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2020年07月15日

2020年J1第4節 横浜FC-ベガルタ仙台「夢を夢で終わらせない」

中山がこぼれ球を豪快にゴールに叩き込み、後半アディショナルタイム横浜が逆転でゲームに終止符を打ったと思った。だが、副審の旗が上がり無念のオフサイド。松尾の左サイドからのクロスに齊藤がわずかに飛び出していた。勝ち越しゴールと、横浜FC史上初めてのJ1での連勝は夢のかなたに消えてしまった。



新型コロナの影響で、Jリーグは第2節から中止になり再開は7月4日まで待たなければならなかった。その再開初戦の札幌戦で見せたサッカーは、2月の神戸戦とは異なったものだった。約4か月の中断は、通常のオフシーズンの合宿期間よりも長い。リーグのフォーマットも変更され、選手交代は5人まで、2020シーズンは降格もない。となると、自分のしたいサッカーを大胆に追求できると考えるのではないか。1年間若い選手を育成する時間を得たともいえる。
神戸戦の反省点は、前線でボールが収まらない事だったはず。相手にボールを握られ、低い位置でボールを奪っても、前線の選手とは距離がある。蹴っても1トップでは孤立無援、つなごうにも味方選手が低い位置で近すぎた。ボールを奪いたいポイントはもっと前にあった。練習試合の名古屋戦でも、登録上は4-4-2ではあるが、実際は4-2-3-1で選手を代えて試すも、目を見張るチャンスはないまま敗戦。



個人的にはこの敗戦がシステム変更のトリガーになったのでは?と思っている。そして、披露されたシステムはこれまでとはまた違ったものだった。3-1-4-2に近いシステム。ボールを繋いで動かし、前線からのプレスで相手からボールを奪うことが主眼となった。札幌戦は敗れたが前節の柏戦では今シーズン初勝利を遂げた。そのシステムで3戦目。大きくメンバーを変更しないのでゲーム勘も整い、選手間でも順応し始める頃。ところが大きなアクシデント発生。仙台・関口のスルーパスに抜け出した長沢がGK六反と激突し、六反はプレー続行不可能となり退場。古巣仙台との対戦をきっと心待ちにしていた六反の夢の仙台戦はたった12分で終えることになってしまった。



GKには南が入るがここから少しゲームプランが変更されて、六反よりもつながずに蹴る事が増えた。それにより低い位置からプレッシャーを受けることになり、横浜は中々よい形で前を向いてプレーするのが難しくなった。それでも横浜は中盤の3枚が機能して仙台を揺さぶりにかかる。特に高めの位置を取っていたマギーニョより志知の方がボールに絡む回数も多かった。3バックの真ん中小林と左の袴田が共に左利きであることも影響しているだろう。

ただ、横浜のこの3戦の課題は共通していて、アタッキングサードでの決定的なプレーが少ない事。相手チームのトランジッションの速さだけではないだろうが、まだこの辺りはしっくり来ていない感じがする。横浜はボールを持ちながら保持できる。仙台も選手が「強度!」と言っていた様に、J1ならではの強さは感じられず。だがペナルティエリア付近で急に手詰まりになってしまう。この先のインスピレーションの改善が欲しいところ。



その手詰まり感を打破したのが、一美のゴール。自陣でのファウルで得たFKを佐藤謙介が前線にいた一美めがけてロングパス。仙台DFと競り合いながらこれ収めた一美は左足を振り抜いてボールはサイドネットに突き刺さった。これまで長いFKを控えていたからか仙台守備陣の虚を突くことが出来た。

しかし、後半は様相が一変する。仙台はサイドを広く使って横浜の守備陣を揺さぶり始める。後半12分、バックラインからのロングボールに飛び出してきたアレックスゲデスはマークするマギーニョを吹き飛ばしてペナルティエリア侵入。巻くようにして蹴ったシュートはゴールに吸い込まれていった。

同点となった横浜は、その直後の後半15分松尾、齋藤功を投入。中盤の運動量が落ちたとみるや選手を交代。さらに、中山、皆川を入れて横浜は前線でのスピード勝負に出る。
斉藤光毅がカットインして放ったシュートがGK正面なら、松尾もペナルティエリアに侵入してシュートを放つがゴールネットを揺らせず。



試合の最終盤のチャンスもオフサイドとなり、その直後に試合終了。ゲームは1対1の引き分けとなった。いくつかの課題も残しているが、ここ2試合負けなしもまた事実。手ごたえをもって次節の川崎に臨みたい。対川崎は1勝2分19敗。勝利する事がもはや夢物語の世界の様な戦績であるが醒めない悪夢はない。



降格のなくなった2020シーズンのJ1であるが、クラブやチームとしても10位以内という目標は夢で終わらせてはならない。降格がないから最下位でもいいと思っている人は誰もいないだろう。こういう状況でも戦いは続く。新型コロナウィルスの影響がいつどこでどれだけ出てくるかはわからない。それでどこかで止まってしまったとしても、それまでのプロセスで胸を張れる順位にいたい。夢のJ1をまだまだ楽しみたい。
posted by おかき at 01:31| Comment(1) | 横浜FC2020観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブログ再開ありがとうございます。
Posted by LVFB oyj at 2020年07月15日 18:58
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