例年以上の猛暑だったが、8月下旬に台風が抜け、そして9月も
関東地方を台風が抜けて、夜になると涼しくなってきた。
昨年は実りの大きな秋になったが、今年は不作で価格も急騰。
チケットの価格も高く感じてしまう事だろう。

2週間の中断期間を挟み再開されたJ1。横浜FCはジュリオレアル監督に
なり、2週間で戦術の構築を図っていた。この日のスタメンは
高木監督が目指していた4-1-4-1という戦術ではなく、また新監督が
就任してタスクを整理する為に採用した4-4-2でもなく、4-2-3-1という
三浦(知)が1トップで、内田が中央に入る形の新布陣。

しかし、前半からこの布陣は殆ど機能しない。前線がボールを
抑えられないだけではなく、中盤で連携の悪さを露呈。DFラインも
押しあがらず、サイドは孤立しボールを下げてしまう。
守備面で気になるのは、FC東京・ルーカスをフリーにしてしまう事。
彼のポジショニングに対応できず、DFが付いていくのかボランチが
下がるのか曖昧なままで、中盤にポイントを作られる。

その結果がFC東京の先制点という形で生まれた。ボールを落ち着かせる
だけで数トラップを要する山口が、自陣低い位置でミスパス。
これを奪われ、右からのクロスに走りこんだのはFC東京・福西。
ノートラップで振りぬいたシュートは、菅野が弾いたがネットを揺らし
FC東京が先制点を挙げる。
前半はFC東京のシュートミスに救われるシーンもあり0-1で折り返す。

後半最初の時間帯は横浜に流れがあった。ボムソクのサイド突破
からのクロスはまるでシュートの様だったが、ハッとするプレー
だった。だったが、それだけだった。
負けていても、DFラインでボールの出しどころを探るだけで、
それだけで時間が過ぎていく。サイドはいつ下がって受けたいのか
後ろはいつ出したいのか、お互いの感覚がバラバラだった。
パスの数と比例してため息の数だけが増えていく。

三浦淳の投入もあったが、周りとの連携は2週間では皆無に近く、
彼にパスが出てくる本数自体も少ないし、彼が積極的にボールを
奪いに行く姿勢も見られなかった。期待のFKも枠の外。

後半残り10分は引いてカウンターで良しとするFC東京に攻め込む
時間もあったが、後半ロスタイムには平山に4人近く抜かれて
独走のゴールを決められて試合は終了。0-2の敗戦。

もうブーイングも、罵声も響く事はない静かな秋である。全国の
どこよりも一足早い冬の準備をする覚悟をしなければならない。
でも、きっと一度で良いからこの秋の空の様に、勝利の女神の
気分が変わってくれる事を祈りたい。まだ試合は残っているのだ。



