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2018年03月12日

2018年J2第3節 横浜FC-愛媛FC「ギュッと濃縮20分間」

この試合のもっとも注目すべきところは、ゴールした選手には悪いのだけども、渡邊一仁を下げてレアンドロ・ドミンゲスを投入したところからの20分のやり取りだと思う。この日、中盤の底で体を張った守備で相手の攻撃の芽を摘み続けた渡邊が後半16分で下がる事に疑問を感じたサポーターも多いだろうし、彼も下がりながら首を傾げていたから予定されていた交代ではないのだろう。

この交代でレアンドロ・ドミンゲスが入り佐藤謙介がボランチに入り、レアンドロ・ドミンゲスが司令塔の位置に入ったのだが、これが逆効果となって横浜は愛媛の攻撃を浴び続けてしまう。タヴァレス監督が下手こいたなんて思われただろう。結局その采配から10分後に石井を入れてボランチとして元々の布陣に戻した。そして、これで息を吹き返した横浜は、その石井の投入の約10分後の後半35分に愛媛の息の根を止める3点目を決める。

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開幕3試合で2点差、ゲームも横浜のよいペースだったからテストしたのだろうということは考えられる。レアンドロ・ドミンゲスが入ったシステムは、ほぼそのまま昨年のシステムだった。昨年のままでは戦えないよと選手にそれで体感させた部分もあるし、自身の采配の確認もある。その一方で、とはいえ昨年の形で戦わないといけないケースもきっとあり地ならしの部分もある。あれで下がった渡邊も自分への不信感ではないどころか、「渡邊が下がったらこうなるんだぞ」という信頼感を見せた意図もあるような気がしてならない。

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そんなタヴァレス監督の先を見据えた采配が振るえたのも、攻撃陣の爆発があってこそ。前半はそれでも中々リズムが悪く、出して欲しいところにボールが来ない、蹴りたいところにいないとパスが効果的に繋がらず愛媛を攻略できずにいた。
ただ、時間が経つにつれて、愛媛のサイドのスペースを突き、ゴールを脅かす機会が増えていく。特に左サイドの武田、野村に謙介を絡めた攻撃は、前半当初から高いラインで横浜に自由な攻撃を許さなかった愛媛守備陣を押し込み、ゲームを支配した。

そして、前半39分横浜に先制点が生まれる。貪欲にゴールを狙うも決められずにいた野村のFKはまたしてもクロスバーを叩くが、その跳ね返りを藤井が流し込み、そのボールにカルフィン・ヨン・ア・ピンが触れてコースを変えてゴールに流し込んだ。
その勢いは止まず、前半終了間際には相手の低い位置で中里がボールを奪ってイバが展開、ジョンのクロスを野村がヘディングで折り返すとイバが豪快にゴールに叩き込んで追加点。ゲームを優位に進めた。

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後半前述した様に、渡邊を下げたところで流れを愛媛に渡すが、石井を入れてシステムを元に戻して再び流れを引き寄せると、イバのパスからレアンドロ・ドミンゲスが一人で抜け出しラストパス。この日何本もシュートを放つも決められなかった野村が最後の最後に押し込んで3点目を奪った。

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シーズン序盤らしく手探りで戦っている部分もある。下位を彷徨う愛媛の状態が悪すぎたというのもある。何せペナルティエリア付近で良い形で崩されたのは数える程度しかない。愛媛・神谷が前に出てから勢いは出たものの、彼を底で使わないと組み立てが苦しいという事情もあるのかも知れない。めぐり合わせといえばそれまでだが、タヴァレス監督の采配も意図が見えるのも好材料だ。

次節、横浜は降格組で以前から相性の良くない新潟との対戦。相性は相性で過去のもの。新潟との対戦を知らないタヴァレス監督にとっては、ただの初顔チームの一つ。このゲームでの采配のフィードバックをギュッと還元してもらおう。
posted by おかき at 22:22| Comment(0) | 横浜FC2018観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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