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2019年10月29日

2019年J2第37節 京都サンガ-横浜FC「レンズが曇ったのは、結露かはたまた」

京都戦の後半、写真をほとんど撮らなかった。撮れなかったという方が正確か。レンズの内部が結露してしまい、曇ってしまった。そうなったのは、結露対策をしなかった自分のミスでもあるのだけど。それでも前半結露しなかったのは、レンズをずっと持っていたからだ。それを大雨になったハーフタイムで放してしまい、レンズ内部の温度が下がり外気との気温差が発生して結露が生まれてしまった。自分の準備不足もあるが、レンズを置きたくなるような試合だった。

チームも動きが重い。火曜日に試合をして中3日のチームと1週間のチームとでは準備期間がまるで異なる。休養十分、スカウティング十分でさらに昇格争いで窮地に立つチームが燃えるには適したシチュエーションだった。劇的なゴールで連勝した横浜と言えど、シーズン終盤の疲労度を感じさせた。
開始して2分。北爪のクリアボールが京都の選手に当たり、それが前線に残っていた京都・仙頭の足元に転がる。前に広がる広大なスペースを使って悠々と振り抜いたシュートはゴール左隅に吸い込まれていく。京都が先制。



2017年の西京極を思い出した。開始早々、西河がパスを空振りし、そのボールを拾われて決められた。あのゴールも仙頭。一時は逆転したが、最終的には引き分けとなり昇格が苦しくなった。

甦る悪夢。いや、もっと凄惨な悪夢が待っていた。前半22分パスを奪われてそのまま自陣への侵入を許し、仙頭のパスから京都宮吉に決められて追加点を許す。宮吉を追いかける選手もいなければ、コースを切りに寄せる選手もいない。横浜の停滞感しか伝わってこない。

すっかり意気消沈してしまったのは自分だけではないだろう。ハーフタイム、反撃を目論む横浜に冷や水を浴びせるかのような強い雨が西京極を襲う。そして自分のカメラのレンズが激しく曇る。
これは結露なのか、はたまたチーム状況をファインダーが視界不良の横浜を捉えたのか。
後半皆川を入れて3バックとして攻撃するもチームの状況は変わらず。レアンドロ・ドミンゲスは前を向く機会はあるものの決定的な仕事をするには至らず。皆川やイバにもボールが出ない程試合の内容は芳しくない。そして後半24分カウンターから失点してこれで3-0とゲームは決まった。

中山に代えて斉藤をいれて最後の交代カードを切った辺りで、セカンドボールを拾えるようになったが、ゲーム開始から続くチーム全体にある重さは解消されることはなく、そのまま3-0で試合終了。19試合ぶりの敗戦を喫することとなった。

敗戦を喫する事は仕方ないし、記録の為に戦っている訳ではないので、いつか途切れるものだが、タイミングと相手が良くなかった。昇格を争う直接の相手との6ポイントマッチで敗戦を喫してしまった。
ミスのパスが増えるのも、出し手側がそこにいるであろうという前提のパスに、受け手が追い付けていない。出しても相手がカットして悉く奪われた。伊野波は累積警告で次節は出場停止。中山も負傷気味に退場。得失点差とは言え3位に転落。1試合消化の少ない大宮とも勝ち点差は1しかない。正念場がやってきた。

降り続いた雨。見上げながら一句思い出す。

「夢路にも 露や置くらむ よもすがら 通へる袖の ひぢてかわかぬ」(紀貫之)

夢の中でたどる道にも涙は出る事があるのだろうか。一晩かけて通ったその袖は涙で濡れている。レンズが曇ったのは結露だったのか、それとも涙だったのだろうか。
posted by おかき at 15:28| Comment(0) | 横浜FC2019観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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