まさにあの日と同じ様に彼らはここ三ツ沢にいて、ワールドカップに比べたら遥かに小さな夢「J1」昇格に向けて祈りをこめた。時が流れたのは彼らの周りにいた私達だけの様に。

キックオフ直前にボールに祈る2人。9年前のあの日が甦る。
長く瞼を閉じているとそのちょっと昔の思い出が甦ってくるが、大西主審の吹くキックオフの笛がそのふらふらした眩暈を現実に引き戻す。

試合開始直後の城。笑みがこぼれるその心に去来したものとは?
もう城は今年限りなのだと。来年私達がどこのリーグにいても彼はそこにはもういないのだと。この試合を含めても最大で5試合しか彼を見る事はできないのだと。笛が鳴った時、彼ははにかんだように少し笑った。
序盤、ゲームを横浜が支配する。昇格への残り3戦という中で、引退発表をした城を送り出してやろうという気持ちが働いているのか
全体的に前に前に向かう姿勢が強く出る。実際チャンスもあった。
ところがこの時間帯にあった城の決定的なシュートが防がれると徳島の時間帯が始まる。3-5-2でサイドの徳島・金が裏に裏に顔を覗かせ、横浜の左サイドから立て続けてにクロスが放り込まれる。中島がこの日不調という以上に、前にいた滝澤やボランチとの連携が悪かった。滝澤が中に追い込みに行くと、サイドがどうしても1枚余ってしまう。

枠に行った難しいシュートもセーブしきった菅野。
追い込みに行かないと、中を自由に使われてしまう。それも徳島の2トップへのボールを警戒しすぎた為だ。後半、ボランチの山口・ヨンデが前から行く事と、外に追い出し始めたのでこのサイドの問題は解消されたが、徳島・玉乃を自由にさせた時に、彼から質の高いボールが出続けた。バイタルエリア付近でゆっくりボールを回すと囲まれるので積極的にシュートを打てという指示だろう。幾度かは枠に飛ぶも多くは枠にも飛ばず技術レベルの低さに助けられた。

途中出場のアレモンも得点ならず。後ろで寝ているのはだ〜れ?
後半修正した横浜は、勢いづく。カズが左サイドを一人でエンドラインギリギリを抜け出しフリーの城にパス。これを左足でシュートを放つも大きく枠の外。PA内からのシュートも徳島・島津が至近距離からの決死のセーブ。

途中出場だったが、傍観者の一人だった吉武。
アレモンを投入し攻勢を強めるも玉乃の献身的で巧みなカット、徳島DFの身体を張った守備の前に無得点のスコアレスドローに終わった。

徳島・玉乃。抜群の運動量と技術。東京Vが彼を出した理由が理解できない。
総じて言うなら、今日は城に神が下りてこなかったという事だ。主審のジャッジの惨さもあるが、それ以前にチャンスもあった。決定的なシーンは何度もあった。それを決め切れなかった。よくサッカーではあるシーンだ。

憔悴している内田。
城の引退も衝撃はあったが、スタジアムは静けさが漂った。プロサッカー選手はいつかは引退しなければならない。毎年多くの選手が入ってきて、また出て行く選手もいる。城の引退もよくあるシーンなのかもしれない。元日本代表という肩書きを加味しても横浜で過去に見られたセレモニーとはなんら変わりはない。
また一人プロサッカー選手を卒業する選手が出ただけだ。
私は試合後バックスタンドにクラブが用意した旗に一言だけこう書き残した。
「城彰二 お疲れ様 ありがとう」
この日11月23日は・・・そうかこの言葉を言われるのを待っていたのか。ただ彼にその言葉を伝えるのは12月2日歓喜の後になるだろう。まだ勝ち点1を積み上げた現実だけしか今はここにはない。
その現実をきっと、必ず叶える。叶えさせる。叶う。






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この日は雲台を忘れたお陰で
首が完全に固定されてしまい、凄く
やりづらかったです。。。
日曜。行きますよ鳥栖に。
日帰りで。時差があるからどうなるんだろう。
喜びの瞬間は飛行機の中かも。
おっと。その前にまずは「勝利」だけを
望みましょうか。そんな先の話は
まだダメですね。