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2017年08月07日

2017年J2第26節 横浜FC-大分トリニータ「歩みを止めない」

試合終盤に見せた謙介の怒りの声がこのゲームを物語っていた。1-1の状況で、後半残り時間わずかで自陣からのカウンターだというのに、前線で彼を追い越していく、裏を取りに行く選手がいない。試合終了まであとわずかで、単純にベンチワークがこうした状況を招いてしまった。はっきり言って残念な試合だった。

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残念なのは試合開始からずっとだったのかもしれない。前半7分、大分の左サイドのクロスに合わせたのは大分・三平。小宮山もセンターバックの藤井もマークが緩く、大分はフリーでクロスを上げ、体を寄せられることもなく難しい角度のヘディングを横浜ゴールに叩き込んだのだった。この時のプレスの緩さが、試合終盤への伏線だった。この大分のサイド攻撃を横浜はほとんど止めることができなかった。

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それでも、前半19分、小宮山のパスに抜け出したジョンのクロスは大分DFに弾かれるが詰めていた佐藤謙介の右足のミドルシュートがゴール右隅を捉えて同点に。これで流れを取り戻したかに思えたが、それでも大分の攻撃の時間は続いた。

前半途中で中田監督は「集中しろ」と叫んでいたが、そういう問題ではなかったと思う。同点に追いついてからもジョンが下がってプレーしなくてはならなかったのはなぜか。一言でいえばディフェンスラインを下げすぎてしまった。特に小宮山は前からプレスにいけず、守備時はここがラインに組み込まれると右サイドは常にスペースが生まれてしまった。
ラインを上げるしか回答はなかったはずだが、後半より守備的に5バック的な構成にしたことで大分はサイドをよりワイドに使って横浜を揺さぶり続けた。

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私は5バックが嫌いである。攻撃になった時に前線と距離があり、前線も選手が少なくなりやすい。相手にスペースを与えて呼び込んでしまう。中山を入れてからより一層5バックの傾向は強くなった。同点で残り15分近くある中で勝ち点1を狙ったのか?相手の攻撃を長時間凌ぐつもりだったのか?真相は中田監督本人のみぞ知るところだが、サイドの攻撃を止めたいなら、5バックではなくラインを高くして、サイドの支配権をどう握るか考えるべきだ。それこそが、「推進力」だ。3連勝している中で、何度も5バックに挑戦しその時は相手のミスもありなんとかなったがこれだけ何度もサイドを自由にさせたらこの試合に限らず失点する。

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横浜は大きな決定機を作ることもできないまま後半アディショナルタイム、大分・小手川のクロスを後藤が落としたところに詰めていた伊佐に決められて逆転を許してしまった。前半と失点の仕方もほぼ同じ。そして敗戦、連勝は3で止まった。

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中田監督は試合後「一進一退になったとき、前に行く推進力があるほうが強い」と語った。自分たちのミスを並べて大分との違いを説明していたが、大分にだってミスはある。問題は推進力を生み出せなかった采配にある。前に行くことができる采配を望む。
もっと上に行ける。それは選手だけでなくスタッフも含めて。中田監督の課題は、試合中での采配に尽きる。スタメンの見立ては奇をてらうものでもないし、イバや野村、レアンドロドミンゲスら、一種破壊力のあるサッカーと思われがちだが、実際はオーソドックスなサッカーだ。しかし、試合では相手のミス待ちになるケースが多い。リスクを負ってでも勝たないと上にはいけない。監督が選手を信じなかったらどうする。推進力と口にした監督がそれを削いでどうする。

待っていても上にはいけない。そして私たちサポーターは敗れてもまたこのチームの背中を押す。歩みを止めるな。こんな負け位で下なんか向いていられない。
posted by おかき at 01:18| Comment(0) | 横浜FC2017観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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