ただし、ウィーンで再度チェックインを行わなければならないらしく、オフィシャルでも45分しか時間がないのにそんな時間あんの?とぶつけたくなるのを飲み込んでチェックインを済ませる。
出国審査、手荷物検査を抜ける。ANAは食事の際に水のペットボトルを出してくれるのだが、この採水地が親の実家である富山県入善町だった。機内では普通にドリンクをサービスしてくれるので、このペットボトルを持って降りていたのだが、この出国審査で手放さなければならない。故郷の水を捨てるのは嫌だったので、全部飲み干す。これから本当に旅が始まる。そんな気持ちになった。
7時過ぎに搭乗が始まる。そこで見たのは、窓を強く叩く雨。とうとう雨が降り始めた。これで乗り換え出来るのだろうか。そんな事情を知らない隣のおばあさんは窓を眺める私を見て、身体をねじってもっと窓を見せてくれたが、それがなんだか申し訳なかった。

強い雨の中を突っ切る様にエアバスA319は滑走路を走り、テイクオフする。記憶が正しければ運が良い事に時間はほぼ定刻どおり。乗り継げるのか乗り継げないのか、この日最大のヤマ場に向かってカウントダウンが始まっていた。
機内のテレビを見て一喜一憂していた。到着予定時刻が少しずつ早くなっていく。ANAの便を遅れさせた西風が今度は味方しているのだろうか。離陸直後に21:38を表示していたディスプレイは最終的には21:23分まで早まった。早くなれば乗り継ぎの時間に余裕が出来ることを意味する。

ただ実際に飛行機が着陸してからはバスで到着ゲートに向かうのだが、気が急いているから長く感じられる。
21:40 建物に入る。
乗り換え口に進んだのだが、やはり出国審査がありチェックインが必要な為、チェックインカウンターを探しに外に出る。自分が今どこにいるのかとか、誰に見られているとか関係なかった。オーストリア航空のカウンターを探すだけだ。
21:45 チェックインカウンター発見
ルフトハンザ航空と同じく、トレードカラーの赤で染められた出国カウンターを発見する。

21:50 チェックイン開始
さすがにこんな時間にチェックインに来る事に驚いていた。そりゃそうだろう。国際線のフライトの25分前にチェックイン開始をしているのだから。慌ててどこかに電話している。荷物の量を聞かれるバックパック一つの為、それは問題がなかった。係員は映画さながらゲートを指差し「hurry up!」
21:58 走る
そして搭乗ゲートに向けて走る。旅に行く度に空港で走るのはもはや恒例行事。そしてまた出国審査が行われる。この辺りで本当にありがたいのは、日本のパスポート力、ほとんど何も聞かれず通過。
21:05 搭乗ゲート
何だこれは?というのが第一感。さすがである。そりゃ間に合う。遠くから見た時搭乗ゲート付近にいるのは、もう別の便の客だと思って半ば諦めていたが、実際は搭乗すら行われていなかったのである。本当にアルバニアに向かう客でごったがえしているだけだった。
トロントの時は飛行機が遅延していたのだが、ここでは遅延ではないらしい。搭乗するフォッカー70は定員が100にも満たない機材だからだろうか。
21:10 搭乗開始
本当にバカらしかった。何であんなに走ったのだろう。一人汗だくで飛行機に乗り込む。乗り継げたという安堵感はなかった。意味のない徒労感だけがそこにあった。






ホワイトバランスが良いです。だから画像が綺麗に映えるのね。なにかしてる?
多少手を入れているのもあります。