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2019年09月17日

2019年J2第31節 横浜FC-ヴァンフォーレ甲府「インビジブル」

後半29分カウンターの形から中山が抜け出して、GKと1対1になる直前だった。甲府リマが戻って、中山を手のひらで抑え込んで倒した様に見えたが、井上主審は反則を取らなかった。DOGSOの状況ではあるが、そもそも反則ではないという判定である以上、見えていなかったのか。井上主審は副審とコンタクトを取っている様に見えるが、副審も旗をあげていないので、審判団として反則ではないという事になる。

見えていないものを推測でジャッジしてはいけないのだが、とはあの状況で腕を入れていたのは、反対側のアウェイ側の自由席にいた甲府サポーターでも認識できているので、あるとすればその手が倒れる程のものではなかったということになるだろうか。中山が倒れる程プレッシャーをかけておいて、影響はなかったとするのも苦しい。見えていないと言えば、誤審でも許されて良い訳ではないはずだ。主審も副審も長い瞬きでもしていたのだろうか。

今、瞬きせず見ていて欲しいのは横浜の選手だろう。その旗手は松尾。前半8分レアンドロ・ドミンゲスのパスを受けて、加速してドリブルのまま甲府・小出を置き去りにしてラストパス。右サイドから飛び出してきた中山は難なくゴールネットを揺らすだけだった。横浜が幸先よく、昇格争いをしている相手に先制点を奪った。
もう一つ、イバの無駄走りが見えないアシストを生んだ。彼が松尾と並走していくことで、甲府はリマが彼へのパスコースを消しに内に絞った。甲府・佐藤もイバに追いすがった。そこで裏にいた中山をフリーにできた。巨漢FWは得てしてスピードに欠ける事が多いのだが、イバの場合はサボらずしっかり上がった事でマークを引き付けた。



ただ、そこからゲームは甲府が支配する事に。甲府ドゥドゥの神出鬼没なプレーに翻弄されてしまう横浜。ボールをキープできる選手が出てくることで押し込まれて、中々自分達のボールに出来なかったのは下平監督も述べている通りで、前半は総じて甲府がラインを上げながら左サイドでゲームを作って、右サイドで決めに来るサッカーを展開していた。前半16分その右サイドで松井の犯したファウルによって与えたフリーキックを、甲府ピーター・ウタカに決められてしまう。オフサイドラインが下がるタイミングを外して飛び出してフリーでヘディングを決めた。DFからすると一瞬視界から消える動きは嫌らしいの一言で、昨年徳島で見たコンディション不良なウタカはそこにはいなかった。

それでもここから動じないのが今の横浜。甲府の両サイドの湯澤、内田に押し込まれるもここも中山、松尾がキッチリと付いて自由に仕事をさせない。ドゥドゥは厄介な存在ではあるが、低い位置でボールを動かしているのは怖くない。

前半1対1で終えた横浜は、後半早速チャンスを迎えた。武田から松尾、松尾が内に絞りながらイバへ、イバからオーバーラップしてきた武田に。武田のクロスは跳ね返されるが、レアンドロ・ドミンゲスがダイレクトでボレーシュート。これもクロスバーに弾かれるが、詰めていた中山が誰よりも早く反応してヘディングで押し込んで逆転した。
クロスバーに当たった瞬間、中山だけはいち早くジャンプしている。甲府湯澤が気が付いた時には既に中山はシュートを放った後だった。



井上主審は横浜に何か恨みでもあるのだろうか。中山の逆転ゴールから8分後にPKのジャッジ。GK南からのボールを戻したら、そこには甲府ドゥドゥの足元でしたという訳で、慌てて戻った松井が彼を倒したとしてPK献上。ペナルティエリアの外か中かという議論はあるが、これも井上主審は副審に「中だよね」と確認してジャッジしている。
スロー再生では松井の足がかかった部分は外の様に見えるが、実際に体を預けて倒したのは中。ジャッジ以前にドゥドゥの誘い方が上手かったというのが一番だと感じている。
そのPKを甲府はウタカが決めて同点に。これで燃え尽きる横浜ではなかった。むしろ、このジャッジを見て燃え上がっていく。

甲府は疲れからか選手同士の距離感が遠くなり始め、逆に横浜は相手を押し込んで5バックを強いる。その中で、北爪のロングスローを甲府横谷にカットされたと思いきや、滑ってしまい横浜のコーナーキックになった。後半27分そのコーナーキックを田代が中に折り返すと、押し込んだのは松尾だった。ちょうど腿の高さのハーフボレーするにはおあつらえ向きのボールが向かってきた。空を見て叫ぶ松尾。



それにしても中山が決めると松尾が決め、松尾が決めると中山が決める。「良い関係」とは中山の談であるが、年の近い横浜の両翼が目に見えない素晴らしい関係で結果を出し続けている。

3-2と再逆転した横浜を阻んだのは、中山へのファウルを取らなかった審判団だった。そして、松井が倒したことに激高して頭突きしたドゥドゥもイエローカードどまり。副審は目の前で見ていたが、あの頭突きをどうとらえたのか。「報復行為」という項目はレッドカードの種類にはないので、あるとすれば「乱暴な行為」になるが、起き上がり際だったので乱暴な行為ではないと判断したのだろうか。サポーターからすると不可解なジャッジばかりでフラストレーションが貯まる。横浜に勝ってほしくない。そんな見えない力が働いているのだろうか。



その後、交代をしてフレッシュな選手を入れる甲府を見ながら、逐次蓋をする下平監督。この采配は適切で、中盤に潰し屋渡邊、前線には運動量豊富な戸島、そして最後のカードは藤井。ラストプレーに近いところでその藤井がコーナーキックをはじき出すのを見て勝利を確信した。これも何かのめぐりあわせか。

アディショナルタイム5分が終了。逆転の横浜は、再逆転の横浜となった。迫られていた甲府を突き放す会心の勝利だった。見えざる手に勝利を掬われそうだったが、それも振り払ってこの手に勝ちを収めた。しかし、まだ昇格戦線は先が見えない。残り10試合近くある。次節は大宮との対戦。順位の近い柏、京都、金沢あたりとの対戦も残し、ここまでくると勝ち点1、1ゴールが順位を命運を左右する。昨年もそうだった。それで届かなかったから昇格プレーオフに進むことになった。今年同じ道は歩まない。見えない道でを恐れない。前だけ見て進むだけだ。
posted by おかき at 01:00| Comment(3) | 横浜FC2019観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつもありがとうございます。

甲府と審判の両方に勝つことができてホッとしています。
PK判定ですが、これは個人的にはアウトかな?と思っています。
ボールはボックス外ですが体を当てていたのはボックスの中のように見えました。
ただ井上さんの位置からだと奥行きがないので、その位置は判断できないはず。
ボール位置を基準にしているのであればあれはPKではなく直接FKですし...
副審もオフサイドラインに付いていたので真横からは見えていない。
確証なく状況だけでPK判定したようにしか思えないんですよねえ。
Posted by northflight at 2019年09月17日 10:43
そうですね。足がかかった点についてだけフォーカスしても多分意味がないです。どこでファウルが起きたのかという点であって。むしろ後ろから足は出ているけど、引っかかっていない。体を預けながら倒したと自分は感じています。

ただ、主審のジャッジで奥行きがないからミスジャッジが許される的な風潮はどうにかしないといけないと思います。先日の湘南浦和戦でもそうでしたが。ボールも選手も以前より速いので大変なのはわかるのですが、ちょっとこの辺遅れていると自分は感じますね。
Posted by おかき at 2019年09月17日 10:56
あの審判は3月の新潟戦でも疑惑の判定を
少なくとも2つやってますよね?
(Jリーグジャッジリプレイで取り上げられてますよね)
数年前、甲府戦で審判の疑惑判定から大逆転負けを
したのを思い出し、ハラハラして見てました。
勝ったから良かったものの。。。。

松尾、中山には怪我せずに最後まで行ってほしいです。
その時は間違いなくJ1昇格!
Posted by こうおや at 2019年09月17日 20:30
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