前半36分1-1の同点に。

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2019年07月23日

2019年J2第23節 横浜FC-栃木SC「ちょっとそこのお二人さん」

理想的な展開ではないが後半は笑いが止まらなくなる展開だった。後半29分、ロングボールを競った皆川が収めて落とすと、走りこんでいた斉藤光毅がダイレクトでシュートを放つ。狙いすましたシュートは、栃木GKユヒョンの上を超え、クロスバーを叩いてゴールに吸い込まれていった。クロスバーを叩いてゴールに吸い込まれるのを見るのはこの日2回目だった。最初は後半5分レアンドロ・ドミンゲスの直接FKでこれもスーパーゴールだったが、この斉藤のゴールもGKにはほぼノーチャンスの美しいゴールだった。これで逆転した横浜がそのまま2-1で勝ち切った。

しかし前半は横浜はリズムが悪くゲームを上手く組み立てられないでいた。この試合それまでの4-2-3-1から4-4-2に変更したのだが、これがあまりよくなかった。松井と田代の中盤は中々機能しなかった。佐藤と田代のコンビとの違いは、後者のコンビは攻撃になれば田代が落ちて3バックになるのは明確であったが、前者は両者が落ちて4バックみたいになったり、あるいは田代が前に行くなど攻撃の組み立て部分が良くなかった。特に両者が落ちて4バックになると、サイドバックは自然と高くなり、サイドの選手も前に行き、大きな2トップは前に張るだけという何の工夫も出来ない形になってしまい、サイドバックはボールを渡されても、中で受ける選手がいないから低い位置に戻すばかり。前の選手が近い位置にいてノッキングを起こしてオーバーラップはほとんどなかった。これでは組み立てられないのは自明の理。
田代を攻撃時に下げる起用は、彼のビルドアップは中盤のプレッシャーのあるところよりも後ろの方が良いと判断していると感じていたのだが、このゲームではそれが曖昧だった。



縦につける選手がいないからどうしてもロングボールばかりになる。肉弾戦でゲームをしても、栃木も肉弾戦上等の戦いになり、横浜としては全く良い形が作れないでいた。イバが不在で、皆川と戸島のコンビネーションも正直あまり良い形は導けなかった。ボールを戸島が流して、皆川が合わせる形が多かったが、点で合わせる上手さを考えると皆川が落としたところに戸島が合わせる方が断然良いと自分は考えていた。下平監督の会見を読んでいても、イマイチしっくりこなかった。戸島1トップは過去の戦いから苦しい、とはいえ皆川1トップは未知数。だから2トップのパワープレーで落としたボールを2列目が拾ってという事を考えたのだろうと。



想定外だったのは、この中盤に人がいないという事だった。松井田代の2人は低い位置におり、時折前線に顔を出すも効果的なプレーは少なかった。レアンドロ・ドミンゲスや斉藤も距離がある。全体的に歯車がかみ合っていない。そんな前半を過ごしていた。

その中で、前半30分にPKを決められてしまう。松井が相手選手をペナルティエリア内ひっかけた。それで倒れたかは微妙ではあるが、少なくとも引っかけるように足は出してしまっている。失点して0-1で連勝中のチームとは思えないモヤモヤした状態で前半を終えた。

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posted by おかき at 16:19| Comment(0) | 横浜FC2019観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月11日

第99回天皇杯 横浜FC-仙台大学「タイトウ」

ゲームが終わって最も安堵しているのは、実はこの日出番のなかったリーグ戦でスタメンを張っている選手達ではないのだろうか。このメンバーでスタメンを奪うという意味で脅威になる選手は限られていたからだ。

この日仕事の都合で試合は前半15分位から観戦していた。スタンドに入って電光掲示板を見ると0-0。そして5分程度試合を見て、その理由を確信する。横浜はいつかの退屈なボール回しに終始していただけだった。そして、パスがズレて奪われてカウンターを受けてしまう。ほとんどがその繰り返しだった。大学生相手にペースを落としていると言えば聞こえは良いが、敵陣で回している訳でもなく、縦パスはカットされ、脅威にならない横パスをつないで戻してを繰り返しているを見ていて、ペースを落としているとはお世辞にも言えなかった。



強化指定で横浜に今年加入している松尾はこの日仙台大で出場。その中で、渡邊とマッチアップを繰り返しチャンスを創出。スピードに乗ったドリブルを横浜守備陣は中々止められないので、縦にボールが簡単に通ってしまう。そのボールを仙台大学はシンプルにシュートに持ち込む。枠に飛ばなかったり、GK辻の正面で事なきを得たが、落とすペースが低すぎるのではないか。止められないのか、止めていないのか。ペースが良くないまま前半終了。



「お父さん、今日全然だね。。。」自分の脇を子どもが歩いていく。「う、うん、、、」力なく答えるお父さん。こういう状況を家庭ではどうやって説明しているのだろうか個人的には気になる。

後半横浜に試練が訪れた。コーナーキックをヘディングで押し込まれて失点。

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2019年07月07日

2019年J2第21節 東京ヴェルディ-横浜FC「新しい翼について」

前半30分に不運な失点を喫した横浜。東京V井上のミドルシュートがカルフィン・ヨン・ア・ピンの足に当たり、逆方向にボールは転がる。懸命にGK南は飛びついたが一歩及ばず先制点を許してしまった。ただ、ゲームの中身としては横浜の方が断然良かった。この失点は横浜に対しての試金石でもあった。エアポケットと割り切れるか、そのままこの順位を反映してズルズルと上がれないままになるのか。

その答えは前半で出た。失点から10分後の前半40分、レアンドロ・ドミンゲスのクロスが流れたのを初スタメンとなった松尾が受けると、ペナルティエリア左を突破して切れ込み、内側にいたイバにパス。フリーのイバは右足で押し込んでゲームを振り出しに戻すと、直後の前半42分松尾のパスカットからイバからレアンドロ・ドミンゲスにボールが渡る。危ないと察知してマークに来た東京V永田のマークを振り払って、右足一閃。絶妙なコースでボールはゴールに吸い込まれていった。横浜が1-2と逆転した。



前半からボールを東京Vに回されてはいたが、ピンチらしいピンチはなかった。松尾が小池とマッチアップ、中山が永田とマッチアップ。横浜に所属した経験のある2人に対して、ルーキーの2人がきっちりとマークをして彼らを自由にさせなかった。サイドで起点を作れない東京Vは横浜の網の前にゲームを作ることができなかった。時折東京V平から大きなサイドチェンジはあったが、スライドさせられるようなこともなく、相手がトラップした時にはマークが対面できている状況だった。FWが裏で受けるような意図も少なかった。東京Vの前線の狙いが自分にもわからなかった。



横浜の感覚としては、東京Vに回させてボールを奪ったら一気にカウンターという狙いがはっきりしていて、特に東京V小池の裏のスペースは狙いどころだった。横浜の攻撃が前半左に偏っていたのもそれだった。右サイドは東京V佐藤が落ちてきて、永田と崩す意図があったので低めのポジションにならざるを得なかった。同点ゴールは逆に右に張り出してきたレアンドロ・ドミンゲスに対して2人のマークがついて真ん中にスペースがあり、左サイドを突破した松尾からのボールに待っていたイバもフリー。内容的にも妥当なゴールだった。

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2019年07月01日

2019年J2第20節 横浜FC-ファジアーノ岡山「首を傾げる」

後半アディショナルタイムに田代のゴールを見た時に、喜びや興奮よりも引いて見ている自分がそこにいた。いつ以来だろうとすぐに出てこない程の5得点という衝撃もあるが、その一方で岡山の淡白さが目立つ試合に自分は首を傾げていた。横浜がシステムを変更して4-2-3-1にしただけでそこまでハマるのかと。松井を中盤の底に置くシステムを否定していた自分にとっては、このシステムの方が守備に安定感があるのは確証もない期待込みの部分があるとは言え、ここまで相手を圧倒出来るとは思っていなかった。

自分にとって意外だったのは、松井の累積警告による欠場で中盤をどうするのかなと思ったら、中盤の底を2人とも変えたことだった。中里を残して佐藤を入れると思っていたが、佐藤と田代を組ませた。下平監督になって3枚の時も4枚の時も使われてきた中里が外れたのだった。意図としては、モビリティよりも守備を先に考えたと。それが攻撃時には田代が落ちて3バックとなり、3-1-5-1のような布陣となった。5は、高いサイドバックと、中央にレアンドロ・ドミンゲス、2枚は草野と中山として疑似的なインサイドハーフに近く、登録上は3トップであるが外に張り出している感じではなく、レアンドロ・ドミンゲスよりやや高いラインを敷き、中盤から飛び出していくような形だった。

これができるのも、佐藤謙介が中盤にいるからである。彼はタヴァレス前監督時もシーズン前半に何回かスタメンから外れている。新監督になってチームの調子が良くないと彼が外されるのは恒例行事である。首を傾げながら走る彼のフォームが何かの誤解を招き、それを解くまでの時間が必要なのではと勘ぐってしまう。

冗談はさておき、横浜に予想外のアクシデント発生。前半18分に前節プロ初ゴールを決めた草野は負傷で退場を余儀なくされてしまう。裏のスペースに岡山・廣木と競り合いながら走りこんだ際に、左足を痛めてしまった。ここで横浜は、強化指定選手で今節初めてベンチメンバーになった松尾を投入。きっと松浦という手もあったが守備での運動量を考えた時に4-2-3-1では距離感があると判断され、若く運動量も豊富な松尾に白羽の矢が立ったか。



スクランブルにも動じることなく、ファーストタッチから切れ込んでシュートを放つ積極性を見せた。しかし、チーム全体として松尾に合わせている訳でも中々いかず、左サイドは徐々に停滞してしまう。近くでプレーしていた武田も、彼とのコンビネーションを試すも何回かロストをしたのを見て、彼をダミーに使って中を使うプレーが増えていった。とはいえ、これは信頼度から言えば仕方ないことである。今をときめく斉藤光毅もゴールを挙げるまでは、何度を手を上げようがスペースに入ろうが中々ボールは出てこなかったのだから。

その横浜の左サイドを岡山は攻略にかかるが、横浜には脅威にならなかった。松尾の奮闘もあるが佐藤と田代の守備に引っかかっりまともにゲームを作れないでいる。岡山はここまで深刻なのかと過去を見るとここまで7試合無敗。首を傾げたくなる低調な内容に終始した。イ・ヨンジェはJ2リーグ得点王という片りんを垣間見せる機会もない程に決定的なところでボールを受けられない。武田とキャラの2人でサイドを封殺し続けた。



逆に横浜はそうした岡山の隙を衝いた。前半41分、佐藤の縦パスを受けた松尾がレアンドロ・ドミンゲスに流すと、彼は裏に走るイバにピンポイントでパスを出す。岡山GK一森と1対1になったイバは左足でボールをコントロールすると、左足でシュートを放ち岡山ゴールにボールを流し込んだ。昨シーズン横浜が得意とするスピードある速攻が縦パス3本で発動。ボールを運べない徳島戦や水戸戦は何だったのかいう疑問しかなかった。

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posted by おかき at 14:10| Comment(0) | 横浜FC2019観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする