始まっている。スタジアムで見かけたT&TのTVクルーみたいなに、
「カリビアンパーティが試合後あるよ。」と教えてもらっていたのだが、
ファンフェストでは人が溢れていた。

夜のカイザースラウテルン。建物も近代的で美しい。
ソカともカリプソとも言い当てられないまったりとした音楽が流れる中、
ドイツ人もT&T人もパラグアイ人も入り乱れてビールを飲んでいた。
もっとも一番陽気だったのはドイツ人だったが。
私はこの日の晩は夜行列車でエッセンに向かう事にしていた。
そのファンフェストの飲み会も適当に、駅に向かう。
フランクフルトから一緒になったトリニマンは、11:54の列車で帰る
という事だったで、もう居ないだろうと思ったら、なぜか、再会!
やはり乗り遅れたらしい。そして、次にどれに乗ったらいいか
かわらないままウロウロしていたのを私に発見されたと。
試合後の混雑は相当酷いものがあって、深夜のカイザースラウテルンは
田舎で臨時列車を出さなければ観客を捌き切れて居ない。

帰りの順路の途中。人が溢れてます。
こういう事を想定して日付が変わって、0:54分発のドルトムント行を
事前に日本で予約しておいて正解だった。確実に座れる上に、
早目に乗車して棚を占領できるからだ。
トリニマンは乗り方がわからない様だったので、時刻表を案内。
僕は電車が入ってきたので、直ぐに乗り込む。
お互いにメアドを交換して、ここでお別れ。
コンパートメントに1番乗り。自分の大きな荷物。
お土産のスーツケースとバックパックは棚の上に。
窓際の席を予約していた事もあって、窓に寄りかかる様に眠る。
結局このコンパートメントは6人用だったが、5人で利用。
みんな途中で降りていって気が付いたら僕一人、ショボーン。
日本代表のハッピ着ていた日本人2人組はフランクフルト付近で、
外国人2人はデュッセルドルフで降りていったはず。
エッセンには早朝5:30分頃到着。
朝早くて眠い。実質寝たのは数時間なのだ。
ドイツの車内で出会ったコーヘン夫妻の奥さんがエッセン出身で、
エッセンに行く事を告げると「エッセンは雲が多いし、美人も多い」
とジョーク?を話していた事を思い出す。
確かに曇っている。朝からモクモクとした白く分厚い雲が街を覆っている。
まずホテルに向かう。なぜか。それはこの日宿泊するホテルは、
チェックインが6時からとバウチャーに記載されている。
ドイツの旅も残りわずかになって、ゆっくりできる事が嬉しい。
Uバーンはパスに適用されるのかわからなかったけど、
早朝だし大丈夫と思って、乗り込んだ。車掌がいない様だ。
最寄駅を降りて、ホテルに向かって10分程度歩く。
ホテルに1Fはドイツのそれまでのホテルと同じ様に、バー。
そこで女性が数人で掃除している様だ。
「予約をしていたんですけど」と入っていくと、
怪訝そうな顔をしながらも名前を確認する。
で、「また11時に来て」と。
一瞬に何言っているんだろうと思いつつ。バウチャーに6時って書いてあると
言うとそのおかみさん
「NO」とピシャリ。
私も文句を言った、「このバウチャーに書いてる事を守るべきでしょ」と。
バウチャーを見せる。
最後の方には、「まだみんな寝ている」だの「部屋が片付いてない」だの
言い始めて、途中から英語交じりの日本語でこっちも怒っていた。
「guaranteeしろ!」
そういうやり取りが10分近く続いただろうか、おかみさんは
私が大きな荷物を持っている事に気が付いたみたいで、
「カバンは先に預ける?」と譲歩してきたが、カバンだけ預けて
どうするんだよって感じだし、「カバンを預けたいんじゃなくて、
休みたい」という気持ちが強く、この交渉は決裂し私は街に飛び出した。
ホテルのドアを蹴破って、出て行くという経験は初めて。
外に出るとまだ厚い雲が覗いている。
朝6:30の事だった。
「カイザースラウテルン〜エッセン」



