2007年12月13日

期待感よりも喪失感 2007年横浜FC その1

今年のシーズンが始まる前、つまり1月2月のシーズンから今だから
言うが、非常に危機感を感じていた。昇格したのに、心は何も晴れ
なかった。いや、昇格自体が嬉しくないはずがないが、私が小心者で
ある事を加味しても、不安感で一杯だった。

まず戦力の低下が酷い。2006シーズン活躍した城は引退、アレモンは
年俸が高騰し契約延長せず、ルイスはブラジル監督の下でプレーしたい
という噂もあったが大分へ移籍。攻撃陣の3本柱を一気に欠いた。
これでどうゲームを作るのか全く頭の中に描けなかった。

これに降って湧いたのが元日本代表・久保の加入である。同じ横浜
Fマリノスで出場機会を失って彼は移籍を志願し、広島時代「自分を
超えるストライカー」として彼の実力を認めていた高木監督が直ぐに
スカウトに動いた。その行為に感激して気持ちが動いたのか年俸が
下がる事も厭わず横浜FCへの移籍が決まった。

特に城の代わりのFWとして期待感があったし、日本人離れしたと言わ
れる身体能力の高さは魅力があった。ただ私はエントリにしていないが
彼に大きな信頼感を置けなかった。それは、彼の腰痛である。
06年W杯で久保は最終選考で落選し、それは世の中では大きな話題に
なったが、ケガを持つ選手を信頼して待つよりも短期決戦ならば調子の
良い者を使うというのをシルビオの一件で経験している私にとって、
あの選択は当然としか感じなかった。

シルビオの件→http://okaki.seesaa.net/article/18630626.html

何より慢性的に「たら・れば」を抱える選手は計算できない。
それなりに試合には出場できるが1シーズン通しては無理。もう一人か
二人は軸になるべき選手が必要だと感じていた。

だが、横浜FCのフロントは久保を獲得できた事で、その意欲を減退させ
てしまったのかFW獲得を止めて、結局藪田で打ち止め。開幕の段階で
FWが登録上で5人というのは余りにも少なく、しかもシウバや薮田は
結果的にMFとしての起用となる事が多く、実質2人か3人でFWを
やりくりせざるを得ない状況に高木監督は追い込まれた。

また、3人総取替えとなった外国人枠にはアンデルソン、シウバ、
アドリアーノを獲得したが、これも誰も皆微妙な実績の選手で
私は過去の日記を読み返しても、まともな評価をしていない。
唯一プロモーション映像があったアドリアーノに関しては
そこそこ評価しているが、それでも活躍できるとは想像でき
なかったし、高木監督が自ら彼らの獲得を熱望したとは
思えない人選。もちろん毎年選手が「当たる」事はないが、
J1に昇格して予算も増額されている中では貧弱な面子だった。

シウバ→http://okaki.seesaa.net/article/31365887.html
アンデルソン→http://okaki.seesaa.net/article/31367783.html
アドリアーノ→http://okaki.seesaa.net/article/31370997.html

今年のスタートの段階から横浜FCはかなり躓いていた事は確かで、
久保や奥というビッグネームを獲得した事で、まだ自分達はJ1で
戦った事もないのに「やれる」と勘違いしてしまった。フロントには「やれると思えばやれる」等といった、馬鹿げた精神論が
2005年11位から突然変異的にJ2優勝した事から蔓延していた。
それは今後の運営等にも影響が出てくる事になる。

この「手駒」で高木監督が採用したのは4-1-4-1。信頼している
久保を1トップに据え、攻守で要になる1ボランチには経験豊富な
山口を配し、昨年の守備的戦術を進化させようとした。
城、アレモン頼みだった中央の攻撃に厚みを持たせる為に、
久保の1トップの近いところに2人選手を置いた。また、サイドは
内田、ルイスよりも守備で計算できる薮田、滝澤を起用した。
DFラインは大きく手を入れず、中島よりも安定感に勝る和田を
起用してJ1でも戦える安定感を作り出そうとしていた。
アレモンの様に強力なゴールハンターがいない分、その得点力を
組織でカバーしようとしているのがわかる。

ただ人数だけで全てが決まる訳ではないが、軸になる選手が抜けた
割にその穴を埋めるべき選手の数が少なく、選手層の薄さと
選択肢の狭さを感じた。これではシーズンは戦えないと、思っていた。

そして迎えた開幕戦は、勘違いするには良い材料でしかなかった。
posted by おかき at 01:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜FC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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