見ていたと言ってもいいだろう。サッカーの世界では世界ランクは
あってないようなもので、参考にはできても重要視は出来ない。
それは、サッカーは不確定要素が多いからだとも言える。
そういう意味では、ホッケーはサッカーよりも不確定要素の
少ない競技であるとも言える。

ドイツが休んでいたのは開始10分だけだった。途中でギアを入れ
替えるとPCからすぐさま得点。それからはドイツの独壇場だった。
記録上は5点だったが、ポーランドのGKアルカディウスツがいなければ
実際はもっと多くの得点を決めていただろう。
ポーランドは試合開始から、深い守備体形を敷いてドイツに抗したが
それを意図も簡単に打ち破られてしまった。ドイツとは明らかに
技術的な差があった。トラップの精度、パスのスピードが劣り
ボールを前線に繋ぐことも困難な状態だった。
高い位置でボールを奪われ、カウンターを立て続けにもらい、
DFは走り回らされドイツの前線とは厳しい勝負を強いられた。

そのドイツの前線で活躍したのは、#19クリストファー。
左右のスペースへの動き出し、プレッシャーに負けない身体能力、
DFを置き去りに出来るスピードとドリブルセンス。最初は
スポーツ選手には珍しいオールバックの髪型に目が行っていたが、
その能力を解放してからは彼のプレーに見とれてしまった。

しかも、このレベルの選手がドイツはほぼメンバー全員であり、
5点全部得点者が違うというのはまさしくどこからでも点が
取れる事を象徴している。
2点目を決めた#18オリバーも、後ろからの速いボールを
一人で持ち込み、ポーランドFBが付いてくるところをお構いなしに
リバースショットを決めたもの。
後半決めた4点目の#9モリッツも殆ど同じ形。

ポーランドにどうしてこうもスピードがないのかと考えた時、
この大会の出場選手が掲載されているパンフレットを読んでいた
ところ、ポーランド代表のフレコミにはこうあった。
「キャップ数100を超える選手が8名おり〜」
一緒に年齢を確認すると半分以上が30歳台であった。

一方ドイツは世界ランク1位でありながら出場選手の年代は
満遍なく構成されてる点にも強みがあった。しかも前述の
#19クリストファーは23歳ながら100キャップを超えている。
カウントのスピードもドイツは抜いていた訳だ。
試合は0-5でドイツの完勝に終わった。
ポーランドは必死に戦ったと思うし、決して弱いとは思えないが
ドイツがここにいることが不運だったとしかいい様がない。
世界ランク1位のチームが、ヨーロッパ予選で日本よりランクが
下のベルギーに敗れた事でこの最終予選に出場する事になるだ
なんて、考えてもいなかったに違いない。お陰でこの最終予選の
ハードルが一気に跳ね上がってしまった。
ドイツのポーランド侵攻を彷彿とさせる圧倒的な勝利。
ポーランドもドイツの無失点を止める事ができなかった。
決勝でこれを止める権利があるのは日本だけになった。
それを止めて、しかも勝利しなければ北京には進めない。組織を
凌駕する個の力をどう止めるのか、勝っても負けても注目である。



