最近の記事

2010年11月25日

2010年J2第36節 柏レイソル-横浜FC 「Knockin' on the door」

目の前で柏が優勝の喜びを見るのが嫌だったというよりも早く柏を出ないと帰宅できないので、笛が鳴り一通りの挨拶が終わるとスタジアムを後にした。岸野監督は「今日も横浜FCのサポーターの方はドンチャン騒ぎしているのは基本的に見たくないわけじゃないですか」と話したが、そうではなく基本的に横浜の敗戦を
見たくないだけである。それどころか、この日の試合内容ならばドンチャン騒ぎされても仕方ない完敗であり、横浜からはぐうの音も出てこないのが実情だろう。

試合が始まってから繰り広げられるのは、自陣低い位置でボールを奪われて柏のチャンスを横浜が作り続ける光景。ホベルトとカイオがスタメンに戻り、現状ほぼ出来る中でのスタメンになったが、中盤は全く安定しなかった。これまでのチームはボールキープに優れるホベルトにマークを仕掛けてくるシーンが多かった
が、柏はそれらのチームとは異なった。ボールの位置によるが、ホベルトがボールを持っても強いプレッシャーはかけず横パスを促すように牽制し、その代わりその先の選手のミスを誘った。その犠牲者になったのは八角。彼から積極的なパスが出ずチームとしてはビルドアップが難しくなってしまった。



さぁこれからと切り替わろうとするタイミングでボールを奪われてはシュートをを許す苦しい展開。安定した形でボールを押し上げられず柏のプレスに怯えながらの攻撃では手詰まり状態になり、ノッキングを起こしてしまっていた。幾度となく浴び続ける柏の攻勢。その度に凌ぎ続ける横浜だったが、前半19分右サイドで柏・北嶋にボールをキープされ、飛び出してきた蔵川を捕まえきれずフリーでシュートを許し、サイドネットでゴールを割られてしまう。



これで優勝を狙う柏が一気呵成に攻め込んでくるかと思えば、カウンターを狙って落ち着いた守備に転換。優勝が決まる試合というのに、バックスタンドは柏にしては珍しくガラガラの状況で、カウンター狙いの消極的なサッカーを戒める空気はそこには感じられなかった。横浜はボールを繋いで攻撃が可能になる。しかし昇格の目が消えたチームは攻める大義名分を失い、「根性」などまるで感じられない低いレベルでのゲームを繰り広げる。

後半横浜は寺田を投入。前線でタメが作れる選手を投入した事で、横浜に攻撃のアクセントが生まれ、前半よりも選手が柏の選手を引っ張ってスペースを作り出せるようになった。だが、後ろの選手は失点の印象を引き摺るようにリスクを冒してポジションを取れない。渡邉、戸川は及び腰な守備、他人任せのビルドアップを繰り返し、横浜側に逸れたボール拾いも同然だった。



横浜は得点が奪えないままそのカウンターの餌食になり、ドミンゲスの突破は辛くも防ぐものの、途中出場の田中のシュートを止める事は出来ず追加点を与えてしまう。後半27分に与えた2点目は横浜をノックダウンさせる。その後、後半そこまで行ってきたかの様に横浜が立て続けに攻め立てたが、結局ゴールを割ることは出来ず横浜は敗戦の笛、つまり柏J2優勝の笛を聞く事になった。



柏GK菅野が閂をかける柏の門をノックするしか出来なかったひ弱な拳。まるで昇格の門を開ける事が出来なかったこれまでの戦いを総括する様な無様な試合。4年前の日立台で握ったあの拳は、こんな弱い力しかなかったのだろうか。



岸野監督は試合後「頑張るだけでは勝てない」と語ったが、昇格という堅く閉ざされた門にたどり着くまでに、眼の前にある門を何度も打ち破らなければならない。その時、立ちはだかる門を打ち破る勇気と覚悟と知恵はあるか。柏に日立台で突きつけられた宿題は、まだ昇格を考えるには早すぎたと示している様だった。
posted by おかき at 01:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜FC2010観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック