電車の遅延等が発生していた。そういった事情を電車の中で飲み込んで
いくと、この日のゲームは三洋電機が風上の時にどれだけキックで
ゲームを作れるか、その点にあった。

前半風上に立った三洋電機は、開始直ぐにSOブラウンのPGで先制し、
インゴールに近いところでの反則は即失点に繋がる危険性をこの日も
強くアピールしたが、その後にあったPG、DGのチャンスを外し、
この強い風の中でそのキックの効果に疑問符が付いた。

チャンスで決められないと、流れが相手に渡るのはスポーツの常識。
この日殆どラインアウトを取れず苦戦。サントリーの高いラインの
前に、マイボールにする事もできなかった。
それを恐れたのだろう、自陣10メートル近くのラインアウトでHO山本は
サントリーのプレッシャーを超える為に長く遠くに投げたが、これが
完全に失敗。ボールはラインに居並ぶ選手の頭を大きく越え、サントリーのNo.8竹本の腕に吸い込まれた。

三洋のSH田中、SOブラウンは予期せぬ事態に慌てて対処するが、
スピードを付けて突進する95キロの選手を止められずトライを許した。
サントリーの頑強なFWに手こずりながらも、三洋も必死の反撃。BKに
展開して、先日日本代表スコッドにも選出されたNo.8龍コリニアシが
対面していたサントリーの選手が、もう一人外を走っていた三洋の
選手を気にした隙を見逃さず、追いすがるサントリーFB有賀を
振り切って逆転のトライを挙げた。
だが、三洋は前半これ以上攻め込む事ができなかった。ラインアウトを
悉くサントリーに奪われ、敵陣でゲームを組み立てられなかった。
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