2006年11月30日

実り多き秋への祈り 横浜FC昇格への軌跡その3

J2を長く経験しているチームが有利な点。それは、第3クールが
昇格争いに向けてヤマ場になってくる時期を知っている事。

この時期がなぜ大切なのか。
それはまず、日本のリーグ戦はここが夏に当たるという事だ。
高温多湿な中でのプレーは例えそれが夜でも消耗は激しい。その消耗が
激しい事に加えて、J2は4回総当りのリーグ。週2回は当然になってくる。

他のチームより平均年齢が高いこのクラブにおいて、その夏を
どれだけ凌いで行けるのか。それが大きな興味になっていた事は間違いない。

また第3クールというのは補強した選手も加えた最初の戦い。
どの程度の目処が立つのかそれも推し量りながら起用を考える期間。
夏場に補強された選手は、育成目的ではなく即戦力。その選手が
最初のクールからどの程度計算できるのか、監督は計算しなくてはいけない。

まず、やはり予想通りというべきか、綻びがすぐに顔を覗かせる。7月中頃の
7月の湘南戦、愛媛戦では試合終盤に追いつかれ、疲れが見え始めた守備陣。

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小林の活躍もあったが、湘南戦は追いつかれてしまった。

7月の敗戦は柏戦だけだったが、流れがよどみ始めたのは私達だけでなく
選手も気が付いていた事だろう。この時期どの選手のコメントを聞いても
「同じ事の繰り返しをしている」と言っている。これが見えない疲れだろう。
わかっていても修正できないという状態。疲労すると思考力が鈍る。
夏場の恐怖はここにある。
8月はリーグ前半の堅守を考えると目も当てられない状況だった。
何せ毎試合失点。綻びは大きな穴となり、着実に落とし穴になりつつあった。

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この時期横浜の守備陣は疲労を重ね、混乱していた

この時期、横浜には神の恵みだろうか。まるで渇いた夏に降る恵みの雨。
神は最高のプレゼントを私達に与えた。

それはアレモンの爆発である。第3クール12試合で10得点という驚異的な
得点力で横浜の崩壊を救った。1対1の競り合いの強さ、強烈なシュート力、
結果が出ていなかったとは言えイザイアスを契約解除してまで獲得した
補強が、結果的に当たった。特に8月12日からの4連戦は圧巻。チームの
総得点6点全てを叩き出し、引き分け覚悟の試合も勝利に結びつけた。

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アレモンは神懸り的なペースでゴールを量産した

アレモンを初めとする攻撃陣が守備陣の不安定さを補っても余りある
破壊力を見せて、これで第3クールのヤマ場上位との3連戦を迎えようとした
その時CBの早川が怪我をしての離脱。

横浜はスティーブンが抜けた後に崔を補強していたが、彼はサイドの選手。
CBをこなす事ができるのは、他に岩倉、ヨンデ、秋葉といたが
岩倉は湘南戦で負傷離脱、秋葉は経験値が足らず、今後ヨンデを前で
使いたい意向のあった高木監督は、広島で出場機会を失っていた小村を補強。

彼が登録されてすぐの神戸戦。試合内容は完全に神戸のものだった。
連動性、正確性、判断等全てが神戸に軍配が上がるものだった。
後半に神戸・ガブリエルに失点し、0-1の敗戦。
ただ、内容はもっと差があったし、新加入の小村自身は幾度も
ピンチを救っていたことから、今後に向けての明るい兆しが見えてきた。

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小村の加入は守備陣の層を厚くした

東京V戦は横浜のものだった。アウグストにはファウル覚悟でしか
止める事のできない東京Vの選手達。結果的に勝利はできなかったが、
下から追いすがるチームに勝利を与えなかった事で、私達との差は
埋められなかった。

そして第3クールの大一番。勝ち点64の横浜と68の柏が直接対決。
ここで迫れるか突き放されるかで、選手層の決して厚くない横浜の
命運が別れたと言っても過言ではないだろう。
しかも城を欠き、東京V戦で負傷したアウグストを欠いて臨む厳しい1番。

雨の中行われたこの試合。前線でアレモンが孤立する厳しい内容だったが、
これを救ったのはヨンデ。Jリーグでの初得点はチームを窮地から救う
だけでなく、柏を首位から引き摺り下ろす強烈な一撃。ボランチという
本来のポジションに戻ってきた事も彼の気分を良くしていた。小村という
新戦力が機能して柏を完封し、昇格戦線に踏みとどまった。
そして中島も左SBに戻ってきた。
首位ではなく、昇格戦線に踏みとどまるという緊張感が期待を膨らませる。
何よりも第3クールを完封で締めた事が大きかった。

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中島も柏戦に戻ってきて完封に貢献

また、太田がこの時期怪我人が出た為に追加招集でU-19日本代表候補合宿に
緊急招集。横浜FCが初めて日本人で代表選手候補を輩出した瞬間でもあった。
それは、怪我人という偶然はあったが、横浜というチームの勢いも
考慮に入っていたに違いない。

失うものはない。挑戦者の横浜FC。結果が出れば全て上手く転がっていく。
結果が出るから選手もスタッフも自信を持つ。信頼関係が深まる。
それがさらに結果を生む事の繰り返し。近年になく横浜は好循環で
全てが回っている幸せを誰もが享受していた。
第3クールを1敗という誰もが予想しなかった最高の成績で終えた。
第3クールに沈むと昇格できない過去のデータ、ジンクスは振り払った。

この育ちつつある期待感がそれだけ大きな実になって育つのか。
もう収穫の日は近い。誰もがそう思った時だった。。。。

この続きはまた今夜w

第27節鳥栖戦:http://okaki.seesaa.net/article/20719150.html
第29節湘南戦:http://okaki.seesaa.net/article/21237263.html
第32節水戸戦:http://okaki.seesaa.net/article/22035036.html
第34節山形戦:http://okaki.seesaa.net/article/22566573.html
第37節神戸戦:http://okaki.seesaa.net/article/23182960.html
第38節東京V戦:http://okaki.seesaa.net/article/23525347.html
第39節柏戦:http://okaki.seesaa.net/article/23725462.html
タグ:横浜FC 昇格
posted by おかき at 00:51| 神奈川 ?J| Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜FC2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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