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2016年06月05日

国際親善試合 ベトナム代表-シリア代表

スタジアムの半分も客席は埋まらなかった。ただの国際親善試合には足を運ばない。同じ時期カンボジアでは東ティモール戦で6万人を集めたというから同じ東南アジア諸国という対比では見劣りするかも知れないが、何でも盛り上がる時期は過ぎているとも感じた。
この試合は、6月上旬にミャンマーで開催されるAYA BANK CUPの前の国際親善試合でしかないのだから。もっともそのAYA BANK CUPも今年の11月から行われる東南アジア最大の大会SUZUKI CUPに向けての強化試合でしかないのだが。

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それでも、応援自体は熱い。この日ベトナム・ハノイは30度を超す暑さだったが、夜になるにつれて25度程度まで下がって、風があるとそこそこ涼しく感じた。が、客席はバックスタンドの中央席でも立ち見で応援して旗を振って応援している。かなり迷惑だが、仕方ない。これがベトナムの応援の仕方なのだろう。確かにプレイクでのHAGLとのプレシーズンマッチでもHAGLサポーターはバックスタンドに陣取っていた。

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ゲームは彼らの振る大旗でよく見えないのだが、、、試合開始序盤こそシリアがベトナムゴールに迫るシーンが多かった。ロシアW杯のアジア3次予選に進んでいるシリアにとってベトナムは仮想中国だろうか。日本と戦っていた時とは動きが違った。もちろんシリアが内戦でサッカーどころではないというのを差し引いたとしても、最初の15分以外はベトナムが主導権を握る。

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レ・コン・ビン頼みのサッカーではなく、攻撃時は4-1-4-1とし左サイドの11番がシリアの右サイドを制するとほぼ好き放題に突破を繰り返した。アインは守備時は4-4-2のボランチで攻撃時は司令塔の位置でボールを捌く。相手のブロックに慣れるとこれを交わして配給できるようになった。

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アインも前半だけ見るとシュートは、すべてミドルシュートで相手に阻まれてしまったが3本放ち積極的にゴールを狙っている。横浜の練習試合で怒られたり、ユースの選手に言葉の問題で指示を出せないもどかしさはどこにもない。

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前半35分には左サイドからのクロスをレ・コン・ビンがヘディングでゴールを上げると、前半終了間際にはアインやコン・フォンと同じく海外に移籍したルアン・スアン・チュオンの後ろからのパスを胸トラップで抜け出したグエン・バン・クエットがGKを交わして無尽のゴールにボールを流し込んだ。

後半ゲームはバタバタする。ベトナムはシリアにスペースがあると見るや簡単にサイドに蹴り込むサッカーをしてしまい、ボールを奪われて攻撃を受けてしまう。グエン・コン・フォンも途中出場で幾度もチャンスを演出したが、これもカウンターに近い抜け出した形で崩しきったというのは少ない。この辺りがまだベトナムの甘さなのだろう。

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とはいえ、シリアもゴールが奪えないとジリジリと消耗しゲームはそのまま2-0でベトナムが勝利を挙げた。HAGL出身の若い3人が活躍しているのだから、ベトナムは盛り上がるだろう。日本に例えるなら2000年のワールドユースで準優勝したメンバーが海外に移籍し、フル代表に選ばれて結果を出している感じに似ているかも知れない。

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何でベトナム?という質問は多く受けた。日本どころか、この試合の前に訪問したハノイにある関連会社のベトナム人にすら言われた。クレイジーサポーターだと。でもそれは名誉だ。

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サッカー選手のプロサッカー人生は短いし、ましてや代表歴はもっと短い。監督が変われば呼ばれなくなることもあるし、怪我や所属チームの成績にだって左右される。今横浜で出場機会のないアインが来年もいるという保証もない。北川社長が契約の延長をHAGLに申し出ているが、HAGL側は出場しないなら戻したいと考えていると現地のジャーナリストから聞いている。そのアインが横浜にいる中での数少ない晴れ舞台。

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サッカー人生が一度きりなら、リアル人生も一度きり。行ける時に行く。だからアインには言ったんだ。「次代表に選ばれたら行くよ」って。きっと信じてなかったはず。それでもいい。彼はベトナム代表として順調に結果を出している。次は横浜で輝く機会になった時があるなら、この試合が酒のつまみ程度になればそれでいい。
posted by おかき at 04:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ├JFL、地域リーグ等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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