2007年06月03日

ホッケージャパンリーグ 第4節9日目 女子 グラクソ・スミスクライン-東海学院大 「諦めない」

ルールが多少分からなくても、盛り上がる事ができるのがスポーツだ。
グラクソ側のスタンドはそういった空気に包まれていた。
「ルールわかんない」「トモミさんはどこ?(多分小森皆実選手)」と
ルールはわからないし選手の顔もわからない。多分会社の福利厚生で来たのだろう。
でも、そういう方でもこの試合は本当に喜んでもらえるゲームになったと思う。

P1150098.jpg

グラクソ・スミスクライン(以下、GSK)は日本代表選手を擁し、
毎年優勝候補に挙げられるチームである。小森、駒澤、阿久津ら
強烈で速いアタッカーを揃えリーグナンバー1の得点力を誇る。
しかし、そのチームは現在3位に甘んじており、首位天理大学との差は
勝ち点8。残り6試合での逆転は相手関係を見ると厳しいが、
何が起こるかわからないのがスポーツだ。選手は常に逆転を信じて
戦うしかない。

P1150159.jpg

対する東海学院大学。昔は東海女子大だった大学。このチームには
2005年の最優秀新人であり、唯一の日本代表選手である#5中川がいる。
彼女のキープ力、球の捌きが今年のリーグ戦未勝利のチームの
命運を分ける。

P1150114.jpg

前半からペースを握ったのはGSKだった。開始早々の前半2分に、
ゴール前の混戦の中、GSK#11小森が流し込み先制。これが代表だ、と
いわんばかりの速い動きでゴールを挙げた。
前回の対戦では4-0と東海学院大に完勝しているGSKは、得点して
良い流れを作ると、より攻撃的にゲームを進める。
サイドの選手に速いボールが回り、東海学院大の選手は後手後手の対応になっていく。
ゲームを支配したGSKは前半24分#8駒澤の追加点で2-0とすると、
誰もがGSKの一方的な試合を予想した。

ところが前半終了間際、押され続けていた東海学院大はPCの
チャンスキャプテン#6小関が強烈なヒットで1点返すと、
東海学院の流れになった。

P1150127.jpg

後半開始から東海学院大は、GSKの素早い攻撃に対し、前から勝負を挑み
跳ね返した事でチーム全体に勢いが出てくる。

P1150124.jpg

後半4分にGKの弾いたボールに東海学院大#8谷口が詰めて
同点にすると、後半は東海学院大のペースになった。

GSKの前線は豊富な運動量で動き回るが、空回りし孤立。
トップの枚数を3枚にしたり4枚にするが、薄くなった中盤で
ボールを奪われてゲームを作れなくなった。

そして、後半27分。東海学院大はPCのチャンスにまたしても#6小関が
決めてとうとう逆転を果たす。
SGKから来ていた人達も、ルールはわからずとも得点はわかる。
前半の圧倒的なペースはどこへやら、後半2失点し逆転される。
静まり返るGSKスタンド。クロックは無情にも進んでいく。

P1150166.jpg

誰もが諦めかけた後半34分。サイドを破った#11小森からの
パスを受けた#17阿久津がヒットして土壇場で同点に。
沸き返るGSKスタンド。何とか引き分けに持ち込めた。

ところがこれで終わらないのがスポーツの面白いところ。

追いつかれて気持ちの切れた東海学院大からボールを
奪うと、最後は#8駒澤が終了直前に劇的な逆転のヒットを決めて
4-3でGSKが大逆転勝利を収めた。

P1150181.jpg

上位の天理大やソニー一宮を逆転するのは厳しい。だが、諦めない
気持ちはこの試合の様に逆転劇を生む。
諦めない気持ち。この気持ちを再確認した試合になっただろう。
ただ、リードして受身になってしまった事で一度は逆転を許した。
反省すべき点は残っている。

P1150154.jpg

日本代表経験者が多いチームと若いチームではここまで違うのか。
東海学院大は終了間際に同点にされると、なす術が無かった。
同点にされて下を向いて、足を止めてしまったが、気持ちを見せれば
戦えるという実感を手にしたのは次に繋がる財産になるだろう。
また東海学院大#5中川は、前半はボールが収まらずゲームを
作れなかった。後半チームに勢いが出てきてからは、
ボールを奪われない技術の高さを見せたが、出来るなら前半から
見たかった。
posted by おかき at 08:37| Comment(0) | TrackBack(0) | ホッケー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/43715212

この記事へのトラックバック
新着記事
記事検索