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2018年06月11日

2018年J2第18節 大宮アルディージャ-横浜FC「イト」

そこが勝負だと監督は決断したのだろう。後半開始から戸島を中山に代えて投入した。前半開始早々大宮に先制を許したが、その後は横浜がボールを持てる展開だった。5-3-1-1のシステムではあったが、積極的に高い位置をとっていた左サイドバックに配された中山がフリーになることも多く、横浜のチャンスはこの左サイドから生まれていた。それだけにこの交代は意外だった。交代して、武田がそこに入ったことで、意図としては戸島に前線と中盤の間でボールを受けながら北爪の飛び出しをサポートしつつ、前線でターゲットになっているイバに近いところでもう一枚、レアンドロ・ドミンゲス以外に顔を出させて点で合わせたいというのは感じ取れた。

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実際その攻撃の意図は実現しかけていた。戸島が入って、彼がボールを受けだすとイバが比較的自由になり、武田に通した右足のクロスは決定機を生んだが、武田の空振りで同点のチャンスを逸してしまった。その後も、横浜は積極的に攻め立てたが、大宮ゴールを割ることはできなかった。すると後半30分、大宮・大前にヘディングシュートを決められて追加点を許してしまった。その直後、北爪に代えて立花を左ウィングバックに入れ、武田を右サイドに移動させてフィットさせるまでの僅かな隙を、大宮・茨田にミドルシュートで射抜かれて失点。GK南も一歩も動けなかった。さらに、レアンドロ・ドミンゲスを下げて、石井を入れるもミスで奪われたボールをまたも茨田に運ばれ、横浜DFをトラップで切り裂きゴールを許してしまった。たった5分で3失点を重ねて4-0となった。

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このゲームは、謙介、田所らを欠き横浜としては試合前から厳しい状態が想定された。中盤の運動量に欠けるから、窮余の策として武田を中盤に持ってきた。これはこれで中々良い選択で、中盤で激しいプレッシャーで何度も横浜はボールを奪った。左サイドバックで起用した中山は、今年に限って言えばダナンキャンプからここを試してして、コンバートするのかなと考えていたので、驚きは少なかった。とは言え、経験値が低い分苦しい部分もあったが前半はチーム全体で補って戦っていた。

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中山を退かせて勝負に出たタヴァレス監督だったが、戸島を入れてもなおゴールが遠かった。意図はわかるだけにこうなってしまうと辛い。それに追い打ちをかけて追加点を許してからは、全く理解できない采配になってしまった。

武田を右サイドに入れて、立花を左サイドバックにいれるがこれがものの見事に失敗。投入直後に、右サイドからのボールを受けた茨田のミドルシュートに屈し、石井を入れた直後にも失点するという、まるで選手を送り出す度に失点を重ねるという言葉を失う展開になってしまった。茨田のゴールはどちらもスペシャルすぎて、交代も関係ないとも思えるがあまりにもバツが悪かった。石井に至っては、レアンドロ・ドミンゲスを休ませるためだけにしか見えなかった。

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翻って考えてみると開始1分の失点があるから戸島を入れざるを得ない状況になってしまった訳で、結局のところ安易なミスで失点をすると苦しくなるというゲームになっただけとも言える。それが地力のあるクラブ相手は簡単にゴールを割らせてもらえないなら余計に。
それ以上に、千葉戦も、東京ヴェルディ戦、もっと言えば熊本戦もクロスや縦のボール1本でやられている。個人的には布陣どうこうよりも、点の失い方にかなり問題があるように思えてならない。

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この試合で言えば最初の2点は防げたゴール。アディショナルタイムでの失点を重ねたと思えば、5分で3ゴールを献上する横浜。メンタルなのか、采配なのか、明確な解決策がないから順位も下がるし、疑心暗鬼にもなる。伝わっているのだろうか。監督の意図は。繋がっているのだろうか。昇格への糸は。

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試合後、一礼をする選手たちの中で、カルフィン・ヨン・ア・ピンだけはゴール裏を見つめていた。
posted by おかき at 04:27| Comment(0) | 横浜FC2018観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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