柔よく剛を制すという言葉があるが、まさしくそんな試合になった。
試合開始当初は、力強さに勝るドイツがスペインの右サイドを攻略。
低くて強いポドルスキーやシュバインシュタイガーのドリブルから
チャンスを作り出していた。だが、これをスペインが凌ぐと徐々に
スペインがボールを持つ時間が増えていく。
カウンターになるのを嫌ってドイツDFがスペインと距離を保つと、
却ってスペインには好都合で、裏へ飛び出すフェルナンド・トーレスに
徐々にボールが渡り始める。
DFに競り勝ったフェルナンド・トーレスのシュートがポストを叩き、
得点の予感が漂い始めた、前半35分。
シャビからそのフェルナンド・トーレスへのパス。ドイツDF二人の間に
挟まれていたが、これをフェルナンド・トーレスが振り切ってボールに
追いつき、出てきたGKレーマンが触れるより早く、ループシュートを
ゴールに流し込んだ。
ドイツは長身で屈強な選手が揃っていたがスピードに欠け、また
フェルナンド・トーレスが良く身体を張って彼らと互角の競り合いを
していた事も大きかった。
ただ、後半頭からラームを交代させた事は完全に裏目。
クロアチア戦でも前に飛び込まれてヤンセンを前半で交代させた
様に、失点の際にフェルナンド・トーレスに競り負けたラームを
交代させたが、トルコ戦でも見せた彼の攻撃力を削ぐ形になった。
サイドで形を作れないドイツは、スペインに中盤を握られ続け、
いつの間にかコーナーの数も逆転を許してしまった。
それでも、クラニー投入後シュバインシュタイガーに侵入を許す
様になると、スペイン代表・アラゴネス監督はシャビ・アロンソを
投入しこの部分をキッチリとケア。
終盤になってもゲルマン魂、不屈の精神を持つドイツ代表に
パワープレーすら許さず、積極的なプレスを仕掛けて逆に圧倒。
そのままスペイン代表が44年ぶりとなるEURO優勝を果たした。
スペイン強いわ。



