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2016年11月13日

2016年J2第41節 横浜FC-ツエーゲン金沢 「それはハプニングじゃない」

この試合は2016年の横浜FCのホームゲーム最終戦。社長や監督が挨拶をするのだが、北川社長が「今年は色々とハプニングがありまして」という言葉にドッと湧くスタンド。ルス監督の辞任をみな思い浮かべたのだろう。昨年体調不良と成績不振で辞任した監督を再登板させて、3月には不整脈で入院・治療し、さらに6月にはドクターストップがかかり結局辞任。成績に加えて、体調が不安視されていた監督を続投させた挙げ句、その辞任をハプニングと表現しても、多くのサポーターは苦笑するしかなかった。

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天皇杯も含めると3試合連続となるPKを後半26分に献上してしまう。永田がペナルティエリア内で、不用意に金沢・熊谷を倒してしまった。これはハプニングだろうか。そうじゃないのだろうか。そうじゃないだろう。
この試合前半頭の時間帯以外はほぼ金沢に主導権を握られ続けた。この試合もイバが激しいプレスでボールを収められないと横浜はボールを進められない。シーズンも終盤になれば、どのチームもそれなりに対応してくる。中盤に佐藤がいない事も大きく影響しているだろう。縦に楔を入れる選手がいないのだから。

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チャンスらしいチャンスは金沢に多く、横浜は天皇杯を控え中心のメンバーで臨み、1週間のインターバルを入れて昇格へのわずかな可能性に賭けるという切迫感はなかった。むしろ時間が過ぎていくにつれて、降格の可能性が全くない緩んだサッカーを続けてしまった。

その結果与えてしまったPKだった。しかし、そこに立ちはだかったのは渋谷。前回の金沢との対戦でもPKを結果的に枠から外させている。キッカーは金沢・中美。右に蹴られたボールを見事セーブしてこれをストップ。失点の危機を脱した。勝てば官軍なので「相手の顔がテンパってた」とまぁギリギリのラインでコメントするのも許されるだろうし、止めれば何を言ってもハプニングではなくなる。

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その後横浜は、イバを右サイドにしてカズをトップ下にする新布陣でゴールを狙うもこれが全く機能せず。イバが強引に持ち込んでシュートを放つのが精一杯。ゴールキックに2人で被るなど、正直これは事前に練られていたものか首をかしげてしまった。カズを2トップの一つに置くと中盤にスペースを与える、カズをトップ下に置くだけでは勢いを加速させられない。で、結局大久保を入れて、イバを右にするという何とも無理矢理な布陣。そんな焼き付け刃が通じる訳もなく、ハプニングという名の帳尻合せのPKが起こる事もなく横浜はスコアレスドローとなり数字上も昇格プレーオフ進出の目は消滅した。

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今シーズンも残り1試合を除いて終わったのだが、今のサッカーには不安を覚える。イバ頼みのサッカーしか出来ていない。ロングボールを蹴るだけ。もちろん昇格プレーオフギリギリの戦いではそれも必要。苦しくても勝たないといけない。ただ戦術的に幅も少ないし柔軟性も低い。内容も良くて勝っているならそれでもいいが、10月以降の失速は最後の最後でリスクを犯しても勝ちに行くというチョイスが出来ているか疑問だ。

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組み易しと見られた残留争いをしている山形、岐阜、金沢の3連戦で勝ち点4しか奪えなかった。ここで勝てないのが本当の横浜の力。今プレーオフ圏内にいるチームはどこもしぶとい。J1ライセンスを持っていない町田は松本を第41節で下せる。ライセンスの有無に関わらず、本当の勝負どころで星を落とさないチームこそ強い。後半50分で逆転出来る札幌の強さ。ハプニングでは昇格できない。ハプニングを必然に変える強さが、本当の強さなのだと思う。

そうそう「ハプニング」って和製英語だから、外国人には通じない。スタンドで突っ込んでしまった。「それはハプニングじゃなく、アクシデントだろ」って。
posted by おかき at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜FC2016観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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