今月初旬に発売されたiPhoneだが、アメリカではそこそこの
売り上げにしかなっていない様だ。当初想定された契約数を
大きく下回っている結果が明らかにされた。
発売開始2日間でも30万台近くは契約が結ばれる見通しだったが、
実際に蓋を開けてみると17万台弱に止まっている。
購入した後にアクティベーションをしなければならないが、
その登録にトラブルが発生した事や転売の為に購入し契約を
締結していないユーザーがいると見られている。
日本でも話題沸騰のiPhoneなのだが、日本での販売開始時期や
キャリア等はまだ決まっていない。それはそもそも日本とアメリカで
同じ通信方式を利用していない事が影響している。
日本の現在の携帯電話の主流は「3G」になりつつある。これは
携帯電話会社が「通信速度が速い」「国際ローミング可能」等を
謳い文句にユーザーをこちらに主導してきた経緯がある。
今どのキャリアのユーザーでも多くが利用しているパケット定額の
サービスも2Gでは採用されず3Gばかり優先させ、キャリアの都合で
ユーザーを移動させてきたのだ。
ところがこのiPhoneは2G携帯である上に、海外で主流の「GSM」
方式を採用している事で、日本の「PDC」方式下ではそのまま
使う事ができない。それを2Gから3G携帯にするべく開発すると
なると数億円の投資が必要になる上に期間も数年掛かる。
それだけの投資をしても09年や10年に今のiPhoneが完成しても
それこそ時代遅れになってしまっている感はある。何せアップルは
今年中に「nano Phone」の投入を検討しているのだ。
時代遅れという意味では今の日本の携帯電話は3Gなのに
国内専用が生まれてしまう程高機能になっている。国内専用に
しているのは、高機能であるがゆえに海外に転売されても使用
できなくさせているとあるキャリアのショップの店員に聞いた。
確かにタッチパネルを採用し、Youtubeも見られ、アップルが
描く美しいフォルムは魅力的だ。
ただ、海外で高機能と言われるブラックベリーの発売にしても、
日本の市場ではインパクトがない。その位日本で発売されている
携帯電話は高性能なものになってしまっているのだ。海外では
珍しいPCのE-mail受信にしても今の携帯電話でできるし、
PCブラウザやフルブラウザを使えばフリーメールも使える。
キャリア主導で毎年4回近く携帯電話をアップデートし続ければ、
確実に性能は良くなるのは当然なのだ。
現状携帯電話本体のどこの不満があるのだろうか。
それともう一つ。日本では販売奨励金制度が広く普及している。
携帯電話を販売した店にロイヤリティを渡している。
この為、ユーザーの通信費は高いが本体そのものは格安だ。
ところがiPhoneの場合は1台7万円近くする。それは、海外が
日本とは異なる販売システムを持っているからだ。簡単に言えば
携帯電話会社主導で新機種が出る日本と違い、海外はメーカー
主導で本体を販売し、ユーザーがキャリア間を行き来して
サービスを選んでいる。
アップルがこの日本独自のシステムに首をどう振るのか。
振り方次第では、日本の携帯電話メーカーも同じ要求を出すだろう。
今メーカーは年4回近い新機種の開発で疲弊しているのだ。
まぁ私は買わないだろうなぁ。そもそもそれ程携帯に
興味がないから。と言いつつ、今はNokia。ま、ご愛嬌。



