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2017年10月22日

2017年J2第38節 横浜FC-FC町田ゼルビア「柱」

後半28分から登場したイバの2度あった決定機は、本人も横浜サポーターも天を仰ぐ結果となってしまった。負傷明けが影響したのか、本来なら懐深いフェイントで相手DFのタックルを外しているであろう部分でも強引にシュートを打って弾かれてしまった。戻ってきたチームの柱が決めきれなかったことが結果に大きな影響を及ぼした。

ゲームは開始3分で町田が先制する。右サイドのクロスを町田・吉田が難なく決めて先制。ヨン・ア・ピンのいない緩い守備は、相手とまともに競ることもできなかった。それでも昇格の為に負けられない横浜は、反撃を開始。1トップは大久保。ターゲットになり、落としたボールをサイドの野村、ジョンに展開してチャンスを形成。良い形は何度も作った。

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そのチャンスが実ったのが前半20分、それまでサイドへ深い突破を繰り返していた野村が多分初めて右足で上げたクロスに合わせたのは大久保。ピンポイントの強さで勝負できる大久保のゴールでゲームは振り出しに戻った。

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横浜としては、アキレス腱の守備の問題は抱えつつも中盤でしっかりと守備をして町田の攻撃を摘んでいく。失点はしたが、同点に追いつきさらに追加点を奪おうとする姿勢はサポーターにも伝わっていたはずだ。

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後半開始直後にオフサイドでゴールを取り消されたが、横浜は意気軒高で沈むことはなかった。レアンドロドミンゲスの相手の虚を衝くスルーパスに反応した大久保が滑り込みながら逆転弾を押し込んだ。
町田はここから一気の2枚替え。横浜も呼応するかの様に、イバを投入。横浜はイバにボールを集めたのだが、、、さらなる追加点は得られなかった。

この日、ゴールの柱(ポスト)に2回も救われていた守備陣も後半40分、とうとう2点目を許してしまう。左からのクロスのこぼれ球を戸島が押し込み今度は町田が追いついた。
直前に2得点の大久保を下げて、前嶋を投入したところに横浜の持ってなさを感じてしまう。見立てとしては、攻撃を受けていた右サイドに若い運動量のある選手を当てて蓋をする。しかも5バックで受け止めない様にサイドに置いて、イバとレアンドロのコンビでカウンターで追加点を狙うはずだったが、それが投入直後に失点。前嶋には全く関係ないところとは言え、不運だった。

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この同点で横浜は苦しくなった。勝たないといけないという言葉が重くのしかかった。残り5分、横浜は町田ゴールを攻めあぐねた。アディショナルタイム5分も含めて約10分、横浜はチャンスというチャンスを作ることができないまま敗戦と同義ともいえる痛恨の引き分けを喫してしまった。

守備の柱を欠いても、ポストというラッキーの柱が2回も横浜を守った。イバという柱がいなくても大久保が2点を取って逆転をした。それでも、残り5分で同点にされてしまう。そこから反撃ができなかった。
横浜はいま、監督という柱が不在だ。中田監督が山形戦後解任されこの試合も暫定で奥寺会長がベンチに入ったが、実際の指揮は早川コーチで行うなど柱が定まっていない状況にある。

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横浜のクラブの柱って何だろうって考えていた。チームはイバや佐藤謙介やキャラかも知れない。では、クラブは?スポンサー?株主?メインスポンサーの社長と、クラブの会長、筆頭株主の会長が同一人物のクラブだと柱は彼だけだ。広げてみてもクラブの社長と筆頭株主の社長にしかならない。クラブメンバーの会費の予算は、クラブの3%程度しかない。
このクラブは誰が誰を支えているんだろうか。2人で支えることは素晴らしいけど、支える人を増やすことはもっと素晴らしい。1人を2人に、2人を3人に。利益を分配しているのではない、喜びを分配して価値を広げていく。自分がインドにいる間に行われた山形戦でも自分の代わりに声を枯らして戦った仲間がいる。自分のこの小さな観戦記も足を運べない誰かの一助になっているかもしれない。そうやって、少しずつ支えあってクラブは大きくなっていく。

攻守の要の出場が危ぶまれる、監督が解任、クラブは残り5試合で監督を解任する。それでもサポーターは支え続ける。引き分けで昇格プレーオフは厳しくなったが、サポーターという柱は折れていない。
posted by おかき at 19:56| Comment(0) | 横浜FC2017観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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