2007年09月03日

2007年U-17W杯 グループF トリニダード・トバゴ代表-コロンビア代表 「規律」



正直な話、トリニダード・トバゴは厳しいグループに入ったと思う。
緒戦でガーナ代表に1-4と完敗を喫し、そのガーナ代表をドイツ代表は
2-3と退けたのだ。コロンビア代表は緒戦でそのドイツ代表と1-1で
引き分けている。単純にはいかないが、頭の中では
トリニダード・トバゴ<ガーナ<ドイツ=コロンビアとなっていた。
そして行われた予選Fグループの第2戦でも悲劇は繰り返された。



コロンビアの巧みな攻撃の前に、対処が混乱している。
特にスペースを埋められずコロンビアのスルーパスが面白い様に
通ってしまう。ディフェンスの基本はチャレンジ&カバーだが、
チャレンジはしてもカバーしないからこぼれ球が拾えない。



盛り返す時間帯はあったが、今度は押し上げがないから単発になるか
孤立して囲まれてボールを奪われカウンターに遭う。だがこの日
先発した#21GKグレンロイは素晴らしいセーブを繰り返し、
このまま行けばもしかしたら引き分けが拾えるのではないか。
だがそう思った自分の甘さが原因だろうか、22分に好セーブでCKに
逃れたが、その直後のCKから失点。



マークをしている選手がおらずフリーで飛び込まれたものだった。
ペナルティエリア内でほぼ同数で守り、ギャップを突かれての失点。
失点してキャプテン・#6ポールは怒りを顕にしたが遅い。

前半は良く0-1で折り返したと思う。シュート数で4-17なのだ。
中盤を支配されるだけでなく攻め手が#10ノックスのドリブルに
頼るサッカーでは、コロンビアには通用しない。

0-1は力を抑えてのものだったのか、後半はコロンビアの攻撃が
爆発する。サイドの裏のスペース、CBの裏のスペースを
有効に使えばそれがたった2人でも得点になってしまう。
まるでシュート練習の様に、失点を繰り返した。
スルーパスに抜け出されたのだけで3点。CKのマークをまたしても
怠り1失点。
結局0-5というガーナ戦以上の屈辱を味わう結果となった。



スペースがどうして出来るのか、トリニダードに限って言うなら
ボールホルダーにいきなりチャレンジしてしまうからだ。
サッカーにはある程度国民性が現れると思っている。日本なら
勤勉性だと思うし、ブラジルなら奔放性等とそれぞれに色がある。
トリニダードの場合は、素直と言えば聞こえはいいのだが、
あまりにもボールに誘惑されすぎて周りが見えない。ある選手が
ディレイをしてもその裏のスペースをケアする選手はいないという
ゾーンでありながら実際はマンツーという組織力の無さ。
コロンビアの狡猾な攻撃の前に防戦一方となった。



サッカーに国民性が現れるとすれば、今トリニダードに必要な
ものは、「規律」。特にサッカー界はまだ昨年のワールドカップ
報酬等について協会と選手は対立しているし、昨年の代表選手の
多くは代表引退を発表し、ゴールドカップではW杯出場国で唯一
予選敗退を喫する等、次のワールドカップ予選に影を落とし
始めている。
まず協会や選手が一つになって、立て直さなければこの規律の
ないサッカーは解消されないのではないか。



カリブ海周辺地域では勝利できても、CONCACAFに出れば
アメリカやメキシコとは同等に戦えないのが事実。
確かにアフリカ3位のガーナ、南米2位のコロンビアと同じ組に
入ったのは不運だが、それを言い訳にしていてはいつまでも
レベルの高いところに進めない。
トリニダード人は何かに言い訳を付けて、投げ出す悪い癖がある。
この試合の敗戦も「仕方ない」「相手が強かった」と思っている
内はいつまで経ってもローカルチャンピオンでしかない。

プロリーグやユースリーグの整備は進みつつある。次は代表と
協会に規律ある運営を求めたい。
posted by おかき at 01:50| Comment(0) | TrackBack(0) | サッカー観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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