最近の記事

2015年11月24日

2015年J2第42節 横浜FC-ザスパクサツ群馬 「原点に戻る」

今年の最終節もJ2リーグは手に汗握る展開となった。自動昇格を賭けた戦いは勝ち点で並ぶ磐田と福岡の一騎打ち。福岡が大勝し、磐田の結果待ちとなった。後半45分に大分が同点に追いつき、福岡が自動昇格をつかみかけたが磐田が後半46分小林の逆転ゴールにより磐田も勝利し、得失点差で上回る磐田の自動昇格が決まった。

IMG_8028_20151123.jpg

この時自分の脳裏をよぎったのは、第5節三ツ沢で行われた福岡戦。後半ロスタイムに寺田の放ったミドルシュートが福岡ゴールを揺らして引き分けとして勝ち点1を拾った。福岡はあの試合で引き分けがもし勝ちだったら勝ち点3を積み上げており自動昇格を決めていた。そういう巡り合わせを考えるとシュート一つが、勝ち点どころかリーグ戦の順位や選手の評価、契約を決めてしまう。ところが不思議な事にあの時を境に寺田のミドルシュートは影を潜めてしまう。サッカーとはゴール数を競うスポーツであるにも関わらずだ。

IMG_8013_20151123.jpg

その寺田のミドルシュートが戻ってきた。前半29分、ゴールの右上を狙い澄ましたミドルシュートはポストに弾かれるも反対側のポストに当たりゴールに吸い込まれた。昇格も降格もない。マークも緩くプレッシャーも何もない状況だから放つことが出来たのか。ゴールを決める為にシュートを放つ。サッカーの当たり前の原点が少しだけ戻って来た気がした。

IMG_8007_20151123.jpg

その後群馬が逆襲するもシュートミスや南の身体を張ったセーブでこれを脱する。後半一際大きな声援を浴びたのは野崎の登場の時。2010年半ばにやってきて横浜には4年半所属。夏場に急上昇する横浜にとって、その原動力となった野崎。リードしている横浜は野崎にボールを集めるも、1対1のチャンスもゴールを捉えきれない。それじゃダメなんだけど、その溌剌としたプレーは野崎らしいというか何というか。

IMG_8029_20151123.jpg

このゲームで象徴的だったのは途中で入った渡辺の表情。入場前に微笑がこぼれる。サッカーは真剣勝負の場であるが、サッカーは楽しむもの。戦力外になってようが、不動のエースだろうが、移籍が決まっていようがそのゲームを楽しむ。横浜はこれを忘れてしまっていなかったか。

IMG_7988_20151123.jpg

IMG_7969_20151123.jpg

8連敗で失速し7位につけていた昇格戦線から大きく後退してしまった事は残念だ。ただ、それでもサッカーを楽しむ事だ。楽しんだ者こそ上手くなれる。理由はともかく監督が交代してからホームでは負けなしになり、この最終戦でも結局そのまま1-0で横浜は勝利を手にした。緊張感と楽しむ事の両立は難しいが、強いチームはそれが両立できている。苦しい状況であっても、その状況を楽しめるか。

IMG_8129_20151123.jpg

だからあの渡辺の笑顔は凄いなと思った。2ヶ月後に率直に言うと無職になる現実があっても、目の前のゲームを楽しむ。自分を表現する。野崎は試合後「オレはまだ辞めへんからな〜」と笑顔で叫んでいた。苦しいけど、それに立ち向かう姿こそサッカーの原点であり、人の生き様だ。

IMG_8222_20151123.jpg

IMG_8210_20151123.jpg

しみったれた別れなどいらない。次敵として出会ったら盛大にブーイングしてやればいい。選手とサポーターという立場こそあれ、サッカーファミリーの一員だ。サッカーという空間を楽しむんだ。

IMG_8238_20151123.jpg

そう、だからこそ来年は原点に戻る。今年1月に前監督が明言できなかった目標を明確にしてほしい。それができないクラブがするサッカーは楽しくない。選手が楽しくないサッカーは、見ていても楽しくない。さぁ、言い逃れをせずにクラブはサッカーで試合でサポーターを楽しませてくれ。それが原点だ。
posted by おかき at 01:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜FC2015観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック