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2010年08月07日

南アフリカW杯旅行記 第32歩 6/20 「Good Enough」

ヨハネスブルグを19日夕方に経ち、経由地香港には20日の昼に到着。飛んでいる時間は13時間なので、やや長めの睡眠を取ると思えばよい。夕食を取ってから本格的な睡眠に。マダガスカルを過ぎてからは、一気に身体に疲労が襲ってくる。次の記憶はタイ付近までなかった。

香港にはつつがなく到着。それにしても南アフリカも暑かったが、香港の暑さはやはり湿気が違う。外国人が日本に来た時の感じ方がわかった気がする。日本人でもきっと香港の湿気は堪えると思う。
しかも南アフリカで装備を軽くしたとは言え、バックパックに入らないウィンドブレーカーを着ており、暑さに拍車をかけていた。

この香港で最後のお土産を、と目論んでみたもののどうも日本人が群がっている土産物屋に入るのは気が引けて入らなかった。それに香港ならまた簡単に来る事も出来る。この日の香港ではどうも気が急いていた。時計の時間を日本に合わせていた為に、時差の関係で1時間近くも搭乗を待ちぼうけしていたりと、気持ちが脱落していた。
それでも人が搭乗ゲートに集まり始め、この旅最後のフライトに向けて緊張感は高まる。

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そしてほぼ定刻どおり香港を出発。もう帰らなくていけない。機内で何気なく見る映画。半分放心状態にあり、まぁ英語などでなければBGM代わりになるだろうと考えていた。

その時、自分の頬を伝う滴を感じる。海外旅行から戻ってくる便の中で映画を見て涙を流したのは初めてだった。その映画は「グーニーズ」。スティーブン・スピルバーグ製作総指揮のもう25年以上前になる映画。少年達が海賊の宝探しの冒険をするという冒険活劇。
そこに「危険」と呼ばれる南アフリカに恐る恐る飛び込んで楽しんできた自分自身の姿を投影していた。そう、海賊「片目のウィーリー」の宝を求めて洞窟に向かった少年達と同じく、私達はW杯という宝を求めて南アフリカという洞窟に向かっていたのだ。

劇中最後の方のシーンで、その宝があった海賊船が洞窟から海に出航していくが、これも南アフリカという国の情報が、世界中に向けて発信された事を象徴している気がして胸が熱くなった。アパルトヘイト、サバンナ、開放感、冒険、犯罪、治安、貧富等沢山のキーワードが南アフリカには転がっている事を今回のW杯は伝えたと思う。情報が少ないと負の印象が強くなりがちだが、それが白日の下に晒されると修正されていく。

そして、ラスト。シンディ・ローパーが歌うをBGMに映画のエンドロールが流れる。それはまさしく、今の自分の偽らざる思いだった。その曲名は「Ggood enough」。この言葉は状況によって意味が多少変化するが、私は「ほどよい」という単語にいきついた。
正直言えば行く前は治安や犯罪等の問題から、半分戦地に足を踏み入れる認識もあったが、到着したら全くそんな事はなかった。当然W杯の期間中であるという事は加味しなければならないが、自分でちゃんと自衛するのは当然なので、最低限のことをしていれば何も問題はなかった。
日本の様に好きな事が何でも出来る訳ではないが、一定の制限の中であれば結構楽しめる。それが南アフリカに対する自分の「程よさ」。その制限や境界を広いと思うか狭いと思うかは各人次第。

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でも、自分はそれが思ったよりも広くて、旅行として楽しめるところも多かった。たった5日間で全部を語る事も出来ないけど、日本でテレビ画面の前でサッカーの試合を見るだけよりも遥かに大きな情報がそこにあって、その小さな小さな断片位は捕まえられたのかな。

そうしているうちに真っ暗な成田空港に到着。自分でも税関を抜ける扉が開いた時に、自然と笑顔になったのを覚えている。南アフリカは「Good Enough」だったよと。

-おわり-

(あ、翌日の出勤は遅刻しました。。。(笑))
posted by おかき at 15:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 南アフリカW杯 旅行記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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