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2008年12月08日

2008年J2第45節 横浜FC-ヴァンフォーレ甲府 「愛」

シュートがたったの2本に終わった試合は、メインディッシュがそこにない事を感じさせた。横浜が戦力外通告を受けたキャプテン・山田を先発させ、途中からは同じく戦力外通告を受けた長谷川、アンデルソン、エリゼウが出場、甲府も同様に井上が先発、宇留野・保坂が途中から出場。両チームによる送別会となってしまい、試合そのものの評価は下げてしまった感はあるが、それも最終節、昇格に全く関係のない試合と思えば許される部分もあるだろう。しかし、三浦淳が機能しないと、来年も低調に終わってしまうと予想する事だけは、誰の目にも明らかではあったが。



試合後、両チームのゴール裏から聞こえたのは、選手達の嗚咽である。それは喜びの涙ではない。悲しみの涙だ。私の心は複雑な感情に揺れていた。アウェイでありながらもJ1昇格の立役者の一人である長谷川にコールを送り、3年間戦った宇留野、ディッキーこと井上、保坂にも感謝のチャントを送る。そして、J1昇格の立役者だった長谷川にも。



横浜側では、山田卓也が難波とユニフォームの交換をしている。1年同じユニフォームを着て戦ったものが、お互いの気持ちが滲んだユニフォームを交換している。横浜を離れる山田の思いを難波が受け継ぐ。選手達は涙を何度も何度もぬぐっていた。成績は残せなかったけど、必死で戦っていた。選手の自分自身への苛立ちも、悔しさも、悲しさも、みんなごちゃ混ぜになっていた。リーグ最終戦での風物詩になりつつあるこのシーンには、「愛」があった。



それらのシーンを眺めながら対照的に浮かんできたのは、後藤義一・横浜FCユース監督の解任である。契約は複雑であり、当人も口外できない事情があるにしても、今年横浜FCユースを初めて全国大会出場に導いただけでなく、1999年のチーム結成当初から所属していた謂わばはえぬきの人間を自ら放出する事に対しての不安感というより不審感が自分を襲う。マッチデイプログラムにあった「クラブは来季〜新しい体制で臨みます」という社長の言葉はこれを意味していたのか。これのどこに「愛」があるというのだ。


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ラベル:甲府 横浜FC
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2008年11月23日

2008年J2第43節 横浜FC-ベガルタ仙台 「届かない」

後半ロスタイム、全ての横浜サポーターの思いを乗せた太田のミドルシュートも仙台GK・林に止められた。林が前線の中原にボールを渡したところでゲームは終了。勝利まで後1分だけ持ちこたえられなかった。

試合は三ツ沢のアウゥー側半分を埋め尽くした仙台サポーターの後押しを受けたベガルタ仙台が押し込む形で序盤展開する。ただ、それも最初の15分をどう乗り切るかが分かれ道だと感じていた。昔まだ学校に行っていた頃、先生に言われた言葉がある。

「人の集中って面白いもので、どんなに頑張っても15分しかもたないんだよ。だから、その繰り返しよ。15分やって緩んで、15分やって緩んでってな。」

サッカーでも試合の前後半の立ち上がりや、試合終了間際というのは集中力が不足し、得点が生まれやすい時間帯となっている。気持ちを強く持ち、仙台は横浜陣内に侵入。右SBの菅井は何度もオーバーラップを繰り返し、開始10分でCKを3回も獲得し得点の匂いが漂い始める。



ところがである。その空気を打ち破ったのは根占。左から難波が上げたクロスに御給が反応してヘディングシュート、GKが弾いたところに詰めていたのは根占。ホームジャックをされた昨年の最終節・浦和戦で見せた様な、相手の気持ちを断ち切る様な狡猾なゴールだった。



その失点を受けて注視していたのは、仙台の攻撃の変化だった。失点をして、より気持ちを入れて攻撃に転ずるのか、勢いを止めてしまうのか。答えは後者だった。仙台らしいパスワークからの攻撃が影を潜め、ロングボール主体の組み立てになってしまう。

それは横浜にとっては楽な展開で、各選手が試合後口にしていた様に、余裕があり、ロングボールを跳ね返していればよかった。失点した事で、仙台は自分達本来のサッカーを見失っている様だった。また、ミスも頻発。誰もいないところに焦ってクロスを上げたり、囲まれているのに無理な突破をして、逆にボールをとられたりと、自動昇格を狙うチームとしてのプレッシャーが見て取れた。



臆病なDFと、かみ合わないFWを相手にしていれば、自然とゲームの流れは横浜にやってくる。懸案だった両サイドが仙台の攻撃を止め、攻撃の基点となるのだから、ピンチは全てチャンスとなった。

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2008年10月26日

2008年J2第41節 横浜FC-愛媛FC 「How Do you survive?」

秋になり実を先につけたのは蜜柑、いや愛媛FCではなく横浜FCの方だった。開始10分で先制点を得る。左サイドを単独で突破した滝澤からのグラウンダーのボールに反応したのは久しぶりにスタメンに入った御給だった。わずかに触れてボールの角度を変えるとサイドネットを揺らしてゴールに転がった。



ここから勢いの出てきた横浜FCはアンデルソンが控えに回った関係で、今までのロングボール一辺倒という戦いはやや影を潜め、1.5列目辺りでプレーする池元がゲームを組み立て、サイドを使いつつ中とのコンビネーションを模索する展開が続いた。それはこれまで横浜FCがやってきたやり方とは違う色のものだった。

だが、新しい形を始めるとリスクは必ず伴う。その連携が上手くいかず特に中央を破られ始めると、流れは愛媛へといってしまう。宮原が小気味いいアクセントになり、横浜FCのアキレス腱である両三浦の裏のスペースをしつこいまでに突いてくる。愛媛・横谷、江後の飛び出しは非常に脅威だった。



それでも前半はまだカバー出来る余裕があった。三浦淳が抜かれても吉本が懸命に競り合ってクロスのコースを限定する事もできた。江後とマッチアップしていた吉田も、八角が戻ってくるまで耐えればよかった。

だが、後半はそうはいかなくなった。右サイドが主戦場になり、吉田への負担が増大。運動量がなくなった三浦知では、守備ではチームに貢献できていない。そして失点は当然の様にやってきた。

右サイドで吉田がつり出され、エリゼウがカバーに前に出てきたところで裏に綺麗なボールを通され、吉田も慌てて戻るが時既に遅し。愛媛・大木にフリーでヘディングを決められてしまう。中央にいた吉本・三浦淳は観客と同じボールウォッチャーになっていた。
同点ゴールから僅か3分後。今度は左サイドの三浦淳が足を出しただけの軽い守備で間合いを作られてしまい、その隙に愛媛・横谷に技ありのループを決められ逆転を許してしまう。



ただ、下位同士の戦いだからなのだろう。これでもゲームは終わらなかった。その2分後、DFラインの裏に走る三浦知に絶妙のスルーパス。これを受けた彼は、二度フェイントで相手を交わそうとするが2人目で引っかかり転んでしまうが、転びながらも放ったシュートはゴールに吸い込まれた。こうして同点に。

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ラベル:横浜FC 愛媛
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2008年10月14日

第88回天皇杯3回戦 横浜FC-沖縄かりゆしFC 「偶然の確率」

都並監督をして「守備が出来る選手」という八角が大きな仕事をやってのけた。後半44分、右サイドを突破したヨンチョルからのクロスに対しダイレクトボレーで鮮やかな逆転ゴールを奪ったのだ。



今まで突破しても、ボールを持ちすぎるかあるいは肝心なところでシュートを打てないヨンチョルからこれほどまでに的確にボールが来た事は少なく、守備に重きを置いていた八角のボレーと共に偶然の産物と言える。偶然とは言え、このゴールで横浜は4回戦に駒を進める事になった。

ただ、この勝利は手放しで喜べない。同点弾を放った後の池元の表情はゴールした直後の表情とは思えない位冴えていなかった。



試合開始から横浜はボールを持つ事は出来たが、引いて守るかりゆしの前に、逆に何も出来ないことを露呈した。これまでのリーグ戦で攻撃の手段を何も構築できていない事を証明したに過ぎなかった。
左サイドの滝澤と三浦淳はお互いのやりたい事がかみ合わず、
クロスを上げてはいたが工夫に欠けていた。
また右サイドはそれ以上に機能せず、戦術理解度は高くても運動量の無い三浦知は、守備面ではいないに等しく攻撃面ではさすがと思わせるシーンも幾度か見られたが、ゲームを通して効果的な連携は見られなかった。

沖縄かりゆしはサイドでボールを支配すると、中盤の樋口を経由して速い攻撃を展開。中盤の守備意識も甘く、ディフェンスラインはカウンターから何度も脅かされた。最後はエリゼウの身体能力だったり、相手のミスに助けられたが、それもたった30分近くの話だった。



カウンターからかりゆし・齋藤にエリゼウが交わされ、小山との1対1をあっさり決められて先制を許してしまう。リーグが下の相手に失点を喫する事は多々ある事、それよりも失点の仕方がひどすぎた。相手の攻撃に完全に受身になってしまった。

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posted by おかき at 06:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜FC2008観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月06日

2008年J2第39節 横浜FC-セレッソ大阪 「まやかし」

前半37分。横浜FCの眠りを覚ます一撃で試合は動き始めた。中田洋が右サイドで手を挙げていても、左で滝澤が裏を伺っても、それに構うことなく、三浦淳が右足で放ったロングシュートはセレッソゴールの右上に向かってグングン伸びてそのまま突き刺さった。



私の横に座っていたご婦人はこのゴールの歓喜の声で目を覚まし、さも自分が応援していたかの様な騒ぎっぷり。まったく都合がいい。それでも、招待券でやってきたにわかな横浜ファンにとっては、それまでは眠くなる試合だったのは事実だ。前半、三浦淳が左サイドを突破して、明後日の方向にシュートミスをしてから、流れもセレッソに傾いた。

前線のカイオがお手本の様に上下左右にポジションを取って、中盤の香川、ジェルマーノが押し上げてくる。彼らに比べて目立たないが藤本もアクセントになっていた。特に左に入った香川に右サイドは蹂躙され、ゴール前は寸でのところで凌ぐのが精一杯。右SBに戻ってきた中田洋だが、うかつに飛び込めないから引いて対処するが、それが逆効果で香川の侵入を悉く許してしまう。

そんな押されていた時間帯の中での三浦淳のゴールは大きかった。だが、その得点は後半セレッソの選手の目も覚まさせてしまう。

前半よりアグレッシブにプレッシャーをかけるセレッソの選手の前に、防戦一方になる横浜FC。小山の好セーブやエリゼウの体を張った(ファインダーごしには逃げてはいたが)クリアでゴールを許さない。



ただ中盤より後ろが押し込まれていたのは明白で、ここに最初に手を入れなかったのは津並監督の今の能力の限界だろう。カイオから出たスルーパスに裏に飛び出した小松が反応し放ったシュートは、GK小山がトンネルしてゴール。1対1に近い状況だったとは言え、許されるものではない。
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2008年09月21日

2008年J2第36節 横浜FC-サンフレッチェ広島 「台風一過」

まるで試合の開催に合わせるが如く東上していた台風13号は予想よりも早く横浜を通り過ぎ、試合が行われる頃には涼しい風が吹き、秋の足音が一歩一歩近づいてきた事を感じさせた。

ところが、まだ横浜には台風がいると思わせられたのは、前半10分。右サイドでオーバーラップしていた広島・李が上げたクロスの目測を八田が誤ってしまう。その裏で待ち構えていた日本代表・佐藤寿に渡り、彼は難なく横浜ゴールに蹴り込み広島が先制した。あっさりとゴールを許したシーンを見て、「こりゃ何点失うか」と危惧したサポーターも多かったはずだ。



その嵐の予感を、過ぎ去ったものにできたのがこの日の横浜FC。目に付いたのは積極的な前線からのプレス。ストヤノフに入ったのが合図なのか、彼がボールを持つと同時にアンデルソン、池元が殺到。縦へのボールを何度もけん制する事で、広島の出足を鈍らせた。根占が試合終了後に「ある程度、相手をはめられた部分もあるし、押し込めた部分もあった」と語った様に、両サイドの三浦知・淳に運動量がなく高い位置から守備に参加出来ないことを逆手に取り、横浜陣内に侵入させたところで複数の人間でボールを奪いに言った。

これが出来たのも三浦淳曰く「広島は大人のサッカーをするチーム」だったところが大きい。リスクマネージメントが出来ている分、無理な勝負はせずボールを回したのが、横浜の狙いと上手く合致した。

1点リードを許しているのを忘れてしまう位、高いパフォーマンスを横浜は見せていた。台風はもう過ぎ去っているのだ。

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ラベル:横浜FC 広島 台風
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2008年08月31日

2008年J2第33節 横浜FC-モンテディオ山形 「雨降って客固まる」

不安定な天候が続く今年の夏。この日の横浜もそうだった。雨の予報が事前に出ていたとは言え試合直前までは三ツ沢周辺も物凄い雨が落ちていたのに、それもキックオフ直前にはすっかり上がった。

今の横浜は何かが変わる兆しが無ければ何も変わらない。雨の予報の下でも降り続く雨は止み、いつもと違った戦術で昇格争いの2位を走る山形を押し込み、逆転弾を許すまではそうした「兆し」を感じさせるものがあった。



この日、横浜は4-5-1という布陣を組んだ。北京五輪から戻ってきたヨンチョルを左に、中央を簡単に突破された草津戦の反省からか左に滝澤、中に三浦淳、右に根占と中盤を厚くし、また1トップとなり孤立しがちなアンデルソンに対して、三浦淳がサイドにボールを捌き根占はトップを追い越していく。そういった構想を感じ取った。

山形は昇格争いに向けて堅さがあるのか、横浜のポイントとなるアンデルソンを押さえ込めず、ゲームの組み立てを許す。横浜も今までの単なるゲームを組み立てられず、エリゼウからの縦パス一辺倒の戦い方ではなく、滝澤が中央に入った事でこれまでよりも左右にパスを振るシーンも多かった。



前半28分のアンデルソンのゴール自体はラッキーなものだったが、横浜のリズムで進んでいた事を考えると奪うべくして奪った感がある。自分の裏のスペースにロビングを出されてもあんなに反応が鈍い山形DFに対し、昇格レースを眺めている立場からすれば不安を覚えた。

DFの事を言えば10位と低迷している横浜FCも、人事ではない。先制点の4分後、山形・豊田がオフサイドギリギリで飛び出してGKとの1対1をポストに当てながらもシュートをゴールにねじ込んだ。

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ラベル:山形 横浜FC
posted by おかき at 14:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜FC2008観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月19日

2008年J2第31節 横浜FC-ザスパ草津 「濃霧昇降す」

この試合は、長いようで短い今年のJ2最終クール最初の試合。例年と違って第3クールまでしかない今年は制作、練りこみ、追い込みの三段階で昇格レースを戦わなければならないから、実はシーズン前の合宿やリーグ序盤の試合ではしっかりとチームとしての形を積み上げていかなければならなかった。

ところがその積み上げの前の軸を探す事だけで第1クールを消費した横浜FCにとって、それは開幕が他のチームに比べて3ヶ月以上遅れた事を意味する。第2クールの半ばからスタメンを固定し始めたが、その三ヶ月はあまりに大きく他のチームが描く成熟の放物線に追いつくことが出来なかった。終わって見れば第2クールはたったの2勝。昇格や入れ替え戦を口にするのも憚られる散々な成績に終わる。

それでもまだそこに向かおうとするならば、以前にも増してより一層の苦労が必要である。君たちに乗り越えるだけの勇気があるか、それだけの覚悟は出来ているか。それを試される事になったのが、開始0分の草津・高田保のゴールだった。



右サイドをフリーで抜け出されて放たれたカーブがかかったシュートは小山が両手でセーブした手を弾き、ゴールに吸い込まれた。草津の選手が得点を祝うゆりかごダンスは、新しい歴史に近づいたその喜びを表現している様だった。

開始早々に失点し草津に押し込まれるシーンも続出。松下、島田という草津の司令塔に簡単にゲームメイクを許してしまう。特に懸案の左サイドの守備は壊滅的で、三浦淳はボールに行くのかスペースを消すのか曖昧なポジションで味方をも混乱させ、太田は粘り強くなったとは言えまだ一人で相手を止められない。

ただ、シーズン序盤で「どこで使えばいいかわからない」と都並監督がこぼしていたエリゼウが最終ラインで強さを見せ、それ以上の失点を許さない。

徐々に落ち着きを取り戻してきた横浜。FKから山田が落としたボールに反応したのはアンデルソン。背負った草津のDFを振り切り反転して放ったシュートがサイドネットに突き刺さった。同点になったのは嬉しいが、個人的には複雑な心境。こういうシーンは何度も見た。何ヶ月前から何も変わっていない得点の取り方。



そこからは一進一退の展開。太田が惜しいシュートを放てば、草津もその太田の裏のサイドを徹底的に攻めて来る。

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ラベル:草津 横浜FC
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2008年07月28日

2008年J2第28節 横浜FC-サンフレッチェ広島 「夕立」

一瞬何が起こったのか誰もわからなかった。岩丸が好セーブでボールを押さえ、PAやや右から味方が上がるのを促しながら前方にボールを投げた直後の出来事だった。そのボールは広島・青山の足元に転がり、彼は無人のゴールにボールを突き刺した。

凡ミスと言えばそれまでだが、この試合はそれまで彼の好セーブによって2点は助けられていた事もあって、その落胆は激しかった。



横浜FCは今シーズンフルタイムでゴールマウスを守ってきた小山が、警告を2枚受けて退場処分になり、この広島戦には出場できない。下位チームとの試合であればプレッシャーも幾分か和らぐが、広島は現在首位のチーム。自分達に流れを引き寄せる為には絶対に負けられない相手であり、また自分がポジションを奪う為にも落とせない試合となる。

その小山の代わりにゴールマウスを守るのは岩丸。彼は昨年横浜FCに移籍してきたが、これまでの出場機会は昨年のホームで行われたナビスコカップ・大分戦だけで、その大分戦で不安定なプレーを繰り返した彼が出場する事になり、サポーターとしては覚悟しているもののあまり気分が良いものではなかった。GKが代わるというのは、フィールドの選手だけでなく観客の空気も変えてしまうのだ。



その岩丸は前半後半それぞれ好セーブでゴールマウスを守り、GKとして少しずつ調子が出てきた矢先の出来事としてあまりにも痛すぎた。自分のミスで相手に点を与え、チームには動揺が生まれつつあった。

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ラベル:横浜FC 広島
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2008年07月10日

2008年J2第25節 横浜FC-ヴァンフォーレ甲府 「急流を這い上がる」

いつもならどれだけ堅固な陣を敷いても、それを往なす様にすり抜けて
いくのが甲府の攻撃。まるで氾濫しては高く積み上げた堤を何度も
破った釜無川と笛吹川の様に、捉え所のないボールも人も動くのが
甲府のサッカーであった。今年の前回の対戦でも、早いボール
コントロールに横浜の守備陣は振り回されて完敗している。

その甲府がどこかおかしい。まるで武田信玄の治水政策の前に、
借りてきた猫の様におとなしい。DF陣を始めとして、怪我人の影響で
選手が入れ替わった事だけが問題ではないだろう。
急遽起用された選手も、何度も出場しているのだから、チームとして
ベースが出来上がっているのであれば、連携に苦しむ事はない筈だ。

だが、この日の甲府はパスミスを繰り返し、直接サイドラインを
割ってしまうもの、奪い取ったボールを相手にパスするもの、
甲府・山本英はFKを蹴って難波に直接渡したりと集中力の欠如は
明らかだった。

攻める横浜。前節の草津戦とは打って変わって積極的にプレッシャーを
掛けに行く。特に藤田と前線の選手の縦パスを分断する為にブロックを
作ったのは大きかった。甲府はサイドを遠回りする様に攻撃を
仕掛けなければならず、ここが孤立した。

前半開始5分のアンデルソンのビッグチャンスを甲府GK桜井がセーブ
した事で、彼に神が降臨したのかその後もビッグセーブ連発。
甲府のミスからチャンスを作り攻め続ける横浜と、連動性は少なく
単発のサイド攻撃に活路を見出す甲府という展開。

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posted by おかき at 03:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 横浜FC2008観戦記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする