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2007年03月11日

2007年J1第2節 横浜FC-横浜Fマリノス 「New World, New Stage, New History」

「9年ぶりのダービーが戻ってきた」とマスコミは大声で喧騒し、その声で「横浜」を名乗るチームのサポーターの身体は反応し、平静を装っても体温は上昇していた。
同じ街にあるチーム同士の戦いとは、気持ちの戦い。外から煽られなくても、心には重石を乗せられたかの様に、この日この試合を思う度にグッと締め付けられ、時には嗚咽まで催す程の緊張感がある。




しかし、私達はもうあの頃には戻れない。「フリューゲルス」はない、「マリノス」もない。この横浜の地には、横浜FCと横浜Fマリノスしかないのである。横浜フリューゲルスと横浜マリノスが横浜ダービーを最後に行ってからもう9年の歳月が流れたが、横浜フリューゲルスのFの名を受け継いだ横浜Fマリノスと、その思いから甦った横浜FCの戦いは、9年ぶりの新しいダービーとなる。



その両者の気持ちがぶつかり合う試合となったが、横浜FCが前半頭からこの試合先発に戻ったカズがいきなりロングシュートを放った様に、最初から気持ちが入ったプレーを見せた。
数年前ならば脅威だったはずのマルクス・マルケスの両外国人を和田・中島の両サイドが封殺し、主導権を握る。



その横浜FCがボールを支配していた前半7分。いきなり得点のチャンスが訪れる。左サイドから戻されたボールを最終ラインにいた山口が前線にフィード。このボールを小村が横浜FM河合に競り勝ち、落としたボールを早川がループシュートでネットを揺らし横浜FCが先制する。

その後も横浜Fマリノスは拙攻を繰り返す。個々でやりたいサッカーが違うのか、パスが繋がらない、ボールに合わない。



そうしたプレーを繰り返している内に、マルケスが怪我で退場。そして交代で入ってきたのは高卒ルーキーでありながら、五輪代表にも選出されている乾。彼はそのまま右サイドに入った。彼の投入で流れがFマリノスに傾き始める予感がする中で前半を終える。

横浜FCは相手にボールを持たれても、苦労しないチーム。昨年もこれで勝ってきた。つまりは横浜FCペースである。ただし、危ないシーンは、2列で作ったブロックをすり抜けられる場合である。



後半は乾がその横浜FCの築くブロックをドリブルで何度も突破するシーンが見られ、横浜Fマリノスの攻勢一色になったが、最後まで山瀬功、乾らの放つ横浜FCの3倍の数のシュートは、横浜FCゴールを割る事はできなかった。終盤には、前線に長身ハーフナーを投入するも実らず。横浜FCの守備力の高さが横浜Fマリノスの攻撃を凌ぎきった。





新しい横浜ダービーマッチは、山口が「FCの歴史はこれから?そうですね。」と語る様に横浜FCの1-0の勝利でその歴史が始まる事となった。





ただ、Fマリノスにも希望はある。若い世代が育っている。乾を筆頭に、長谷川、ハーフナー、田中裕らはキレのある動きを披露した。
横浜FCは日本代表経験者を擁しつつも、その多くは30代であり、若い世代が居ない事は今後への不安材料である反面、そのベテランがどこまでやれるのか新しい楽しみもある。

さぁ行こう、青と白の衣を纏いし勇者達よ。J1での初めての勝ち点と勝利を挙げたのだ。新しい舞台の幕開けだ。新しい世界の目覚めだ。新しい歴史の始まりだ。夜は今明けたのだ。

どれだけ勝とうとも忘れ去られ、奥歯をかみ締めた日を忘れていないか?
「もう一つの横浜」と自分のチームを形容した悲しき日々を忘れてはいまいか?
どうしてこのチームを好きになったのか問い詰めた夜はなかったか?
その苦々しい過去とももうおさらばしよう。これから私達は「水色の横浜」なのだ。



夜が明けて差す日の光。そして、男は外に出れば7人の敵がいる。高木監督も試合前に明言していた様に、これから幾多の困難が我々の前に立ちはだかるだろう。でも、もう飛ぶ事を恐れない。ここで見上げた空は青いのだから。
posted by おかき at 05:32| Comment(0) | TrackBack(2) | 横浜FC2007観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2007-03-11 12:27

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Tracked: 2007-03-11 22:08