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2019年11月25日

2019年J2第42節 横浜FC-愛媛FC「あと一つの先へ」

2019年のJ2リーグ最終節までに積み上げた勝ち点は76。それは奇しくも昨年の勝ち点と同じだった。この試合は、昨年を上回れるのか、あるいは昨年と同じなのかそれが試された試合でもあった。昇格まであと一つ。私たちには自分達の手で上回り、昇格する権利があった。
しかし今週は妙に自分は落ち着いていた。前回の昇格争いの時の様なドキドキ感もあまりなく、昨年のJ1参入プレーオフでの敗戦を目の当たりにしている身としては、余分なものがどんどん削ぎ落されていく感覚だった。負けても大宮の結果次第では昇格も可能ではあるが、そういう勝ち点計算の戦いではなく、勝って昇格を決めたい。ゴールなど誰でも良い。何点差でも良い。とにかく相手より1点でも多くゴールをして勝利する事。欲望を何度もフィルターで濾すと、純粋な部分だけが残る。それは勝利だった。

ゲームの立ち上がりは、落ち着いていた。落ち着いていたというよりもやや硬さがあって、リスクをもって攻撃する事は少なかった。もうワンテンポ全体的に速くなることもできただろうけど、前半最初からそのリスクや力のかけ方ではないという判断もあったと感じる。
愛媛はボールを奪っても速攻を仕掛ける事はなく、ポゼッションを保ちながら攻撃してくるチームだがチェンジオブペースに乏しく、愛媛の兎と神谷、山瀬が絡んだ時だけ慌ただしくなったが、特に北爪が最高の守備を見せて対面する相手のボールを何度も奪い封殺。前半横浜は愛媛のシュートをゼロに抑える最高の状態だった。



攻撃陣は中々目が覚めない状態が続いたが、サイドで自分達のリズムを掴むと、コーナーキックの際に皆川が倒されてPKを得る。後で見直さないとわからないのだが、皆川は相手にユニフォームを引っ張られ、さらに蹴り倒されるという結構悪質なものだった。そのPKを皆川自身が決めて横浜が前半32分に先制。勝利すれば自力で昇格出来る試合でこの先制点は大きかった。
ゲームはここから横浜に流れていく。愛媛にスペースが生まれる様になり、中盤でボールを受ける事が出来る様になった。もう1点。昨年のJ1参入プレーオフでは引き分けでも良かったゲームを終盤の失点で失い敗退。そんな記憶がまだ頭の片隅にあった。同点にされたらダメなんだ、と。

そういう中で生まれた後半7分の齋藤の追加点はゲームを決めるものだった。左サイドを皆川が粘ってキープして、追い越した松尾へ。それを飛び出してきた齋藤が1トラップして左足で放ったシュートは愛媛のゴールネットを揺らして追加点。2点差は危ない点差と言われているが、浮足立つ事はなかった。運動量が落ちてきているのは、長いリーグ戦での勤続疲労だろう。



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2019年11月18日

2019年J2第41節 ファジアーノ岡山-横浜FC「巡り合わせは、自分達で起こすもの」

きっと失点していたら批判は免れなかっただろう。それでもそのリスクを見越して、後半アディショナルタイムに田所を投入。田所自身が「本来だったら僕が入り込む余地はない」という状況の中でベンチメンバーとして下平監督は彼を連れてきた。サポーターもメンバー発表を見て、岡山に長年所属し今シーズン限りで引退を発表田所をこの試合だから連れてきたのだろうと感じ取った。彼に出番のある余裕のある展開になればいいと。そう願っていた。

ただ、ゲームはそんなに甘くはなかった。前半良い形で横浜はボールを持てるが、相手ゴールに迫るまでには至らない。長崎戦からコンビを組む佐藤と中村のコンビでポゼッションは支配し、大きく崩れることもないが、サイドの選手を落としながら構える岡山の守備に手を焼き、良い形で相手ゴールに迫る事ができないでいた。



前半24分、図らずもチャンスがやってきた。佐藤の大きなサイドチェンジは、岡山・廣木の足元にそのまま入ってしまったがトラップが大きくボールがこぼれてしまう。北爪はすかさず奪い取り敵陣深く侵入し、左で待ち構えていた松尾にパス。松尾は相手の逆を取り、右側に巻くようにしてボールを流し込んで横浜が先制。



自動昇格争いで大宮と同じ勝ち点で得失点差1差になった今節、横浜は是が非でも勝たないといけない。勝ち点6は至上命題。それは昇格プレーオフ圏内を目指す岡山も同じ。そこから先制点を許した岡山の反撃が始まる。横浜は後半岡山の攻勢に晒される。横浜は運動量が下がり、ボランチの両脇を使われ始める。これは前節の徳島戦と同じ傾向。ただ、その先の鋭さは徳島程感じない。
岡山の2枚の交代を見て、横浜も斉藤と田代を投入。ポゼッションを少し捨ててカウンター傾向を強くして、岡山を揺さぶろうとする。直前の中山のカウンターからのシュートを見て、この方向への移行を考えたか。それでも横浜の守勢は中々変わらず、ボールを懸命にはじき返す時間が続く。前線に中々ボールが収まらず、岡山の攻撃が続く。


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2019年11月14日

2019年J2第40節 徳島ヴォルティス-横浜FC「ウ○ウ○」

徳島遠征は木曜の夜から東京を発って、金沢から福井、福井から大阪、大阪から淡路島という普通の人がしない様な旅程で私は徳島に赴いた。夜行バスがセールでかなり安く出ていたので、そんなルートを通ったのであるが、それを誰かに話すとかなり驚かれる。自分は城が好きなので福井では、福井城、一乗谷、越前大野城と回っていた。城にも行けるのにウキウキしていた。

そのウキウキは徳島にもあった。淡路島の洲本から早朝のバスに乗って鳴門に。朝8時過ぎに到着したら、鳴門駅前に何もないということもありスタジアムに足が勝手に進む。残り3試合となった2019年のJ2リーグ。考えてみると、後半戦はアウェイ京都戦以外負けなし。楽しい以外の言葉が見つからないのは当たり前だろう。さらにこの日は終盤のビッグマッチ。勝ち点3差で昇格争いの渦中にいる徳島が相手なのだから、心躍るのを止められない。



試合は予想通り、徳島の強度の高いサッカーに横浜は苦戦。攻撃時に3バックにする横浜の戦術ではゲームを組み立てるのに苦労してしまう。1トップ2シャドーの徳島は、横浜のボランチからのボールを遮断していく。中央の中村俊輔のサイドのスペースを徳島に狙われて良い形でボールを繋げない。序盤こそ横浜はサイドの中山、松尾の突破があったが、時間が経つにつれてゲームの流れは徳島に。ただ、このゲームは流れがどれだけあろうが、良い内容だろうがそれらは極論どうでもよく、勝つ事に意味がある。横浜はこの苦しい状況をどう修正出来るかが鍵だった。



後半横浜は4-2-2の形で、佐藤が後ろに落ちずに2枚のセンターバックと、2枚のボランチでボールを回していく。横パスが増えていくが、ゲームを落ち着かせてポゼッションに切り替えていく。その分、松尾がボールに絡む回数が減っていったが、仕方ない。

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2019年11月05日

2019年J2第39節 横浜FC-V・ファーレン長崎「K」

その昔横浜は3Kだった。勝てないのK、給料安いのK、そしてサポーターが怖いのK。横浜FCの出自が横浜フリューゲルスの解散というエモーショナルな事件にあっても、そのバブルから数年が経てば権力抗争もあり、サポーターの出入りもあり、1999年の様なひとつになってこの現実を乗り越えるということは減ってしまった。JFLを無敗で駆け抜けてJ2昇格したが、その後もJ2参入クラブは増え、自分たちがもっとも新しいというフレーズは使えなくなり、Jリーグを戦力外になった選手の再生工場という意味でも横浜は、横浜にある1クラブになってしまった。

それがここ数年チームの力は確実に上向いた。イバの加入をはじめとして、元日本代表選手の加入などもあるが、自分は下部組織から選手が昇格して、そして活躍するという良い循環が生まれていると感じている。小野瀬も高丘も横浜出身、神戸にいる大崎もだ。元々横浜は田北GKの力もあり、GKの育成に定評があったが、フィールドプレーヤーの活躍が増えてきた。3Kを経験してきた小野信義、重田、水原ら草創期からの選手たちが指導者となっていることが興味深い。その草創期の選手達が成し得なかった悲願をその教え子たちが成し遂げようとしている。



昇格争いも残り4試合となった長崎戦で先制したのは横浜だった。前半42分、右の北爪からのクロスを、皆川が落とすと、フェイントして走りこんだ齋藤が放ったシュートが長崎DFに当たり方向が変わってゴールに吸い込まれた。正直飛んだのは明後日の方向だったが、こうした方向にボールが転がってしまうのは、今のチームの状況を示していた。

長崎は、前線にイバルボと玉田という力のある2トップを並べるも前線に良いボールが入ることがない。横浜は前線で皆川と齋藤がプレッシャーを掛ければ、ディフェンスはイバルボに入ったボールを複数で奪いにいき横浜は容易くマイボールにして攻撃を継続できた。玉田だけに限った話ではなく総じてどのFWもそうだが、FWが中盤に落ちてボールをほしがるというのはチームとしては良い方向ではない。前半長崎はボールの行き場がなく持たされていただけだった。
一度だけディフェンスラインとGK南の呼吸が合わず長崎の選手に1対1のシーンを作られるが、それ以外はほぼ敵陣でゲームをしていた。ただ、横浜は何度かペナルティエリアまでボールを運ぶことはしていたが、決定的なシーンを作れていなかった。前日に大宮が勝利し、山形が敗れており、是が非でも勝っておきたい横浜にとっては、逆に苦しい状況になりつつあった。綺麗なゴールではなかったかも知れないが、勝たないといけないゲームでの先制点の重みは選手達が一目散に齋藤に駆け寄ったのを見ていればわかるだろう。



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2019年10月30日

2019年J2第38節 横浜FC-東京ヴェルディ「厄介な男達の復活」

前節京都戦に敗れて3位に後退したチームはスタメンに変更を加えてきた。皆川を1トップに置き、出場停止の伊野波のところに田代をいれて、ボランチは佐藤謙介と中村俊輔。下平監督が現在敷く2ボランチは、一人は攻撃時に落ちて3バックに入ると同時に、もう一人はゲームメイカーとして攻撃に絡むイメージだろうか。前節までは主にこのポジションに松井を起用。今節はここに中村を起用した。下平監督が試合後触れた様に前節と違いサイドの選手にタイミングよくパスが供給される。中山、松尾という横浜の誇るスピード溢れる選手が躍動していた。

東京ヴェルディは、前回対戦の後に監督が交代し、選手と戦術が入れ替わった。ただ、サイド一辺倒の攻撃は時折カットインされた時には迫力を感じたが、総じて怖さはなかった。加入時に恐れられた東京Vジャイルトンもサイドを攻めるという予告された中でサイドを攻略する選手なのであれば怖くない。このゲームでは攻撃に絡む回数が少なかった分、武田がきっちと仕事をして彼とのマッチアップを制した。
サイドで起点を作ってボールを動かしたいチームの目論見を、小池、ジャイルトンを封じると横浜にもチャンスはあった。

前半3バックの真ん中から大きなフィードを北爪に。中山がダミー気味にディフェンスラインの裏に走って出来たスペースを使って皆川にクロスが入ると、皆川はポストプレーでしっかりと落とす。走り込んでいたのは、中村。ノートラップで左足を振り抜くとホップする様な強烈なボールがゴールに突き刺さり横浜が先制。



夏に加入して大きな話題となっていた中村俊輔だが、途中加入特有の出来上がっている戦術の中に入る事やチーム内での連携の問題で中々大きな仕事が出来ていなかったが、5戦ぶりのスタメンでゴールという結果を見せた。それも彼の左足で。全盛期は確かに過ぎているかもしれない。それでもまだ彼がやれると狼煙を上げたのは、このリーグ最終盤もう一回チームに力を与えた。

後半9分カウンターで持ち上がったレアンドロ・ドミンゲスのスルーパスを東京VのDFがカットするも、これが皆川にこぼれ、シュートコースを塞ぎに来たGKの動きを見て、フリーで待ち構えていた松尾にパスすると、松尾は難なくゴールに押し込んだ。夏に強化指定選手として加入し、スタメンを奪うとここまで4ゴールを挙げたが、各チーム対策が進みリトリートされると中々思う様にプレーできていなかったが、彼個人のプレーの質の低下は感じていなかった。とは言え、相手をガンガン抜いていくことは減って停滞感はあった。それでもこの厄介な男のゴールは復活言わずして何というか。



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2019年10月29日

2019年J2第37節 京都サンガ-横浜FC「レンズが曇ったのは、結露かはたまた」

京都戦の後半、写真をほとんど撮らなかった。撮れなかったという方が正確か。レンズの内部が結露してしまい、曇ってしまった。そうなったのは、結露対策をしなかった自分のミスでもあるのだけど。それでも前半結露しなかったのは、レンズをずっと持っていたからだ。それを大雨になったハーフタイムで放してしまい、レンズ内部の温度が下がり外気との気温差が発生して結露が生まれてしまった。自分の準備不足もあるが、レンズを置きたくなるような試合だった。

チームも動きが重い。火曜日に試合をして中3日のチームと1週間のチームとでは準備期間がまるで異なる。休養十分、スカウティング十分でさらに昇格争いで窮地に立つチームが燃えるには適したシチュエーションだった。劇的なゴールで連勝した横浜と言えど、シーズン終盤の疲労度を感じさせた。
開始して2分。北爪のクリアボールが京都の選手に当たり、それが前線に残っていた京都・仙頭の足元に転がる。前に広がる広大なスペースを使って悠々と振り抜いたシュートはゴール左隅に吸い込まれていく。京都が先制。



2017年の西京極を思い出した。開始早々、西河がパスを空振りし、そのボールを拾われて決められた。あのゴールも仙頭。一時は逆転したが、最終的には引き分けとなり昇格が苦しくなった。

甦る悪夢。いや、もっと凄惨な悪夢が待っていた。前半22分パスを奪われてそのまま自陣への侵入を許し、仙頭のパスから京都宮吉に決められて追加点を許す。宮吉を追いかける選手もいなければ、コースを切りに寄せる選手もいない。横浜の停滞感しか伝わってこない。

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2019年10月23日

2019年J2第36節 横浜FC-ツエーゲン金沢「期待値を上げていけ」

前節の柏戦は1万人を超える観衆の中で、草野のアディショナルタイムのヘディングシュートが決まり柏に勝利。17戦負けなしと無敗記録を伸ばし、3試合連続の引き分けに終止符を打った。そして迎えた金沢戦。個人的には、ここが横浜の今の力を表すことになるのだろうと考えていた。

大規模な集客もしてない、平日夜に来ることが容易な関東の近郊のチームでなく、失礼ながら金沢はアウェイゴール裏を満員に出来るチーム状態でもない。だから、このゲームに何人の観客が呼べるのか、それが今の横浜の力だと考えていた。
蓋を開けてみると台風19号の来襲により試合が土曜日から平日の火曜日に順延した影響もあるだろう、このスタジムに集まったのは2500人弱。前節の25%。何度も招待券を配布してみたり、選手のイラストの入ったグッズを抽選で配布する様な状態でもこの結果になったのを、クラブとしてはどこまで想定していたのだろうか。



この夏チームが上昇基調にあったのと比例する様に、クラブの動員数も伸びていたが、それもここでストップ。招待券を配っていたから人が入っていた。インセンティブがあるから来場していた。様々な理由はあるとは言え、この昇格争いをしているチームのホームゲームの観客動員数としては寂しい限りだ。寂しいと感じるのは、実数や施策の中身を見ていない以上、サポーターとしては期待していた部分がある。

期待という意味では、夏にブレイクした中山と松尾の2人も相手チームに研究されて少しずつ勢いが止まり始めている。下がって対応されてスペースを与えてもらえていない。このゲームでも、目を引くシュートを放ったが夏までにあった様な活躍はさせてもらえなかった。

今このチームは勝たないといけない。今年もご多分に漏れずJ1昇格戦線は激しい。試合が土曜から火曜に変更になった事でこれまで先発を続けていた松井を休ませる意図なのか齋藤が先発。これまでの試合よりも格段にボールがスムーズに回っているのだが、それも低い位置での話。相手を剥がす事は出来ても、それより前でゲームメイクをするには足りてなかった。彼への期待値が高すぎるのだろうか。なぜそんな低い位置でばかりボールを捌いているのか。受けて中に入っていくことをしない内は、チャンスメイクは出来ない。
金沢の中盤の足が純粋に早く、セカンドボールの回収やプレスバックが思ったより速かった部分はあるにせよ、それでもゲームメイクは皆無の状況。



そういう状況であってもゴールがこぼれてくる。前半22分、レアンドロ・ドミンゲスがゴール前に上げたクロスにイバが反応するも、ジャンプした頭を掠めたボールはポストに当たりゴールに転がった。これで昇格に向けて一気に畳みかけたい横浜だったが、次のゴールは金沢のものだった。

フリーキックから左サイドにいた金沢・沼田にフリーでクロスを許すと、ディフェンスラインとの駆け引きに勝った金沢・山本がヘディングでコースを代えて同点ゴールとなってしまった。

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2019年10月08日

2019年J2第35節 横浜FC-柏レイソル「名前を憶えてくれたかな」

遅れてきた男がこの土壇場でゲームを決めた。横浜の16試合連続負けなしの始まりはこの男のゴールからだった。クロスボールに想定とは違う角度で飛びながら、ヘディングシュートはゴールネットに突き刺さった。勇躍して次戦の岡山戦の前半で負傷して戦線離脱。その間に強化指定だった松尾が活躍して横浜の左サイドに君臨すると、右サイドも草野と同じルーキーの中山の成長著しく、2人でチームの好調を牽引。彼が不在の間に、チームは順位を上げ続け、とうとう昇格争いを名乗れるところまでやってきていた。
しかしその2人を次第に各チームが研究、対策する様になるとチームも停滞し始める。前節の岐阜戦も終了間際に失点して勝ち点2を失った。そういう少し行き止まり感を感じる中で迎えた首位の柏戦。遅れてきた男草野はベンチメンバーに名を連ねた。



チームは岐阜戦の後に非公開練習を重ね、柏戦に向けての意気込みが伝わってきた。チームが徹底したのは、オルンガとクリスティアーノ、マテウス・サビオ、そして江坂への対策だろう。基本的に4-2-3-1を組む横浜としては、彼らにどう対応するのか、中盤で挟まれるだろうレアンドロ・ドミンゲスが古巣との戦いでどこまでのパフォーマンスを見せるのかが鍵だった。

蓋を開けてみると、柏にチャンスらしいチャンスを与えなかったのが横浜。サビオはボールを持てる選手ではあるが、柏・古賀のオーバーラップはほとんどなく、ボールは持たれるが内側の狭いスペースにカットインするばかりの選手に怖さは感じなかった。
注目されたオルンガもキャラと伊野波が丁寧なカバーリングと時折見せるハードな当たりで柏が意図する様なプレーはほとんど許さなかった。

柏は首位で勝ち点差がある事で、前線からガツガツ来るというよりは一種ハメに来ているが、横浜はサビオ、クリスティアーノを押し下げることに成功し、ピンチらしいピンチを作らせなかった。特に左サイドバックの武田はクリスティアーノに攻撃参加を許さない程の徹底したマークで立ちはだかり、左サイドを横浜が完全に支配していた。



柏としては勝ち点を横浜に与えずタフな試合でも引き分けで終われば良し。もちろんゴールを狙って奪えれば良しという展開に見えた。途中攻撃の形をオルンガの1トップで裏を狙う様なやり方にしても、横浜は適切に処理して事なきを得た。この形では、柏の強力なサイドはゲームに有機的に絡めない。カットインして江坂と絡む時には鋭さは感じたが、それもスカウティングに入っていたのか真ん中の守りは堅かった。

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2019年10月01日

2019年J2第34節 FC岐阜-横浜FC「泣くのなら」

試合終了後にあいさつに来た中山は涙を流し始めた。サポーターは好き勝手に「岐阜に勝てないなら昇格なんか無理」「このザマで柏に勝てるわけない」という。そういう言葉を言われなくても、一番悔しい思いをしているのは選手だろう。89分ほとんどの時間でゲームを支配しながら、残り1分で同点ゴールを許し、昇格争いから後退してしまったのだから。



前半からボールもゲームも支配したのは横浜だった。岐阜の攻撃は、前線にいるミシャエルへのカウンターだけ。時折中島も絡むこともあるが、ほとんどがボールを奪ったら裏のスペースに放り込むだけ。ミシャエルはスピードで時折抜け出すシーンもあったが多くの時間帯で、横浜は岐阜の陣内でゲームを進めていた。何よりレアンドロ・ドミンゲスを放すケースが多くあり、彼が前を向いてボールを触れる時にチャンスが生まれる。

前半10分、中山が、北爪、レアンドロ・ドミンゲスとのパス交換から抜け出すとクロスを上げる。このボールは岐阜DFに当たるが、寄せてきたイバが身体を入れて確保すると反転しながらシュートを放って先制。ここ2戦ゴールが奪えなかった横浜が幸先よく先制した。



ところがそこから横浜は余裕を見せすぎて、いつでも追加点が奪えると思ってしまったのか、愚鈍な攻撃を披露してしまった。確かにレアンドロ・ドミンゲスのクロスバー直撃のシュートもあったが、時間をかけてリスクを避けて攻撃するだけになってしまった。

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2019年09月17日

2019年J2第31節 横浜FC-ヴァンフォーレ甲府「インビジブル」

後半29分カウンターの形から中山が抜け出して、GKと1対1になる直前だった。甲府リマが戻って、中山を手のひらで抑え込んで倒した様に見えたが、井上主審は反則を取らなかった。DOGSOの状況ではあるが、そもそも反則ではないという判定である以上、見えていなかったのか。井上主審は副審とコンタクトを取っている様に見えるが、副審も旗をあげていないので、審判団として反則ではないという事になる。

見えていないものを推測でジャッジしてはいけないのだが、とはあの状況で腕を入れていたのは、反対側のアウェイ側の自由席にいた甲府サポーターでも認識できているので、あるとすればその手が倒れる程のものではなかったということになるだろうか。中山が倒れる程プレッシャーをかけておいて、影響はなかったとするのも苦しい。見えていないと言えば、誤審でも許されて良い訳ではないはずだ。主審も副審も長い瞬きでもしていたのだろうか。

今、瞬きせず見ていて欲しいのは横浜の選手だろう。その旗手は松尾。前半8分レアンドロ・ドミンゲスのパスを受けて、加速してドリブルのまま甲府・小出を置き去りにしてラストパス。右サイドから飛び出してきた中山は難なくゴールネットを揺らすだけだった。横浜が幸先よく、昇格争いをしている相手に先制点を奪った。
もう一つ、イバの無駄走りが見えないアシストを生んだ。彼が松尾と並走していくことで、甲府はリマが彼へのパスコースを消しに内に絞った。甲府・佐藤もイバに追いすがった。そこで裏にいた中山をフリーにできた。巨漢FWは得てしてスピードに欠ける事が多いのだが、イバの場合はサボらずしっかり上がった事でマークを引き付けた。



ただ、そこからゲームは甲府が支配する事に。甲府ドゥドゥの神出鬼没なプレーに翻弄されてしまう横浜。ボールをキープできる選手が出てくることで押し込まれて、中々自分達のボールに出来なかったのは下平監督も述べている通りで、前半は総じて甲府がラインを上げながら左サイドでゲームを作って、右サイドで決めに来るサッカーを展開していた。前半16分その右サイドで松井の犯したファウルによって与えたフリーキックを、甲府ピーター・ウタカに決められてしまう。オフサイドラインが下がるタイミングを外して飛び出してフリーでヘディングを決めた。DFからすると一瞬視界から消える動きは嫌らしいの一言で、昨年徳島で見たコンディション不良なウタカはそこにはいなかった。

それでもここから動じないのが今の横浜。甲府の両サイドの湯澤、内田に押し込まれるもここも中山、松尾がキッチリと付いて自由に仕事をさせない。ドゥドゥは厄介な存在ではあるが、低い位置でボールを動かしているのは怖くない。

前半1対1で終えた横浜は、後半早速チャンスを迎えた。武田から松尾、松尾が内に絞りながらイバへ、イバからオーバーラップしてきた武田に。武田のクロスは跳ね返されるが、レアンドロ・ドミンゲスがダイレクトでボレーシュート。これもクロスバーに弾かれるが、詰めていた中山が誰よりも早く反応してヘディングで押し込んで逆転した。
クロスバーに当たった瞬間、中山だけはいち早くジャンプしている。甲府湯澤が気が付いた時には既に中山はシュートを放った後だった。



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posted by おかき at 01:00| Comment(3) | 横浜FC2019観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする