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2016年11月10日

2016年第96回天皇杯4回戦 大宮アルディージャ-横浜FC 「良くやったでは昇格はまだまだ遠い」

「よくやった!」試合が終わりメインスタンドからはそういった声が選手に掛けられるが、自分はまったくそう思えなかった。負けた試合で「よくやった」は選手に掛けるべき言葉ではない。「よかった」の聞き間違いではないかと何度も聞き直した位だ。

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その通り「よかった」。横浜、大宮ともお互い控えメンバーでこの4回戦に挑んだ。特に昇格プレーオフが絶望的となった横浜は、フルメンバーで来ると予想されていただけに大宮にはやや誤算があったが、それでも前後半を通じて大宮がボールをポゼッションをする中、良く耐えていた。
前半はサイドを使って横浜に迫ったが、大宮・江坂のシュートは枠を捉える事が出来ず難を逃れた。内田、田所がマテウスと奥井のリズムに慣れ始めると、大宮の左サイドの攻撃の回数が増える。
松下、市村がミスでボールを失うとペナルティエリアへの侵入を許したが、体を張ったディフェンスで大宮の攻撃を凌いだ。

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大宮には余裕があった。ボールも支配している、チャンスも作れている、決定機も数は許していない、さらに万が一このままでも家長も泉澤も横谷も控えている。どこかでこのままなら点が奪えると考えていたはず。
ただその緩さの分だけ横浜からゴールを奪いきる迫力を削いでいた。大宮・渋谷監督が「きれいに攻撃をしようというのが何度も見えた」という通り、ねじ切る事を見せなかったから横浜の善戦に繋がった。

後半横浜のボールを持てる時間が増えていく。後半立ち上がりのコーナーキックに大久保が合わせるもポストに嫌われる。大宮がじれている。スピードに勝るソンスが相手のディフェンスラインを下げていく。大宮・大山が警告を受けた事で、横浜は前線に寺田が顔をのぞかせるようになった。
逆に時間がなくなっていく中でそろそろゴールが欲しくなる大宮。3枚の交代で大宮は勝負をかけてきた。泉澤は左サイドを突破し、横谷は挨拶代わりにミドルシュートを放つ。
横浜はソンスを下げた事で前線での推進力を失った反面、左右への散らしを増やして横浜のサイドを高く取らせて、大宮のサイド攻撃を止めにかかった。

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ところが、後半44分コーナーキックのこぼれ球を持ち上がった家長がペナルティエリアに侵入しながら、ボールを浮かせて大久保の腕に当てるとPKを獲得。テクニシャンの家長と巨漢の大久保のミスマッチを突かれた。
蹴り直しはあったものの家長がPKを冷静に決めて横浜は痛恨の失点を喫してしまう。

アディショナルタイムは3分あったものの、失点して気落ちした横浜に反撃の機会は殆どなく、そのままタイムアップ。第96回天皇杯の横浜の旅は終わりを告げた。

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試合内容は対戦相手を考えると良かった。専守防衛、一気のカウンターに徹してゲームを作れた点は、正直直近の岐阜戦よりも収穫はあった。ただ大宮より数少ない分、決定機を決めきれないとこうなってしまう。どのチームでも1試合に1回はチャンスがあるはずで、そこを決めるか決めないかの差の象徴があのPKだと感じる。

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ただ良かったと言ってもそれは負けた試合でのプロセスの話。天皇杯も惜しくもベスト8には残れず、J2もプレーオフギリギリで届かなさそうなポジションになっている。なぜ届かないか。この試合を「良くやった」という声がそれを示しているとも言える。
良くやったってのは、自分のチームが勝てない前提で見ていたからその想像以上の戦いをしたからなのだろうか。だとしたら、自分のチームに誇りを持って欲しい。目の前の試合は相手がどこだろうが勝つ、俺たちが勝たせると思って臨んで欲しい。その気持ちが重なってチームはさらに強くなる。それが昇格に繋がっていくはずだ。
posted by おかき at 16:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜FC2016観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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