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2017年05月08日

2017年J2第12節 東京ヴェルディ-横浜FC 「突かれたのは急所と課題」

横浜の生命線は、ボランチであることもそうだが、実は永田のポジションが鍵を握る。横浜の今の左サイドは、田所、永田、ヨン・ア・ピン、イバ、中盤を流動的に使うことも考えると中里も左利き。これだけレフティを揃えられるのは幸運で、左利きが左に揃うとボールを縦に運びやすくなる。横浜の攻撃のスイッチは、左サイドから縦に入ることが多い。右サイドは野村やジョンが基点となるが、左はもう一枚下の永田の位置がどうなっているかがバロメーターだ。
だから、東京Vはそれまで左にいた安在と右にいた安西を入れ替えた。結果的にこの方法は当たり、永田はほとんどの時間でディフェンスラインに吸収されて、5-4-1の形で横浜はゲームをせざるを得なくなった。

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左サイドを殺しにきたのは、まったく機能しなかった徳島戦を思い出した。あの試合も、永田はミスを連発して推進力を発揮することができなかった。同じスペイン人監督ということで、何か考えている方向性が同じだったのだろうか。もう少しいえば、千葉戦でもラリベイ、清武、町田でここを使おうとしていた千葉もスペイン人監督で、経歴はともかく同じ土壌が同じような攻略法を想起させたのかも知れない。

ゲームは横浜のミスから動く。前半7分、中里が不用意なプレーで東京V・高木大にボールを奪われたのを倒してしまいFKを与えると、安在のシュートはワンバウンドしGK高丘が前に弾いたところを、その高木大がゴールに流し込み東京Vが先制点を挙げた。

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それでも横浜は、じっくりとボールを動かしつつ東京V攻略に入るが、選手の距離感が悪く前線の選手が孤立して、ゲームを作ることができない。特にボランチの2人は背後から東京Vのプレスがかかり、サイドの永田に入ると一気呵成に奪いに来てミスを誘い、横浜はボールを失ってしまう。永田のポジションが低いのか、あるいはボランチがケアして広げるのか。そうすると、真ん中が薄くなるので、スライドするのかが曖昧で下がって耐えようとしたのがゲームを難しくしてしまった。

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横浜としては、機能していない前線を2枚にして4-4-2として作り直してもよかったが、頻繁にシステムを変える部分を嫌ったのか、それは引き分けでも良いと決めた後半30分近くの大久保、津田、寺田の投入まで待たなければならなかった。

ゲームを支配された横浜だったが、それでも食らいついていけるのは首位の証か。前半30分、田所がドリブルを仕掛けると安在がファウル。このFKからイバがヘディングで合わせたボールはポストに嫌われるが、跳ね返りを佐藤が詰めてゲームは振り出しに。崩せなければセットプレーからゴールに結びつけた。

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1-1となった後半は、横浜がやや押し返していく。西河が高い位置を取り始めて、小宮山が前に出てくる時間が増える。永田が押し込まれているので、右を押し上げて流れを掴みにかかるが、前半から守備に走り回らされていた前半の選手の足にボールがつかず、決定的なシーンは作れなかった。

それでも後半、大久保と津田を入れて2トップにして、シンプルに放り込みからのカウンターを狙うことで後半41分には大久保がビッグチャンスを迎えるも決めることができず。逆に寺田、小宮山の守備の緩慢さから右サイドを立て続けに狙われるも、GK高丘が鋭いセーブでゴールを阻止し横浜は引き分けに終わった。

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ゲームは終始東京Vが主導権を握る横浜にとって苦しい展開ながら、耐えるべき時間を耐えて、少ないチャンスを決めて引き分けにすることには大きな意味があった。ただ2順目になった時に、今と同じ方法では戦うのは厳しいだろう。もう一枚上の戦いを練ってくるはず。
心配なのは、横浜の控えの選手層の薄さである。寺田も、津田も、大久保も正直ベテラン。若い選手はいるにはいるが経験が少ない。考えてみると登録の背番号25番以降の中で大久保と小宮山を除くと大半が高卒3年以内の若い選手でまだまだここぞというところで起用するのは難しい。チームの予算と編成の中での苦渋の決断もあって、その上でこの順位にいるのだから難しいけど、このままでは確実に伸び悩むタイミングが来る。編成の部分でも課題を突きつけられるゲームとなった。
posted by おかき at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜FC2017観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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