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2019年10月30日

2019年J2第38節 横浜FC-東京ヴェルディ「厄介な男達の復活」

前節京都戦に敗れて3位に後退したチームはスタメンに変更を加えてきた。皆川を1トップに置き、出場停止の伊野波のところに田代をいれて、ボランチは佐藤謙介と中村俊輔。下平監督が現在敷く2ボランチは、一人は攻撃時に落ちて3バックに入ると同時に、もう一人はゲームメイカーとして攻撃に絡むイメージだろうか。前節までは主にこのポジションに松井を起用。今節はここに中村を起用した。下平監督が試合後触れた様に前節と違いサイドの選手にタイミングよくパスが供給される。中山、松尾という横浜の誇るスピード溢れる選手が躍動していた。

東京ヴェルディは、前回対戦の後に監督が交代し、選手と戦術が入れ替わった。ただ、サイド一辺倒の攻撃は時折カットインされた時には迫力を感じたが、総じて怖さはなかった。加入時に恐れられた東京Vジャイルトンもサイドを攻めるという予告された中でサイドを攻略する選手なのであれば怖くない。このゲームでは攻撃に絡む回数が少なかった分、武田がきっちと仕事をして彼とのマッチアップを制した。
サイドで起点を作ってボールを動かしたいチームの目論見を、小池、ジャイルトンを封じると横浜にもチャンスはあった。

前半3バックの真ん中から大きなフィードを北爪に。中山がダミー気味にディフェンスラインの裏に走って出来たスペースを使って皆川にクロスが入ると、皆川はポストプレーでしっかりと落とす。走り込んでいたのは、中村。ノートラップで左足を振り抜くとホップする様な強烈なボールがゴールに突き刺さり横浜が先制。



夏に加入して大きな話題となっていた中村俊輔だが、途中加入特有の出来上がっている戦術の中に入る事やチーム内での連携の問題で中々大きな仕事が出来ていなかったが、5戦ぶりのスタメンでゴールという結果を見せた。それも彼の左足で。全盛期は確かに過ぎているかもしれない。それでもまだ彼がやれると狼煙を上げたのは、このリーグ最終盤もう一回チームに力を与えた。

後半9分カウンターで持ち上がったレアンドロ・ドミンゲスのスルーパスを東京VのDFがカットするも、これが皆川にこぼれ、シュートコースを塞ぎに来たGKの動きを見て、フリーで待ち構えていた松尾にパスすると、松尾は難なくゴールに押し込んだ。夏に強化指定選手として加入し、スタメンを奪うとここまで4ゴールを挙げたが、各チーム対策が進みリトリートされると中々思う様にプレーできていなかったが、彼個人のプレーの質の低下は感じていなかった。とは言え、相手をガンガン抜いていくことは減って停滞感はあった。それでもこの厄介な男のゴールは復活言わずして何というか。



しかし、厄介なのは東京ヴェルディも相変わらず。佐藤優平が入ってポゼッションが高くなることは怖くなかった。厄介だったのは李が入ってから。自陣右サイドのクロスをGK南が手を伸ばして処理しようとしたところでキャッチできず、後ろにこぼれたボールを李に押し込まれて1点返された。現場では不思議な感じに見えたが、見直すとジャイルトンが南の腕に自分の腕を預けに行っている様にも見える。主審から見えない側の腕を押す辺りはブラジル人のずるがしこさがそこにあった。
そこから東京ヴェルディに勢いが出てくる。クレビーニョがウィングバックの様な位置取りで横浜に侵入し始める。

横浜はその間にレアンドロ・ドミンゲスを下げて齋藤功佑を入れて中盤の運動量を強化。昨年この東京ヴェルディ相手の昇格プレーオフに出場し、決勝点の起点となったGK上福元へのマークを自分が怠ったのが悔しかったのだろうこのゲームはプレーオフではないが、かなり気合がみなぎっていた。4-2-3-1から4-4-2に切り替えて前線の2トップに入って、前線からのプレスとセカンドトップとしてセカンドボールの回収に入った。



運動量の落ちた中村、皆川に代えて松井とイバを入れて中盤より前をフレッシュに。ロングボールが増えてきた東京ヴェルディに対してしっかりとそのボールを幾度となく跳ね返す。アディショナルタイム5分が経過して主審の笛が鳴る。プレーオフの借りはプレーオフでしか返せないが、この勝利は昨年の悪夢を振り払うものだろう。あの試合でGK上福元を放してしまった齋藤にとってこの勝利は一入だろう。

これでもまだ3位。残り4試合全て勝つ事しか考えていない。それは厄介な問題だろうか?それ以上に厄介なのは、田代と佐藤の使い方だろう。この試合で佐藤謙介はDAZNの週間ベストイレブンを獲得。チーム内の指標や判断とは違う部分はあるだろうが、伊野波の欠場で生まれたピンチを佐藤の起用で結果が出たのをどう指揮官は考えるのだろうか。伊野波を戻して田代を上げるのか、このままでいくのか、はたまた松井を中村に代えて戻すのか。指揮官の頭も悩ます相手にとって厄介な男達が戻ってきた。残り4試合、横浜はJ2で最も厄介な存在になる。
posted by おかき at 19:21| Comment(4) | 横浜FC2019観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
前に進むしかない。貴殿の能文に接するにつけ、勇気づけられ迷いは霧消いたしまする。行くぞJ1!
Posted by きみばんざい at 2019年10月30日 20:38
読んでいただいてそう感じていただけて嬉しいです。

行きましょうJ1に。

>きみばんざいさん
>
>前に進むしかない。貴殿の能文に接するにつけ、勇気づけられ迷いは霧消いたしまする。行くぞJ1!
>
Posted by おかき at 2019年10月31日 14:10
いつもありがとうございます。
最近スタメンどころかベンチメンバーからも外れてきたケンスケ、いい準備をして試合に入ってきてくれたと思います。
おっしゃるように次のCBやボランチが誰になるかわかりませんが、監督が選んだメンバーがベストだと信じ、残り4試合を戦いたいですね。
行きましょう、J1へ!!
Posted by northflight at 2019年10月31日 14:13
謙介よかったですよね。3バックの真ん中もこなしてましたし、相手をサイドに追いやれたし。パスのセンスがあるのでサイドを幅広く使えました。
俊輔との組み合わせはパスが活きますね。

後いくつ勝てばなんて考えずに突き進むしかないですね!

>northflightさん
>
>いつもありがとうございます。
>最近スタメンどころかベンチメンバーからも外れてきたケンスケ、いい準備をして試合に入ってきてくれたと思います。
>おっしゃるように次のCBやボランチが誰になるかわかりませんが、監督が選んだメンバーがベストだと信じ、残り4試合を戦いたいですね。
>行きましょう、J1へ!!
>
Posted by おかき at 2019年10月31日 14:19
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