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2010年02月12日

インビクタス 負けざる者たち

ラグビーを題材にした映画というだけあって、日本ラグビー協会がかなり力を入れて広報をしているので、見てみようとも思った。また同時に物語の主人公であるネルソン・マンデラ氏は南アフリカ共和国大統領として、アパルトヘイト完全撤廃を推進し、施行した人物というだけあってその物語に興味を惹かれた。

で、見た感想。やっぱりスポーツを再現したり、作品として映像にするのは難しいなぁという点。
序盤こそ非常に人間臭いドラマが広がっていく。マンデラ氏が大統領となり、辞めようとする前大統領時代からいる白人スタッフを自分の言葉で引き止め、また今まで自分の側近だった黒人スタッフにも白人に融和を迫っていく。
ANC(アフリカ民族会議)が多数を占めた事で、報復的にラグビー南アフリカ代表の愛称とエンブレムを変更させるというスポーツ評議会の決定も、大統領自らが「復讐をしてはならない」と説得して撤回させる。
それと同時にラグビー南アフリカ代表の主将フランソワ・ピナールと1対1で話をして、南アフリカ代表を1年後に迫ったラグビーW杯に優勝させる事でそれが「虹の国」の象徴の一つにしたいという思いを伝えた。

と、この辺りまでは人間ドラマは主体で、ドラマはヒューマニズム的で盛り上がりを見せていく。夢を語る黒人大統領、その思いに共感し現場で頑張ろうとする主将。うんうん。いいじゃんいいじゃん。

大方の映画はこの後に、裏切り者が出たり仲間が不和になってそれを修復して強い絆が〜みたいな展開があるのだが、本作はない。その後、いきなり1年が経過し、気が付いたら大会1週間前。
それでもまだ白人が多い南アフリカ代表は、黒人の国歌を歌わない等トラブルはあるが、誰かがチームを辞めたりなどという逆接的展開はない。

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2009年03月01日

「おくりびと」

大学生だった頃に通称「死体拭き」というバイトを友人に持ちかけられたことを思い出した。それが所謂「湯灌」のことを指していたのか、それともこの「おくりびと」に出てくる納棺師が遺体を消毒液等で拭く事を手伝う仕事だったのか、今となっては知る由もない。

その「死体拭き」の仕事は話によると、かなり給料は良かったらしい。決して裕福な大学生活を送っていた訳ではない自分にとっては、不定期であるとは言え人はいつか死ぬもので、月に何回か仕事をすればかなりまともに食っていけたに違いない。だが、当時の私はそれを忌み嫌い断った。それは若さから来る「死」あるいは「葬」に対しての嫌悪感と言えばいいのだろうか。主人公・小林大悟(本木雅弘)の妻・美香(広末涼子)が劇中で大悟の仕事を知って、とっさに口をついた「触らないで。汚らわしい。」という侮蔑的な言葉は、まさに当時の自分の気持ちをそのものだった。

この物語は淡々とそして静かに季節は過ぎていく。陰謀もなければ、大どんでん返しもない。酒田の風景そのままに、穏やかに流れていくのである。
ただし、それはいつも美しいとは限らない。一般的に都会より田舎の方が迷信や偏見、しきたりに縛られていて、その状況は何度も垣間見える。大悟の幼馴染の山下(杉本哲太)には「もっとまともな仕事をしろ」と言われ、納棺をしている最中にも「この人みたいに罪を償えるのか」と言われ職業的な差別があった。都会であれば何の変哲もない物語に終わっていただろう。都会はもっと個人主義でありビジネスとしての要素が強いから、近所で誰がどんな仕事をしているか等気にしたこともなければ、葬式の最中に葬儀屋のお兄ちゃんがどんな経緯で就職をしたかだなんて考える事なんてない。そういう意味では、物語上ではあるが酒田の様な地方都市が舞台だった事は、風景のみならず日本文化の原風景を描くのには適していたのだと思う。

その偏見を溶かしていったのは、納棺師としての美しい所作と倫理観だろう。日本には一つ一つの所作に意味や心を込める文化がある。それは確かに精神論的であり、その行為自体に何かモノとしての有益性はないのかもしれないが、亡くなった方を丁寧に送るという考え方は日本の誇れる素晴らしい死生観なのだと思う。だからこそ、彼のしごとは「おくりびと」なのだろう。

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2006年07月29日

「タイヨウのうた」

人生において、自分が一線を越えた事はあるのだろうか。
ふと、そんな思いが湧いてきた。

雨音薫(YUI)は、太陽の紫外線に晒されてしまうと、死に至る
XPという病気を煩っている。この病気のお陰で彼女は太陽が沈むまで
家から出る事はできなかった。学校も行けなければ、遊びにも行けない。
そんな彼女に出来る事は歌を歌う事。
真夜中にロウソクの灯りなら薫の姿も心も映し出す事ができた。その歌に乗せて。

暗闇の中をぼんやりと生きてきた薫の心を動かすものが現れる。
それは藤代孝治(塚本高史)との出会い。彼女の声が人の心の琴線に
触れる様に、孝治との出会いは彼女のそれを激しくかき鳴らした。


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2006年05月25日

「雪に願うこと」

認められるという事が心を再生するキーワード。
伊勢谷友介演じる矢崎学が、東京で事業を起こすも失敗し、
本人は言葉を濁すが半ば逃げるかの様に故郷に帰る所から物語は始まる。

その故郷でばんえい競馬の調教師である年の離れた兄・威夫(佐藤浩市)は
彼の帰郷を快く思っていない。それは、学が母・静子から
お金だけをもらって東京に行ったきり13年も音沙汰ないまま、
すがりつく様に戻ってきたからだ。

競馬再開中は外出できないという事もあって、学は厩務員として
過ごす事になる。しかし、一人で過ごすのではない厩舎という
小さな家族と一緒に過ごす事になる。

その中で生まれる反発、共感、信頼。
その一つ一つが東京では感じた事のないものだった。

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2006年03月21日

「シリアナ」

相模原市が相模湖町と津久井町を吸収合併する事になり、
その記念でMOVIX橋本はこの日何を見ても1000円という事で
「シリアナ」を見る。

巷では「ミュンヘン」や「ホテル・ルワンダ」等と並んで
今年初旬の社会派映画として評判を集めている事に加え、
今月でMOVIXは「シリアナ」の上映を終えるから、
この日に映画館に向かう。

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2006年03月11日

「ホテル・ルワンダ」

用事で金曜の夜に一人で川崎に。家に帰っても良かったが、暇だったので
「ホテル・ルワンダ」を鑑賞。レイトショーで安かったし、
これが本当にここでの最後の上映。間に合った。

文字通り満員のチネチッタで、最後の幕が上がった。



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2006年03月06日

「燃ゆるとき」

映画の招待券が当たったので、映画を見に行く。しかし、見るべき映画館を
指定される事程面倒な事はない。
隣駅のMOVIX橋本でやっているのに、わざわざチッタデッラ川崎まで足を運ぶ。

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2006年03月02日

「県庁の星」

雨の中、ワールドカップに行く為に時刻表を調べる必要があったり、
ガイドブックでどこに泊まろうか決める為に橋本の図書館へ。

そのついででMOVIX橋本へ。橋本に来る度に映画を見ている気もする。

毎月1日は映画の日?らしく1000円で見られる事も、
見に行く事をそそる理由の一つだ。
そして見に行くのは、「県庁の星」。CMで話題になっているアレだ。。。


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タグ:映画
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2006年02月22日

「世界の中心で、愛をさけぶ」

「瀬戸内海」
「香川県」
「平井堅」
「白血病」
「瞳を閉じて」
「助けて下さい!、助けて下さい!」
「セカチュー」

これだけの言葉を並べれば、誰もがわかるあの映画。「世界の中心で、愛をさけぶ」
「セカチュー」という略語は2004年に流行語大賞にもなった。

その映画を今になって、いつものMOVIX橋本で鑑賞。


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2006年02月08日

「黄泉がえり」

MOVIX橋本では「県庁の星」が公開される事にちなみ「柴咲コウセレクション」が
行われており、2月は彼女の出演作品3品は週変わりで500円で見られる。

こういう企画はとてもいい。遊んでいるシアターを有効に使えると思うし。
劇場の企画力が現れるからね。


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posted by おかき at 14:55| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画とか | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする