最近の記事

2018年09月24日

2018年J2第34節 ジェフユナイテッド千葉-横浜FC「いつもの場所で、いつもは変わる。」

いつもこの場所だった。千葉と初対戦となった2007年春。菅野と小村が試合後言い争いになる位完敗したのが始まりだった。私たちは千葉のお得意様だった。フクアリではこれまで9度の対戦で3分6敗。まるで勝てないことが日常茶飯事のような成績だった。いつもの場所は、敗戦を覚悟しなければならない場所だった。昨年に至っては、アディショナルタイムに千葉・近藤に逆転ゴールを決められて昇格プレーオフ進出を許した。宴の中から聞こえる歓喜の歌声を背にして引き上げなければならない苦しい試合だった。横浜にとって、千葉と対戦するいつものフクアリは鬼門でしかなかった。

このゲームはそうした空気が変わっていた。ボールを千葉に持たせてゲームをコントロールしていたのは横浜だった。千葉は攻撃に迫力がない。深い位置まで侵入しようとしてはいるが、相手を抜き切らないままクロスも突破もしてこない。千葉・溝渕が前半早めに指宿に上げたクロスからチャンスを作られたが、それ以外はほぼシャットアウト。入って来ないので、武田も齋藤も積極的にプレッシャーを掛けてボールを奪いに行き、ミスを誘う。
千葉は食いついてきたら突破しようとする姿勢はあるが、コースを限定してプレスをしている状態では縦にボールを付ける意識が高くなく横に展開はするが、横浜はスライドして対応していれば怖さは感じなかった。

横浜の攻撃はやや迫力に欠けたが、それでもイバはセンターバックとの戦いでほぼ勝ち、ボールを収めて味方を引き出した。とはいえ、分厚い攻撃をするタイミングでは千葉も多くの選手が自陣に帰陣しており、そこから速い攻撃は叶わなかった。

膠着したままの展開でゲームが動いたのは、後半15分。武田のスローインをレアンドロ・ドミンゲスが中に流し、イバと相手DFが競り合ってボールは転がっていく。ところが、ボールはポストに弾かれてゴール正面に戻ってくる。千葉GK大野は競り合ったボールに反応しており、完全にフリーで飛び出してきた齋藤が力強くゴールにシュートを叩き込んで横浜が先制。

ここから千葉が動き出す。町田に代えて茶島を入れる。それを見て体力の落ちてきた齋藤に代えて戸島を入れるタヴァレス監督。直後には、ラリベイを入れて指宿との2トップにシステムを変更。溝渕を下げて矢田を入れて千葉としてはロングボールを入れて、こぼれ球を拾って前掛かりでいくスイッチを押した。

残り15分、横浜は千葉の攻勢にさらされながらも、最後はポスト選手も含めて懸命にしのぎ続けた。スタミナが落ちて、ラインはズルズル下がってしまう。高くしたいが、2トップに大きい選手がいるとどうしても尻込みしてしまう。前半の様に千葉にボールを渡している状況ではなく、攻撃を許していた。エスナイデル監督の思惑の通りに動いていたのだろう。この試合から戦列に復帰した北爪もふくらはぎ、太ももと疲労が見え、次以降の試合の為に交代。イバに代えて入った瀬沼も全力で前からボールを追った。

掲示された5分のアディショナルタイムを大幅に過ぎた頃。やっと試合終了の笛が鳴る。横浜は来るたびにいつも苦汁を味わってきたこの場所での初勝利だった。齋藤が決勝ゴールを決めたのも、感慨深い。彼はこれが初めてのフクアリでの試合。彼に過去の相性や対戦成績など関係ないから。自分たちにとってみれば、いつも負けを見る場所かもしれないが、齋藤にとって見れば決勝ゴールを挙げた特別な場所かも知れない。

未勝利だった場所で勝利すれば、届かなかったいつもは変わる。いつもとは何だ。いつもとは誰にとってのいつもだ?いつもとは永遠か?サポーターも入れ替わり、選手も入れ替わり、クラブの運営も入れ替わっていく中で、いまだ変わらないのはJ2であるということ。その「いつも」を変える時が来た。

ってタイトル「ACURE」のスローガン、まるパクリやん。。。齋藤がゴールを決めた後に流れてきた広告が目に入ってしまった。
posted by おかき at 15:03| Comment(2) | 横浜FC2018観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
攻め込まれる時間が多かったけど
よく守りきった!
選手もよくやったけどクロスバー君もゴールポスト君も
活躍してくれました。
試合後のゴールウラでのあいさつ後に
ケンスケが小さくガッツポーズしてた。
残り試合の活躍を予感させますね。
Posted by こうおや at 2018年09月25日 21:37
攻め込まれる時間が長いのは織り込み済で、少ないチャンスを決めてくれてホッとしています。
順位を考えるともう私たちは勝ち続けるしかないですね!
Posted by おかき at 2018年09月28日 12:10
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]