本田美奈子.さんの告別式、白血病との闘い。
それが横浜FCの偉大な翁とオバーラップした。
彼も本田さんと同じ様な病気で戦っていて、9月の徳島戦では、
久しぶりに元気な姿を見せてもらって再会を喜び、
その日負けた横浜の酷いサッカーを揶揄して、
いつもの三ツ沢になったと思ったのに。
また一緒に横浜FCの昇格の為に戦えると思ったのに。
昨年までやっていた横浜FCのフットサルチームのメンバーなのに。
どうして先に一人で上っていってしまったんだよ。
そして西浦真奈さん、chinaの死。もう重なりすぎて痛い。
昨年行ったポルトガルより危険なトバゴに行く直前になって、
ピンと緊張感が張詰め、まるでピアノ線の様な自分の気持ちを
ジリジリと痛めつける様なニュースが続く。
ちょうど本多孝好の「MOMENT」を読み終わったところだった。
(いい本だね。これ。)
確かに人は永遠に生きられるものではない。いつか死がやってくる。
よく老人が「私はもう先短いから〜」等という会話をするが、
あれも死を意識しているからこそ言える「半分本気半分冗談」で
あって、僕にはまだその気持ちはわからない。
だからまだ自分は若いんだと思う。
若いから無鉄砲なこんな旅ができると思うし、
若いからこそ新芽を途中で刈り込んでしまう「死」を極端に恐れるのだろう。
これが人間であり、だから人間なのかも知れない。
出発前夜になってゆっくりすると、無性に時間が長くなる。
人は死ぬ間際に思い出が走馬灯の様に駆け抜けるという。
出発前夜でも僕はそれを見た。首を振ってその亡霊を追い払う。
まだ死ねない。まだ死なない。
自分は無傷で絶対帰ってこないといけない。何があっても。
「Do Survive」と唱えている内に、夜が明ける。
(振り返ってみるとオレは何やってんの?)
さぁ旅が始まる。トバゴへの"短い"旅がな。



