誰も持っていないと思うけど、日本城郭事典なる本を高校生の時に
購入して、今でも暇があると何気なく広げていたり読んでいたりする。
そんな城好きの私は水原華城は、わかりやすい場所で舗装もされて
いて、歩きやすい事この上ない。多少の雨でも問題ない。
この日の雨は「多少」どころではなかったが。バックパックは
ずぶ濡れで、中に入れていたガイドブックだけならまだしも、
パスポートやEチケットまでグチョグチョ。途中から完全に見放した。
ではなぜそれでも水原華城を回ったのか。それは「そこに城が
あるから。」良い言葉だが、後戻りして濡れるなら全部見て濡れた方が
マシかなと思ったのが本心である。

華西門は大きい。日本で言う櫓に近い大きさ
さて、華西門で門を見てみると相当大きい。どこの国でも門は
やはり立派に出来ている。日本の城とこの水原華城とが異なるのは
天守閣に当たるものがない事。敢えて選ぶなら華城行宮だろうか。
それでも城と呼べるものはない。
ドイツワールドカップの時に泊まったヴォルムスに近い感じがある。
都市が城壁で囲まれている感じなのである。
さて、華西門の大きさに驚きながらも、地図を見ると八達門から見て
真北にある長安門はすぐ傍にある。もう半分が終わると思うと
足取りも軽くなる。水を吸ったスニーカーは軽くはなかったが。

西北空心●(土ヘンに敦)は華西門の側にある。
この華西門〜長安門間の北西部は、短い間隔で楼閣が建てられている。
山の中腹に城壁を作った南西部と違って、北西部は平坦である。
ここを破られると華城行宮も直ぐだからだろうか。
短い区間に連続して建てられた楼閣を過ぎると長安門がある。

これは北舗楼

レンズに水滴が付く位やばくなってきた。北西砲楼

北西砲楼の脇には北西敵台。砲台みたいなものだ。
そして、この頃からは笑えない天気になってきた。一旦小康状態で
弱くなっていた雨がまた強くなり、土砂降りに。写真を見てもらえれば
どれだけ強いのかわかるかも知れない。そして長安門に到着。
ここには切符売り場があるのだが(チケット売り場は水原華城に
点在)、その小屋の中でお兄さんもチェックもせず素通り。
この強い雨に濡れたくないわな。1000ウォン=120円のために。

写真で斜線に見えるのは全部雨粒

拭いても拭いてもすぐ濡れる。写真は北東砲楼
ここから訪れる北東部は今までの城郭的な雰囲気ではなく、
やや趣が異なる城郭の一面を垣間見る事が出来る。

華虹門は水原川にかかっていたが、川は雨で泥水だった。
水原華城は水原川が縦に走っているが、その川を堰き止めたり
コントロールして水門としての役割を果たしている華虹門が
あったり、またその先には角楼とは思えない東北角楼があり、
ここは東北角楼ではなく訪花随柳亭と呼ばれる事が一般的である。
お茶会でも開催できそうな風流な角楼である。

訪花随柳亭は角楼という感じがしない

東北舗楼を過ぎて

一見橋に見えるのが東暗門。
北暗門、東北舗楼を過ぎて東将台を回る。そして、この東将台の
正面には観光案内所があるが、行っても仕方ないと思って辞めた。
観光案内所の横には、バス停らしき建物があったが無人。

東将台。ここから雨が急に激しくなった。
そして、嫌なことにここで一層雨が強くなった。視界も悪くなり、
本当は東将台の横に有名な東北空心●(土ヘンに敦)があって
全て回りたかったが、ここで一時断念して、ショートカットして
残りの東部、南東部に向かう事にした。



