スペインの前首相を「ファシスト」とベネズエラのチャベス大統領が
呼んだ事で、スペイン国王がそれを「黙れ」と一喝した問題で、
今度はチャベス大統領が両国の関係を見直すと言及した。
これは結構根が深い問題で、日本人の立場からすると反米派で
独裁的なチャベス大統領を敵対視しそうである。しかし、
ベネズエラはスペインの元占領地であった事実を忘れてはいけない。
今でもスペインのサンタンデール銀行の影響力は南米でも大きいし、
その利益は最終的にはスペインに流れてしまう。
ベネズエラの立場に立つと搾取され続けた中で、チャベス大統領という
独裁者ではあるが、外国企業を排斥して自国企業を守ろうという
考え方は受け入れられるものじゃないかと思ってしまう。
石油企業を国有化したのもその一つである。
言い方にもよるが、鬼は鬼でも子分には優しく映る。
第三世界という言葉が出てきて久しいが、貧しい国の多くは過去に
どこかの国に占領されてきた歴史を持っている。日本人は太平洋戦争を経験したが、長期間第三国の占領統治の下で過ごしていない。その
日本人が彼らが搾取された歴史をチャベス大統領が暴言を吐いた
行為自体を非難できても、その裏にある背景はもっと良く知らないと
いけないだろう。
では翻って考えてみて、日本企業が特に東南アジアに進出して
いる現状で、現地の人がみな歓迎しているのだろうか。
日本企業が進出した事で、発展はしたが国益は海外に流れ
法治の進んでいない国では国土が公害に晒されてしまう。
文句の一つもいいたくなる気持ちは理解できなくはない。





