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2006年09月14日

2006年J2第39節横浜FC-柏レイソル 「運命の数字"13"」

この試合が第3クールの最終戦。8月下旬より横浜FCは上位のチームと
ばかりの対戦が続き、そして最後に控えるのは首位・柏。神戸に敗れ、東京Vに引き分けた為に、ここで勝利をしなければ上位に追いすがれない。柏としても6勝4敗1分と第3クールに入って完全に失速し、このクール最終節で勝利し勢いを取り戻したいところ。

横浜は攻撃陣の城が出場停止、アウグストが怪我の影響の為に欠場を余儀なくされ、柏も岡山・小林亮らを出場停止で欠くと言うお互いの急所をそれぞれのウィーケストなポイントに抱えて試合は始まる。


首位・柏を追って選手も気合が入る。

この試合アレモンの1トップにした横浜FC。内田がトップ下の位置に入るがこれが機能しない。ディエゴ・リカルジーニョという柏の誇る外国人に対して守備に加わってしまい、結局アレモンが孤立してしまう事になった。逆に攻撃面では機能しなかったが、守備面はこの二人をハーフウェイ付近までは自由にさせ、その先5m近くから追い込んでパスを寸断する事に成功する。柏の攻撃はサイドに開いても、追い越しても彼ら外国人が最後に顔を出すのが特徴だ。

石崎監督のチームのコンセプトは川崎・柏を見ていると酷似している。
外国人がどれだけ機能する為に日本人が働くか。外国からやってくる
低賃金の出稼ぎ労働者や留学生が問題になる社会で、それに逆らうかの
様な、日本人が外国人に奉仕するサッカーだ。
そこを経由するところに予防線を張るのは山口。彼が危険なところに
顔を幾度も出して、パスを遅らせて手を掛けさせた事で、柏の攻撃から
リズムが次第に失われていく。

では、横浜の攻撃陣はどうだろう。内田の件は述べたとして、アレモンの孤立は厳しかった。特に下がってくる運動量が無く、ロングボール、ミドルパスの多くをキープできずにいた。ポゼッションを握って自滅気味に攻撃を終える柏と、前線でポイントが作れず個々の攻撃が単発になりつつある横浜FC。


横浜のやんちゃ坊主。中島が今節より復帰。

その構図が破れたのが前半39分。ソンヨンがディエゴに倒されて得た右サイドのFKを滝澤が中央に滞空時間の長いボールを入れる。これに反応したのがファーサイドから反対側に走りこんでいた鄭容臺が逆サイドにヘッドを流し込み横浜が先制。


鄭容臺に駆け寄って喜ぶ横浜FCイレブン

鄭容臺にとってはJリーグでプレーして以来始めてのゴール。握り締めた拳にはそれまでの大きな苦労と努力が込められている。スタンドで観戦していても、「ヨンデは外人なのになんで出られるの?」という言葉はよく耳にする。名前だけ見たら外国人だが、彼は日本で生まれ育った在日だ。在日として日本の中で生きて行く為に、彼は適応させながらも、自分を見失わずに生きてきた。


智吉は・・・なんて顔!芸達者よの〜

それは、このチームでも生きている。彼は今年このチームに移籍して来たばかりだが、勝利の為に彼は努力を怠らなかった。彼が輝く為に周りがサッカーを作る事はなかった。これが今年の横浜の組織力の早い構築に一役買ったのは言うまでもない。

後半、柏は動きの悪い平山に代え、鈴木将太を投入。破れそうで破れなかった横浜の右サイドに負荷を掛ける。横浜はリードをした事でよりカウンター気味のサッカー色を強める。その色を最後に決めたのは、柏がフランサを入れた事だ。彼とディエゴ、リカルジーニョのトライアングルは簡単に押し上げる事を許さないし、柏のDFラインは負けていても後ろで品定めをしているかの様にボールを廻している。これに飛び込むのはスペースを与え自滅するだけの事。静観するのは当然の事。


前を向かせると厄介な存在だったディエゴ


岩倉も復帰してスピードある選手が揃いつつある。

トライアングルの中央の突破を凌ぐ事を計算し、次に高木監督が打った手はサイドにスピードのある岩倉・北村を入れた事。これで柏の攻撃はフランサが入った直後の様な連動する事が無くなり、個人個人で勝負し始めた為に連動がなくなり、最後は富永と北村のコミカルな時間稼ぎのショーを見るしかなかった。

柏、首位陥落。横浜は生き残った。

私はヨンデの得点を見て、一つ思うところがあった。それは彼の背番号があまりにも数奇なものだったからである。
「13」・・・キリスト最後の晩餐にいた13人の人物が彼を裏切ったと言われている事から「13」が不吉な数字と考えられているのはご存知の通りだ。ヨーロッパでは欠番にしているチームもある。そしてこの日は9/13。そう13日。しかし、これだけではない。この試合の得点は第39節の前半39分と、13の倍数が並ぶのである。


横浜の新たな武器。秘儀・チーム千手観音!

もう一つ、今シーズンも残り13試合となっていたこの試合。その不吉な数字を勝利で向かえた横浜FC。「13」が裏切りの数字としたら、良い意味で世の中を裏切ろうではないか。それが、横浜が掲げる「青と白の革命」なのだから。
ラベル:横浜FC J2
posted by おかき at 05:54| Comment(2) | TrackBack(2) | 横浜FC2006観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うんうん、裏切って!うらぎって!!

キャプテン居なくて、首位に勝ったんだから、怖いもの無いですね。

柏が失速なら、横浜FCは加速して、きっと首位を捕ってください。

どこも首位争いが加熱してきましたね。野球界もPもCもどこが優勝するかわからなくなって来てますからね〜。
Posted by おか ひろみ at 2006年09月15日 12:02
>>おか ひろみさん

まだわからないですよ。本当に。
残り12戦で勝ち点1差というのは、
一つのプレー、一つのミスで
どんな風にでも転がります。

だからこそ、選手には前を向いて欲しいんですけど。

野球は中日ファンなんで、こっちはそのまま順当を希望(笑)
Posted by おかき at 2006年09月15日 12:57
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