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2009年06月22日

2009年ホッケー日本リーグ最終節最終日 グラクソ・スミスクライン-南都銀行

ホッケー日本リーグでは、順位決定の方式が1.勝ち点、2.勝利数、3.得失点、4.総得点数、5.当該チーム同士の試合結果、6.別途実施のペナルティストローク戦の得点数と定められている。ここまでグラクソの勝ち点は22、南都銀行は25。最終節でグラクソが南都銀行に勝利すると8勝、南都銀行は7勝のままとなり勝ち点は同じだが、グラクソが逆転で3位を手にする事が出来る。
グラクソにしてみれば「勝てば良い」、南都銀行にすれば「負けなければ良い」この両者の思いがどうゲームに反映するか、してしまうのか興味はその1点だけだった。

試合開始から攻め込んだのは勝たなければならないグラクソ。駒澤、小森、小沢らがボールに絡み、南都銀行のお株を奪うサイドアタックで猛攻を仕掛ける。PCから#4笹原の強烈なヒットも身体を張って凌いだ。



南都銀行は低い位置から#3眞鍋#7硲らがゲームを作ろうとするが、グラクソの出足の早さに中盤でボールを失うばかりで、前線の#6北野や#9古家が孤立していた。



勝ちたいというグラクソはチームの気持ちが一つになっていた。逆に南都銀行は、守り切るのか攻め勝つのかやや曖昧な部分があったと思われた前半だった。



後半6分にグラクソがPCを得る。これを得点王争いの渦中にいる#12島が、#4笹原のシュートに詰めてゴールを奪い1-0。ゲームが動き出した。

ここからの心理戦は面白かった。勝たなくてはいけないグラクソがまだ30分以上残してリードを奪うと、当初の目的を達してしまい戦いに迷いが生じた。
逆に南都銀行は負ければ3位はなくなるので、否が応でも追いつかなくてはならなくなった。南都銀行が前に出てくる。中川、辻、沼尾といった中盤のプレーヤーがボールを持てる様になった。南都銀行も1点を奪い返せば、南都銀行が3位になる。



だが、グラクソはそこで踏ん張り失点を許さなかった。タックルで囲みサイドに押し出す形で南都銀行のパスを寸断し、ボールを奪って逆襲に転じた。



意地と意地が激しくぶつかりあった試合は、最後はグラクソがボールをコントロールして試合終了。逆転でグラクソ・スミスクラインが3位を手にする事となった。終了直後のグラクソは安堵の様な胸を撫で下ろす様な表情だった。対して南都銀行は3年ぶりの3位の座を掴み損ね、まるでお通夜の様に選手が引き上げていく。



山梨学院大学ホッケー場は、客席の入り口にチームの待機場所がある。試合後そこを通った私が見た光景は、南都銀行のある選手が遠くをじっと見つめて、涙をこぼしていたシーンだった。チームメイトですら触れられる状況ではなかった。

その涙の意味を一般的に理解するなら、「もっと良いプレーができた」「あの時こうしておけば」という後悔と、引退していく者に対して最後の勲章を渡せなくて申し訳ないという懺悔の気持ちがあったと思う。

試合が終わった直後、その気持ちはまだ後ろ向きだ。しかし涙を流して過去を悔いる気持ちがあるなら、まだまだ強くなれる。過去は乗り越える為にあるもの。昨年6位に低迷した過去を乗り越えて今年4位になった。だからこそ、この経験を来年こそは3位、いやもっと上に進む為の糧にして欲しいと彼女の姿を見てそう感じた。
posted by おかき at 05:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ホッケー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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