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2012年01月04日

第65回ライスボウル オービックシーガルズ対関西学院ファイターズ

まさしく道化師の本領発揮と感じた。キックオフでオンサイドキックを仕掛けてカバーして攻撃権をつかむと、直後にはオービックQB#6菅原のパスをインターセプトして波に乗った。
オービックは仕掛けてくるオフェンスに王者らしく構えてしまった事で、後ろ重心になりどうしても思い切りが悪くなり、タックルミスを連発した。関西学院がオービック有利の下馬評を覆す先制のタッチダウンを上げるには時間はかからなかった。第1Q5分40秒関西学院はRB#43望月がエンドゾーンに走りこみ先制。
守っても日本代表を何人も擁するオービック攻撃陣の足を止め、レッドゾーンの攻撃もタッチダウンを許さずFG押さえる。



QB#18畑の捉えどころのないクォーターバッキングが光る。数日前に見ていたテレビの中に出てくる道化師<ピエロ>のようだ。飄々としながらも、穴にはピッと鋭いパスを通してくる。攻撃で様々なオプションを持っているから、オービックが的を絞れない。第2Qには畑が自ら15ヤードを走りきりタッチダウンを上げて3-14と突き放す。



ただオービックも第2Qにはアジャストをし始めて、関西学院のラン攻撃は殆ど距離が出なくなっていた。特にエンド付近を抜けるプレーはオービックの当たりも激しくなった。守備は第1Qほどやられていない。オービックは後半攻撃がどう立て直すかが鍵だった。
関西学院は、観客を魅了するフットボールをしているがオフェンスは出なくなり始めた。まだ隠し玉があるのか、畑のプレーに比重がかかり始めると厳しくなる。

Xリーグでもそうだったが、前半の多少のリードは全く苦にしないオービックが調子を出し始めた。古谷が風穴を開けるランで一気にレッドゾーンに侵入すると、前半苦しんだ関西学院の守備をあざ笑うかのようにいとも簡単にタッチダウンを上げた。第3Q6分24秒菅原から左サイドにいたWR#10森健へのパスだった。そして立て続けにJAPAN X BOWLで見せた2ポイントコンバージョンも成功。流れはオービックに傾いた。11-14。

関西学院もFGを加えるが、11-17では射程圏内。ジワジワとオービックに詰め寄られる。そこでのプレッシャーをどう跳ね除けるか。道化師の本領を発揮するのか。



オービックは遂に第4Qに逆転。菅原が自らエンドゾーンにボールを持ち込み18-17とする。続く関西学院の攻撃は、QB畑からエンドゾーン深いところへのタッチダウンパスが放たれるが、これは外でのキャッチとして認められなかった。前進できない関西学院はFGで18-20と逆転するものの、場内は息を吹き返したオービックに余裕が感じられ始めた。



そしてここまで司令塔として獅子奮迅の働きを見せていたQB畑が2本インターセプトを喫し、それをタッチダウンにつなげられるとゲームは崩壊。たった5分の間に3つものタッチダウンを浴びて轟沈。試合時間残り2分を切って18点差では、さすがに関西学院といえどもどうしようもなかった。
残り1分を切ってWR#80南本へのタッチダウンパスで一つ返して38-28として、再びオンサイドで勝負をかけるが、みえみえのオンサイドではオービックの前に通じるはずもなく万事休す。



関西学院のフットボールは素晴らしかった。相手の虚を付く、裏をかくというプレーは見事で、オービックは対応に苦心していた。オービックは自分たちのお株を奪われるという最悪の立ち上がりから、終わってみればXリーグを勝ち抜いてきた時と一緒で大外一気の追い込みで逆転勝ち。第4Qだけで27点というのは、過去にあるのだろうか。畳み掛ける力は凄かった。



オービックはこれで日本一連覇。次は社会人としては初の3連覇を目指す。全てのチームがオービックの背中を追いかけてくる。オービックはベテランも多く、編成はまだまだ安穏としていられない。それをオービックがどう対応していくのか見ていたい。
posted by おかき at 07:56| Comment(0) | TrackBack(0) | アメフト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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