2008年02月11日

2007/08 トップチャレンジシリーズ セコム-ワールド

前日から雪が芝の上に残る秩父宮ラグビー場。雪が積もると、足場は
スパイクに雪が付き滑りやすくなり、グリップが下がってしまうので、
踏ん張るプレーに難がある。
そういった厳しい環境の中で、試合に臨まなくてはならない両チームの
選手に同情してしまうが、東北出身のある選手は雪の中でのプレーを
「それが当たり前だったし、ある意味新鮮で面白い」と言っていた様に
大雨でドロドロのコンディションよりはマシなものだったとも思う。

この日の気温は11度近くと暖かく、前半のうちから神宮球場よりの
エリアは雪が解けて殆どなくなっていった。またそれは温度だけでは
なく、前半はセコムがワールド陣内で攻め続けていた事を示すものでも
あった。



その気持ちが実ったのか、開始早々にPGのチャンスを迎えてキッカーは
NTTCom戦でも終了間際に逆転のPGを決めているFB長井。
距離はわずか10m近く。先制して一気に畳み掛けたいセコムだったが、
長井はこれを失敗。

最初のピンチを切り抜けたワールドは気持ちを切り替えて、どちらかと
言えば雪が多く残るセコム陣内に侵入。ワールドはマナコや真羽の
外国人も合せると5人の外国人がおり、彼らFWの突破からチャンスを
作り、右サイドを一気に駆け上がり最後はSOウェブがトライ。
その後のキックもウェブはセコム・長井が雪に足を取られるミスを
犯す事無く無事成功。0-7とリードを加速させる。



ただチーム全体のバランスから言うとセコムの方がよかった。
グランド全体を使ってワールドを攻め立てた。その結果が、15分の
長井のPGに結びついたからだ。



この辺りになると顕著になってきたのは、セコムもワールドも
ハンドリングミスを減らす事を考えてキッキングゲームにしたこと。
ただ、セコムのキックは安定せず、タッチにしたいキックも出せず
ワールドに攻撃を継続されたり、逆にキックの安定してるウェブに
キャッチされ再び蹴り戻されてピンチを招くというゲームプランを
上手く運べないという想定外のミスが多かった。

FW戦でも、キッキングでもワールドに勝てないセコムは後半
どう立て直していくのか、そういう事を考えている間に前半終了。
逆にワールドも試合を優位に進めるも決定的な場面は前半8分に
挙げたトライだけで、それ以降は前進こそすれ、BKの展開に
難があって、チャンスを作る事ができなかった。

後半は陣地が入れ替わり、ワールドが押し込む展開。
この頃になると、神宮球場側のグランドは雪がほぼ解けており、
プレーには殆ど支障はなくなり、後半はハンドリングエラーは
極端に減っている。



だが、ノックオン等のミスが減ったが、逆に増えたのは
セコムのラインアウトのミス。リードされている焦りからなのか
マイボールラインアウトもサインミスの様に誰もいない場所に
投げてしまったりと、思うようにゲームを作れない。
セコムの方が組織力があってワールドの攻撃を凌いではいるが、
攻撃に決め手を欠き、前進する事もままならない。

そんな展開が後半は続いたが、29分にワールドはPGを決めて
3-10とした事で、決着は付いてしまった。ここからは
ワールドはラックからサイドアタック、またラックと
どんどん時間を経過させていく。セコムが1トライを挙げて同点に
するだけでは得失点差から、ワールドが勝ち上がる事になる。
ワールドは、1トライ1ゴール以上の得点が必要だった。



最後はFW戦に勝るワールドが時間を浪費させ、セコムがボールを
取り返した時には、既にロスタイムだった。攻撃を継続できず
セコムは終戦を迎えた。

これでワールドがIBMとの入替戦に進む事になった。
だが、ワールドもこの内容では、トップリーグ下位とは言えIBMに
勝つのは容易ではない気がしている。FW戦であれだけセコムを
凌駕しながら1トライという結果は、素直に喜べない。



セコムはノーサイドの瞬間は皆呆然としていた。泣いている選手も
いた。ワールドを遥かに越える応援団も静かになる他なかった。
だが、現実問題ワールドとは差が大きくあった。
セキュリティの会社が、「守れなかった」プライド。
来年は、相模原・リコーの降格が決まっており今年以上に厳しい
戦いになるのは間違いない。来季こそは「プライド」を守りたい。
posted by おかき at 07:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ラグビー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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