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2017年11月20日

2017年J2第42節 ジェフユナイテッド千葉-横浜FC「進化なくして昇格なし」

10位でシーズン終了。これが現実である。昨年は8位。順位の上では昨年を下回っているが、勝ち点も勝利数も得点数も失点数も昨年を上回っている。一時期は首位に立つことができた。それでも自動昇格どころか昇格プレーオフに進めない現実を受け止めなければならない。千葉の勝利を見届けながらそう感じていた。


前節と同じスタメンでゲームに臨む。試合開始から1分。ロングボールに飛び出したジョンが千葉・キムからボールを奪取すると、入れたグラウンダーのクロスを千葉・溝渕が触ってオウンゴールに。横浜が難なく先制した。前節で昇格の可能性がなくなった横浜と、勝利して松本が引き分け以下だと東京V-徳島のどちらかが勝利すれば昇格プレーオフに滑り込める千葉。


千葉は勝ちたい、勝たなければならない。千葉は攻勢に出る。受け身になる横浜。両サイドバックは前節からの急造若手2人で、千葉はここを集中的に攻めてくる。本来右サイドバックの新井と、本来ボランチの石井は対面の相手のスペースをケアをするので精一杯。高いラインを敷いて大きなサイドチェンジに千葉・町田、ラリベイが絡み千葉の攻撃を中々食い止められない。サイドのジョンと野村を左右交代させてからやや静まったかに見えた千葉の攻撃も、サイドを町田に突破されてしまう。ここで、クロスを選択せず右アウトサイドで乗せる様に放った町田のシュートは、GK高丘がクロスを想定して開けていたニアサイドを破る。不意を衝かれた高丘の反応が遅れゴールを割られてしまう。

猛攻を凌いでは、跳ね返し #yokohamafc #横浜fc #j2 #jleague #jef #フクダ電子アリーナ #jefunited

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それでも、粘り強く横浜は守り続けた。サイドバックが機能しないので、サイドからの押し上げは出来ない。イバがこの試合、中々ボールを収めることが出来ず相手の攻撃を跳ね返すのがやっとの状態。これは後半も同じ。
千葉は、矢田、清武、指宿と攻撃に厚みを持たせて逆転の1点を奪いにくる。横浜は、石井を諦めて田所を左サイドバックに入れて、新井を右に。これでサイドからのクロスは落ち着かせたが、厚みを増した中央突破でピンチを迎える。後半29分にはカズを入れてジョンを右サイドバックにして5バック気味で厚みを持たせたが、如何せん横浜が自分たちで前線の厚みを失ってしまった。


ただ、相手のミスもありそれを跳ね返していたが、後半アディショナルタイムが2分過ぎた千葉のCKを千葉・近藤に叩き込まれて痛恨の失点。試合後には、東京V勝利を告げるアナウンスがあり千葉が昇格プレーオフに進出することになった。

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2017年11月14日

2017年J2第41節 横浜FC-ファジアーノ岡山「あと一歩ではない。二歩足りない」

横浜サポーターは一様に声を失う。悲嘆する者、崩れ落ちる者、呆然とする者、三者三様にその光景を受け入れるしかなかった。勝利目前の後半アディショナルタイム2分岡山・篠原にゴールを割られてしまう。
同点では昇格プレーオフ進出の可能性がゼロになってしまう横浜は残された時間で逆転を狙う。そこにラストチャンスが訪れた。縦パスで抜けたレアンドロドミンゲスがGKと1対1に。それを押し込めば最高の逆転劇で千葉に乗り込める。ところが、J1で優勝経験もあるボール使いの名手がこの1対1を決めきれず、岡山GK一森に弾かれてしまう。そしてゲームはそのまま1対1で引き分けで試合終了。昇格プレーオフに進む事が出来なくなった。

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「あと一歩」という声を試合後耳にしたが、果たしてそうなのだろうか。山口素弘監督が率いて昇格プレーオフに進んだ時も、決勝ではなく準決勝で奇策を用いて敗れている。このシーズンもよく戦ったと思うが、シーズンを象徴するかの様に前半は良い流れで先制点を挙げ、後半に失速しアディショナルタイムで息の根を止められた。今回は昇格プレーオフにも届いていない。

このゲーム前半、横浜はまずまずの展開を見せた。縦にロングボールを入れて、こぼれたボールに高い位置からプレッシャーをかけてくる岡山に苦戦しつつも、サイドへボールを動かして相手を広げ、中央ではレアンドロドミンゲスが岡山の守備を巧みに交わしてゲームメイクする。
そして迎えた前半34分、右に開いていた石井のクロスにイバがヘディングで合わせて横浜が先制。昇格プレーオフに臨むには最終節までに最低2点を取って勝利したい横浜には、喉から手が出るほど欲しかった先制点を奪った。

まだ未来はあると思っていた。
飛行機ポーズのように、イバの背中に載ってまだこの次も。

#yokohamafc #横浜FC #j2 #jleague #soccerjunky #岡山 #fagiano #その時はまだ #誰も知る由はなかった


ところが、後半ゲームは全く別の顔を見せる。岡山のサイドを使った攻撃に横浜は跳ね返すのが精一杯となる。後半開始から、ゲームの残り数分の様な展開。両サイドバックは前からボールを奪えない。タヴァレス監督は石井を高く評価しているが、主戦場のボランチで良かったのは先週の事で、サイドバックはまた別の事。このゲームを通じてよかったのは、アシストしたクロス1本だけで守備は渡邉が下がってケアしていたから難を逃れていただけだった。
新井も右サイドバックがこれまでの主なポジションだったが、左サイドに回り野村との連動に苦労していた。左サイドの2人が右利きなので、預ける追い越す動きは少なかった。両サイドが苦しむとそれに引っ張られて中盤のジョン、野村も下がる悪循環を生んでしまう。
さらに藤井をジョンに代えて投入して、石井を前にしたが右サイドで守備的に構えてしまうだけで、裏を取って岡山の攻撃を押し下げることは出来なかった。その石井を結局後半44分に下げるのは、若い石井に引きずられたタヴァレス監督の采配の間違いを認めたようなものだった。

顔を歪めながら、苦しさに耐え

#yokohamafc #横浜FC #j2 #jleague #soccerjunky #石井圭太 #岡山 #fagiano


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2017年11月06日

2017年J2第40節 横浜FC-ロアッソ熊本「諦めが悪いのが横浜の最大の力」

10月の5試合で勝ち点をたった3つしか挙げられなかった横浜FCは、自動昇格圏はおろか昇格プレーオフ圏からも後退しなくてはならなかった。しかも直近2試合はリードしたものを終盤に追いつかれ、勝ち点4がこの手からスルリと逃げていってしまった。昇格プレーオフに滑り込むには、現実的には残り全勝しかない。上位の結果待ちではあるが、まず自分達が勝たないと話にならない。

Jeon is goal hunter✨, Ibba is jeon hunter😂 #yokohamafc #横浜FC #j2 #jleague #roasso #熊本 #goal #三ツ沢

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その2試合、前半開始5分と経たないうちに失点し、自分たちの首を絞めていたが、この日は逆に横浜のゴールでゲームの口火を切った。野村の左サイドからのシュートはクロスバーに弾かれるが、ジョンがそこに詰めてシュート。これを熊本GK・畑にセーブされるが、その跳ね返りを再び押し込んでゴールを挙げた。決して奇麗なゴールではなかったけど、コースが見えたらシュートを決める意識があって、それが決まらなくても決まるまで押し込む強い意識が先制弾を生んだ。

そこから横浜は耐える時間が続く。中里の警告の累積による欠場でポジションを得たのはゴルゴこと石井。今シーズン、初出場かつ初先発。ポジション取りが曖昧だった。本来ならアンカータイプの石井を底に起きたいが、この状況でそれは苦しいので佐藤が意識して彼をケアするとどうしても中盤2枚が並びスペースを与える苦しいサッカーとなった。
エクスキューズとして、このガチガチのスタメンとコンビネーションは今週になるまでほぼない、練習試合しか出てないゲーム勘と問題はあるが、そうもいってられない。ボールを奪う瞬間はよい、奪うところのコンビネーションや奪った後の前へボールを付ける意識に課題が多かった。技術はあってパスミスは少ないが、裏返すと脅威となるパスは出てこなかった。
バイタルエリアに侵入を許すと、前線と距離が出来てボールを収めるのが難しくなる。佐藤は懸命にバランスを取ろうと中盤を孤軍奮闘するが、それが相手にスペースを与える悪循環があった。
一方を食いつかされて、逆サイドからのクロスから何度もピンチを迎えたが熊本のミスに救われてゴールを奪われなかった。




この苦しい展開を楽にしたのは、得点王の一撃。コーナーキックをイバがヘディングであわせて2-0。1点差では苦しいゲームを2点差としてゲームは後半に。前からプレッシャーにくる熊本に合わせて、ブロックを低いところで組み横浜がカウンター気味にレアンドロにボールを預けてオープンスペースに展開して熊本に主導権を握らせない。




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2017年10月31日

2017年J2第39節 京都サンガF.C.-横浜FC「タオルを入れるな」

京都は銭湯の街。程よい湯加減でプハーと息をつきながら、朝湯で前日の試合を振り返った。開始早々の失点、西河の右足が空回りしたのは、クラブの方針の現れなのかと思ってしまった。西河がバックラインでボールを受けて、相手のプレッシャーから逃れる為にロングボールを蹴るはずが空振りして奪われ、フリーになっていた京都・仙頭にゴールを打ち抜かれてしまう。

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失点して横浜は慌ててるのか相手からボールを奪うと、相手のサイドの裏のスペースにボールを付ける。試合開始から10分程度しか経っていないのに、試合終了残り15分くらいの進め方をしている。中田監督、タヴァレス監督のどちらが正しいというよりも、やや急ぎすぎている。失点したシーンのように、相手の高い位置からのプレッシャーを掻い潜るには、短くコンパクトなサッカーを止めてさっさと放り込む方が戦術的な浸透度は高くなるとは言え。

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と考えていたら前半で京都のハソンミンが退場して横浜は数的有利になった。京都は4-4-1のシステムで低めにラインを形成して、守備的になってから横浜はスペースがないので中盤でボールを回して攻略を探った。するとタヴァレス監督は野村を下げて大久保を投入。高さのある大久保を入れて、雨の中でロングボールを使いながら京都を押し込みたいのだろう。

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野村にとっては非常に悔しい決断となったが、何しろ残り4試合勝たないといけない。起用される選手が活躍してプレーオフに滑り込むしかない。野村も唇をグッと噛みしめて引き上げていく。控えの選手が彼を抱きしめる。選手も勝ちたい、サポーターも勝ちたい、クラブも勝ちたい、監督も勝ちたい。でもフィールドには11人しか立てない。誰かが出れば誰かが下がるしかないのだ。

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2017年10月22日

2017年J2第38節 横浜FC-FC町田ゼルビア「柱」

後半28分から登場したイバの2度あった決定機は、本人も横浜サポーターも天を仰ぐ結果となってしまった。負傷明けが影響したのか、本来なら懐深いフェイントで相手DFのタックルを外しているであろう部分でも強引にシュートを打って弾かれてしまった。戻ってきたチームの柱が決めきれなかったことが結果に大きな影響を及ぼした。

ゲームは開始3分で町田が先制する。右サイドのクロスを町田・吉田が難なく決めて先制。ヨン・ア・ピンのいない緩い守備は、相手とまともに競ることもできなかった。それでも昇格の為に負けられない横浜は、反撃を開始。1トップは大久保。ターゲットになり、落としたボールをサイドの野村、ジョンに展開してチャンスを形成。良い形は何度も作った。

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そのチャンスが実ったのが前半20分、それまでサイドへ深い突破を繰り返していた野村が多分初めて右足で上げたクロスに合わせたのは大久保。ピンポイントの強さで勝負できる大久保のゴールでゲームは振り出しに戻った。

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横浜としては、アキレス腱の守備の問題は抱えつつも中盤でしっかりと守備をして町田の攻撃を摘んでいく。失点はしたが、同点に追いつきさらに追加点を奪おうとする姿勢はサポーターにも伝わっていたはずだ。

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後半開始直後にオフサイドでゴールを取り消されたが、横浜は意気軒高で沈むことはなかった。レアンドロドミンゲスの相手の虚を衝くスルーパスに反応した大久保が滑り込みながら逆転弾を押し込んだ。
町田はここから一気の2枚替え。横浜も呼応するかの様に、イバを投入。横浜はイバにボールを集めたのだが、、、さらなる追加点は得られなかった。

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2017年10月08日

2017年J2第36節 横浜FC-アビスパ福岡「翼をもがれた不死鳥」

前半36分、37分と立て続けにイバ、カルフィン・ヨン・ア・ピンが交代でフィールドから退く。ゲームのポイントはここにあった。今シーズン横浜をけん引し続けたリーグ得点王のイバと、失点を減らした立役者ヨン・ア・ピンが負傷で退かなければならなくなったのだから。前半ジョンのゴールで先制して、五分五分で白熱していたゲームが本格的に動き出す。

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女神が立ち寄ったのは福岡の方にだった。後半11分、交代で入った福岡・石津のFKはポストを叩き、セービングしていたGK高丘の背中に当たってゴールに転がっていった。後半同点にしたいと運動量が高くなった福岡に同点とされて、横浜もテンションは高くなったが前線でボールをつなげない。
イバに代わって入った大久保は点で合わせるところに強みのある選手で、イバの様な懐の広さやキープ力は難しかった。また同様に交代で入った楠元もウェリントンとのマッチアップでは苦戦。彼自身が語った様にやや翻弄されてしまった。



ただ、それでも同点のままでゲームは一進一退。横浜はイバがいなくなった分、レアンドロ・ドミンゲスが奮闘。相手にファウルで足をかけられてもチャンスを幾度となく演出した。攻守の要2人を欠きながらも、良い線で戦っていた。

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2017年10月02日

2017年J2第35節 ザスパクサツ群馬-横浜FC「まさにこれがJ2だ」

こういう光景はもう幾度となく見てきた。試合内容の良くないチームが、ふとしたチャンスでゴールを挙げるとその後は徹底的に下がってゴールを割らせないサッカー。これで日本サッカーの歴史が〜とか、次に繋がる内容の〜とか意見があるけど、目の前の勝ち点3が欲しいチームはそれこそクラブの将来につながる訳で、そうした所謂ドン引きサッカーになってしまうのも仕方ないとは思う。

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もうちょっと言えば、1点差で5バックを敷いて逃げ切ろうという最近の横浜のサッカーも褒められたものではなく、それと同じようなものである。相手が攻撃の枚数を増やせば、こちらも守備を固める。セオリーとも言えるし、臆病であるとも言える。セオリーと言っても、それはJ2スタンダードに照らし合わせてであるかもしれないが。

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前半35分、先制点を挙げた群馬はそこから自陣に10人が張り付く徹底的な守備重視のサッカーを展開。横浜もそれを打開しようとするが、それを簡単にこじ開けられない。そもそも失点が簡単すぎた。キャラの裏のスペースにクロスを挙げられて、田所が振り切られるもしくは捕まえきれず失点するのは今年何度目だろうか。昨年町田と対戦した時も、キャラの裏のスペースに的確にクロスを上げて大久保が決勝点を挙げている。キックの名手・松下裕樹に簡単に蹴らせてはこうなってしまう。

「2016 J2リーグ 第20節 FC町田ゼルビア×横浜FCのハイライト映像」


このゲームの入りはよかった。ジョンが、阿部にスプリントで先手を取れるのがわかったので、右サイドを突いて攻略できそうな気配はあった。ところが、それが一旦落ち着くと迷小路に入ってしまったかの様にミスが増え、ゲームを支配できない。特に左サイドの野崎はボールロストも多く、ここで引っかかってしまって左サイドは完全に停滞してしまった。その矢先に群馬に決められてしまう。最下位でJ2残留争いで厳しいチームに先制点を許して目を覚ました横浜。

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2017年09月25日

2017年J2第34節 愛媛FC-横浜FC「追うものと追われるもの」

4130対4613。前者は9月24日に行われた愛媛FCの観客動員数、後者は同じ愛媛の今治で行われたFC今治の観客動員数である。方やJ2、かたやJFLで、(JFLをJ3の下と完全に置き換えられない面もあるが)カテゴリが2つ違うクラブに動員数で抜かれてしまった。全国的な露出でいうと愛媛よりも、元日本代表監督の岡田武史氏がいる今治の方がやや優勢な面もあり、この2週間前に自前のスタジアムが完成したという特需的な部分もあってこの結果なのだろう。愛媛と今治の今後はどうなるかわからないが、県内に2つクラブがあり追いつ追われつで成長していかなければ消えてしまう、県内に複数のクラブあるということはそういうことである。

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追いつ追われつという意味で言えば、このゲームを前にして残り9試合となった2017年のJ2。1位湘南は別にして、2位以下が小さな勝ち点の差で並ぶのは、この段階でも変わらない。昇格プレーオフ圏内にいる横浜FCとしては、このまま食らいついていくしかない。
ところがそこに壁が立ちはだかるには時間はかからなかった。前半15分、コーナーキックのこぼれ球を愛媛・河原に打ち抜かれて先制点を許してしまう。このプレーもそうだが、前半失点するまで横浜はゲームを作れない。右サイドの小宮山が低くポジションを取るので、相手に侵入を許してしまう。彼を前に出すには、ジョンが高い位置からプレスをかける。前に行った小宮山の裏のスペースを西河が埋めるという約束を後半作るまで待たなければならなかった。ここ数戦、立ち上がりから押し込まれるのはディフェンスが下がって受けてしまうのが主な原因。

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愛媛の攻勢に苦しんだ横浜だったが、GK高丘のセーブもありこれをこらえると比較的高い位置をとれる左サイドから攻撃を仕掛ける。前半20分、田所のミドルシュートをレアンドロ・ドミンゲスが頭で合わせて方向を変えるも、愛媛GKパク・ソンスが左手一本でセーブする。前半27分田所のクロスをイバが折り返し、レアンドロ・ドミンゲスがフリーでヘディングするも相手DFに跳ね返されてしまう。が、そのCK中に佐藤が倒されPKを得ると、イバがこれをきっちりと決めて同点に成功。

後半、ジョンを高い位置に置き、右サイドを前に押し出していく。これでゲームの流れは横浜に。後半10分イバが中盤で前を向いてボールを受けると、そのままドリブルで敵陣に侵入。彼を追い越していたジョンにボールが渡るとこれを流し込んで逆転。愛媛DF陣の意識が左利きのイバの左側にある中で、DFの虚を衝くパスで勝負ありだった。

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横浜の流れは止まらない。中盤でボールを受けた佐藤が駆け上がり、左に開いていたイバにパス。イバの強烈なミドルシュートはGKのほぼ正面だったが、高速で無回転のボールはGKの手の間を突き抜けてそのままゴールに突き刺さった。

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終盤2点差になった横浜は中盤の運動量が下がり始め、途中交代で入った愛媛・小暮にミドルシュートからゴールを許してしまう。アディショナルタイム5分もほぼ守勢の中で、1点差を守り切り横浜が勝利。プレーオフ進出に望みをつないだ。

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1失点の後で形こそPKだったがそれで立て直せたのが大きい。課題はあって、監督の言葉を借りれば「「反省」なんて言ってられない」が、そこを如何に消せるか。前節勝ちゲームを自分の采配で失った指揮官も外向けの采配をせず、妥当な采配でゲームをコントロールしようとした。
残り8試合、横浜は勝ち続けるしかない。ここにきて2位3位と差が開き、また7位以下とも差が開き始めた。だから緩んではいけない。追うものも追われるものもどちらも前に向かっている。迷ったら退くではない。迷ったら前に出ろ。前に進む勇気のあるものだけが、次の扉にたどり着ける。続きを読む
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2017年09月17日

2017年J2第33節 横浜FC-東京ヴェルディ「雨の思い出」

あの時、あの雨、そして緑の衣。2006年横浜がJ1昇格した年、最後の最後に土をつけたのが東京ヴェルディだった。思い出す。最後の最後まで立ちはだかる緑の軍団。この雨は敗戦の暗示なのか、それとも。

前回の対戦と違って外国人FWを前線に置いたことで、横浜は高い位置からのプレスを受けることがなく前線にボールを運べる。ただ、その先が難しい。一つは切り替えの速さ。「J2本」にJ1昇格チーム予想の一つとして私は東京ヴェルディを挙げているが、これは切り替えの速さが大いに関係している。守備をしなければならないとなった瞬間にフィールドの10人、最低でも最終ラインと中盤の2本のラインがすっと陣を作ることができるから中々攻撃の糸口を与えない。

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逆に相手の深い位置からのカウンターはさほど怖くない。東京ヴェルディの攻撃の核はサイドの両アンザイ、安西と安在である。彼らがどれだけ縦に行ってボールに絡めるかという部分。前線のアラン・ピニェイロとドウグラスヴィエイラをしっかりと横浜守備陣はケアして彼らにボールを収めさせず横浜は優位にあった。彼らと前線の距離が重要だった。東京ヴェルディがチャンスを迎えていたのは、中盤で内田、渡辺、梶川が高い位置でボールを奪ったときだった。

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横浜にとって誤算だったのは、永田の前半7分での負傷交代。野崎がここに入るが、守備では彼は中々機能しない。一回交わされると次エンジンをかけなおすまで時間がいる。ここに蓋を出来ず横浜の左サイドは辛抱の時間が続く。逆に右サイドはジョンが、安在をほぼパーフェクトに抑え込み主導権を握らせない。このゲーム、ジョンは得点に絡むことはなかったが安在をシャットアウトし、このゲームで最初の退く選手に追いやったのは素晴らしい。東京ヴェルディの両サイドをただのクロス職人にし、攻撃力は半減した。

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逆に横浜は攻撃の形を中々作ることができない。出来ていないが、縦パスを積極的に入れて挑戦しているのは前節とは違うところ。ただ、東京ヴェルディの堅い守備陣を打ち破れない。そのまま前半終了。

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2017年09月10日

2017年J2第32節 横浜FC-ツエーゲン金沢「持たせるのはボールと期待」

「やってみなはれ」とは某飲料メーカーの精神を端的に表現した言葉であるが、横浜もこの試合では前半から金沢にやってみはなれとばかりにボールを相手に持たせて金沢の攻撃を封じにかかった。金沢の攻撃は、中美と宮崎がどれだけ前を向いてゲームできるかにかかっている。金沢の前線は佐藤と杉浦と特別大柄ではないので、ロングボールを蹴ってくるなら跳ね返せると踏んでいる。無論、金沢の柳下監督がそれを最初から考えているとは思っていないが。

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横浜は、相手のディフェンスラインとボランチを牽制してここで簡単にボールを通させない。すると金沢はボールも人も動かなくなる。ロングボールは蹴りたくないが、パスを繋げない。ゾーンはあっても、餌を巻いているとわかるから金沢DFは出しどころに困る。金沢・沼田は唯一何度も縦に行こうとして、中美を押し上げることで全体を押し上げる意図があったと感じたが周りとの呼吸があってなかった。金沢のカウンター崩れからの高い位置で中美、宮崎が崩しに来る方が怖かった。

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横浜は攻撃に転じた時に構えていた分、前半は後ろで奪ってからだと前線が遠く、イバが金沢に上手く抑えられていたこともあり、中々よいフィニッシュを迎えることができていなかった。よいフィニッシュを迎えられないと、組み立ても雑になる。右サイドはジョンも藤井も孤立して、ここからゲームメイクはほとんど出来ていなかった。前半終えて0-0。ホーム側はほぼ満員のスタジアムだが、ゲーム内容は低調。

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